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Cubaという国に訪れてみて。

2015年にキューバという国に行った時のお話です。

キューバという自分の中では全く未知の国への旅。
なぜキューバを選んだのか、それは何となくNYから近かったからという理由に過ぎなかった(当時僕はNYに滞在していた)。

キューバへの旅は僕が今まで行ったどの国よりも魅力的で、面白い国だった。

どこからこの国を説明したらいいのかわからないし、たった10日間で語るには早すぎるのかもしれない。けど、この旅でキューバという国に行き、歩き、話し、見て、感じた事はいっぱいあった。うまく言葉に表せない複雑な想いもした。簡単に楽しかったとか、安くて旅ができたとか言える国ではない。それでも、訪れることができて本当によかったし、必ずまたいつかは訪れたい国である。

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社会主義国

社会主義国とは言え、自営業が認められたキューバ。
もちろん、そこには貧富の差があり、皆が平等なわけではない。人々はとにかくお金に飢えているという印象を受けた。スーパーにも物が少なく、外国人観光客からいかにしてお金を得ることができるかという厳しい現実は目の当たりにすることも少なくなかった。
『キューバ人がともて親切にしてくれた。』という話しがあったとする。
道案内や、お店や観光施設の説明、フェスティバルがあるから一緒にそこまで行こうよ。などなど。絶対ではないが、ほとんどの確率でそれはお金を得るための行動である。普通の日本人の感覚で接していると人間不信になりそうになる。
(現地に留学している日本人の方とお話をする機会があり、実際に何度も人間不信になりかけたと彼らは言っていた)
これだけは伝えたいが。すべてのキューバ人がそうではない。だが、明るく話しかてきて来る場合は、だいたいがこのパターンでチップをもらおうとしたり、ご飯やお酒をおごってもらおうとする。そこには、二重通貨制度、月収の低さ、物の少なさ、キューバという国の社会構造(カストロ政権)から、人々はそういった行動にしょうがなくでてしまう。
優しくされたのにお金も求められる。そんな経験するとかわいそうでもあり、複雑な心境になることがあった。しかし、街を歩いているとホームレスがあまりいないという印象を受けた。ホームレスだったらNYの方が多い気がした。そこは社会主義国だからなのか。そこまで突き詰められなかったが、それが事実であればセーフティーネットがしっかりとしかれているということになる。

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音楽の国

しかし、さすが音楽と踊りの国キューバ!というシーンは何度も遭遇した。音楽合わせて踊っている時のキューバ人は本当に素敵で顔が生き生きとしていた。基本的にみんな踊れるし、しかも上手い。

「なんで、みんなそんなに踊れるのか?」と聞いたら、「むしろなんでそんな事を聞くのか?」というような顔をされ、小さい頃から音楽に触れ、ダンスも自然と誰かから教えてもらい、普通に踊れる様になるようだ。本当に小さい子供から、おじいちゃん、おばあちゃんまで、踊れてしかも上手い。サルサを踊るのを見ていると、踊れない自分がむなしくなり、サルサ習いたいとも感じるくらい、みんな、なんなく踊れてしまう。

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人種差別の少ない国?


キューバは人種差別が少ない国だという。確かに、白人、黒人、ムラート、など人種に関係なくみんな一緒に遊んだりしている。例えば、アメリカだったら、白人は白人、黒人は黒人、アジア系はアジア系の友人が多い。という記事を以前読んだ事があった。(もちろんそうでない人もたくさんいるが、ある記事ではそういったことが書いてあったし、自分がいた2015年の時では確かにNYなど街を歩いているとそういった印象を受けルコとはあった。)その面では、キューバでは人種どうこうという印象は受ける事はなかったが、しかし。
アジア人(日、中、韓)に対しては多少の人種差別の様なものを感じた。僕が街を歩けば、必ずと「チーノ、チーノ」と言ってくる。それは珍しいからなのか、差別なのか、声をかけたいだけなのか
人によっても違うし、そこはわからないところであるが、中高生などは、少しバカにしたような笑みを浮かべ「チーノだ、おい見ろよチーノがいるぜ」という風に友人達と話しをして、こっちを見て笑っているのを何度も見た。
実際男子高校生にチーノ、チーノと何回も言われ、笑いながらからかわれたりもした。街を歩いていると、すごくキューバ人の視線を感じる。それが嫌な人は、それだけでけっこう疲れてしまうかもしれない。

なかなかすべて感じた事をうまく話せないが、色々と普段感じられないことを感じ見れた。

僕たち日本に生まれた日本人としての権利としての意見として述べさせてもらうと。

自由に海外に行け、水道水が飲め、お金を稼ごうと思えば稼げる国に生まれる事ができただけでも、それは幸せな事だと思う。
ほとんどどこの国にでも行くことができるパスポートを保持することができる。ちょっとのお金と時間さえあれば海外に行ける。それはもちろん日本の先人の方々が頑張り、今の日本という地位を築いてくれたからであり、僕たち何もしていない若者は先人の方々に感謝すべきことである。
あるキューバ人の若者が言った。「夢は海外に行くこと、いつか日本に行くこと」
目を輝かせながら言うものだから、なんか少しウルッときてしまった。

海外に行きたくても簡単に行く事ができないのが、今のキューバ人の現状だ。

もっともっと奥が深く、たった10日だけじゃわからないことだらけで、自分がまだまだ勉強不足の部分もあり、謎がいっぱいのままのキューバ。ただ、言える事が、本当に本当に行ってよかったし、絶対また訪れたいということ。

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