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キャリアコンサルタントの黒岡です。

私はこれまで長年キャリアコンサルタントの仕事をしてきておりました。

面談からの選考移行率や「Ave70-80%」と比較的高い方だと思っています。

その為、最近は、社内外のキャリアコンサルタントの方から、「どの様に面談を実施しているか?」といった相談を受ける事が増えました。

そこで今回は、日々どんなことを意識して面談を実施しているか?というテーマでシェアしていきたいと思います。

同じくHR業界の方で、「候補者様とどう向き合えば良いか?」と悩んでる方へのシェアになれば幸いです。


①まず、「自分の価値観やスタンス」を伝える

転職支援における面談なので、「相手の価値観」をヒアリングする場だと捉えている人が多い様に感じます。

もちろん、そうなのですが、私はそれと同じくらい「自分の価値観」をまず自己開示する事が大切だと思っています。

自分が自己開示するからこそ、人は心を開いて本音で話してくださるのだと思っています。

例えば、

JACやforStartupsという会社でエージェントを長く続けてきました。
自分自身もスタートアップで経験したいと思い、HR techのCS職に転職をしたのですが。
やはり私はエージェントの仕事が天職だなと思い、エージェント職に戻ってきました。

と言う伝え方をします。
そうすると、相手としても、「この人は失敗を伝えてくれてるから、自分も失敗を伝えても良いんだ」と思って頂けます。

この仕事における面談で最も大切なのは、「相手の本音」を聞くことです。

今の時代、ビズリーチやLinkedinなどエージェントを挟まない転職が増えていますし、今後も増えていく一方でしょう。

そんな中で、エージェントが介在する理由の一つが「本音を聞けている事」です。

どうしても、「採用企業と求職者」となると、互いに良く見せようとしてしまう力学が働きます。だからこそ、間に入って双方の「本音」を理解し、結んでいく。

その為に、初回面談でしっかりと「本音」を理解する事が大切だと思っています。

②相手の価値観を引き出し、認める。

転職という人生の中でもTOPクラスに重要な意思決定において、その人の「価値観」を知ることが重要です。

価値観は、転職理由だけではありません。

学生時代から等の人生の中で、常に自分の意思決定を左右してきたもの。

それを共に見出し、言語化し、時に調整しながら、その人が最も自分の「価値観」を大切にできる場に誘っていく。

これが、この仕事の本質だと私は思っています。

そして、その価値観というのは人によっては、言葉に出すのも恥ずかしいと思えるものであったりします。

それを、まずは「認める」

どんな価値観もその人の中での正義なので、絶対に「認める」

認めた上で、「もっとこう考えたら良いかも?」という事を共有し調整をしていく。

これが、価値観を理解していく上で非常に重要な事です。

③現在のキャリアの延長線上に無い、新たな道を示す

どうしても、一人でキャリアについて考えていると、これまでの延長線上のキャリアが浮かびます。

人材業界なら、人材業界や人事職
広告業界なら、広告業界やマーケ職

それでは、キャリアコンサルタントが相談に乗る価値はありません。

これまで、その人がどんな価値観で生きてきたのか?

人生ベースで聞いていく。

そうすると、その人にしかない、価値観が見出され、価値観が生まれた背景を深掘るとその人の人間性を育んだ人生経験がみつかります。

その人生経験を起点とした、各ターニングポイントでの学びと価値観を、点と点で繋げ合わせて、次の点を見つけていく事で、【その人にない新たな理想】を一緒に見つけてあげる事が出来ます。

まとめ

転職の伴走というのは、結局、人と人として向き合うこと。

ここに尽きるなと思います。

まず、自分は何者か?を伝える。
そして、誰と比較する事なく、相手を1人の人として認める。
その人がより良い人生を迎えられる様支援する。

これを今後も追求していこうと思います。
キャリアコンサルタントの仕事について語るのも大好きなので、カジュアルに話したい方はこちらから。


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