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エージェントが感動した、エージェント体験

キャリアコンサルタントの黒岡です。

先日、こんなニュースがSNS等で拡散されていました。

そもそも転職エージェントの企業数が増えているので、倒産数が増えるのも当たり前で。

「4社が16社」を「4年で4倍」と表現するのはいかがなものかなと思いましたが、その表現以上に、この投稿をはじめとして。

という個人の方や人事の方の声が一気に発露した事が、最大のポイントだったのかなと思います。

私自身も、日々多くの人事の方や求職者様と会話をしている中で、「先日こんなエージェントがいて。。。」という声をたくさん聞きます。

X等のSNSでもエージェント批判のような投稿をたくさん見ます。本当に悲しい気持ちになります。こんなに素晴らしい仕事なのに。

そこで今日は、「こんなエージェントは気をつけて」というネガティブな話だけじゃなく、エージェント経験者が感動した「エージェント体験」という話をしていこうと思います。

エージェントってこんなに素晴らしい仕事なんだよ!」というメッセージになれば嬉しいです。


①痛みを受け入れてくれた

私自身、実は前職退職時に長期のお休みを頂いてから転職活動を実施しました。

当時、「会社を休むなんて、弱い奴のやる事だ」という固定概念が消えず、自分を責めてしまって、自信が持てずにいました。

そんな時にご相談した、転職エージェントさん。

それまでのエージェントさんは、お休みを頂いたことを話すと、「明らかに怪訝そう」な顔をされました。

でも、よくわかります。

私も昔は「休職するなんてメンタル的に不安定なのかな?ご紹介して大丈夫かな?」と思ってしまった事があります。

でも、その方は、僕と同じく「休んだことのある人」でした。人の痛みや弱い所を知ってる人でした。

と声をかけてくれて、本当に救われました。きっと、昔の休んだ時の自分を思い浮かべながら、私に言葉を掛けてくれてたのだと思います。

エージェントという仕事は、「写し鏡」の様です。

時に個人に憑依し、時に採用企業に憑依する。

だからこそ、人生経験やビジネス経験がなくては、本当の意味で、相手の鏡(パートナー)になる事は出来ない。

辛く苦しい経験も、いつか誰かの苦しみや葛藤に寄り添える力になる。

そんな人生を掛けられる仕事がこの仕事だと思っています。

②今の会社に向き合えと言ってくれた

本来、転職エージェントというのは、「転職を支援して、求職者様が入社してくれて、ようやくお金が入ってくる」仕事です。

その為、面談では基本的に「転職をおすすめ」します。

転職「斡旋」業とも呼ばれるくらいですからね。

でも、たまに「本当に転職していいんですか?」「今の会社にまず向き合ったらどうですか?」と声をかけてくれる人がいます。

私が前職のお休みを頂いた際にご相談した方には、まさにその様にアドバイスをいただきました。

この言葉をいただいて、すぐ現職との会話の機会を作りました。

結果として、現職での機会と自身のWILLを考えて、私は転職することを決めましたが、あの時、その言葉をかけてくれなかったら、「逃げの転職」になっていたと思います。

もし今後、転職エージェントさんと話した際に、転職だけじゃない選択肢を一緒に考えてくれる人がいたのなら、その人はあなたにとって大切なパートナーになってくれる可能性があるのではと思います。

③人生における大事な価値観を一緒に見つけてくれた

転職活動において、面談とは基本的に「転職先企業をマッチングする為」のヒアリングの場です。

その為、希望企業や希望職種、希望年収等を聞かれます。

でも、本当にその「希望」はあなたが幸せになれる道なのでしょうか?

もっと本質的な価値観や大切にしたい事を深ぼってみると全然違う「希望」になる事があります。

そんな本質的な「希望」を見つけるために大切なのが、やはり「自己理解」です。

私自身も、環境等の影響で、「自分軸」でなく「他人軸」で作った転職軸で転職し失敗をしてしまいました。

だからこそ、自分の価値観に照らし合わせて転職の軸を作る必要がありました。

そんな時に、本当に自分の人生において大事な価値観を一緒に見つけてくださったエージェントさんがいました。

キャリアトランプというゲームを使った取り組みの中で、「自律的でいたい、自然体でいたい、健康的でいたい、常に向上心を持ち続けたい」という譲れない価値観を思い起こすことができました。

この機会のお陰で、今、本当に気持ちよく、嘘なく仕事ができているなと思います。

④入社後活躍こそが全てだと教えてくれた

これは私の体験でなく、私がエージェントとして最も真似た先輩コンサルタントの仕事ぶりについてです。

彼は私の前職時代の上司でした。

彼から教わったこの仕事の本質が「入社後活躍」です。

彼は元々人事経験があり、前職を早期に退職した経験があります。だからこそ、「入社後活躍」の重要性を自身の経験から痛感しています。

入社後活躍頂く為には数多くの要素を抑える必要があります。

①会社の目指すビジョンと、個人の社会への願いが一致する事
②会社が求める在るべき姿と、個人の在りたい姿が一致する事
③会社が創るビジネスモデルと、個人の強みや経験が合致する事
④会社が与えられる成長機会と、個人の目指すキャリアが合致する事
⑤会社が与えられる報酬と、個人とその家族の生活に必要な報酬水準が合致する事
⑥会社が取り組むマネジメントスタイルと、個人のスタイルが合致する事

この合致を見出すのは、針の穴を通す様に難しい。

でも、彼の支援者は不思議と昇格したり、入社後活躍します。

彼はそれを当たり前のようにやっていますが、常に念頭に「入社後活躍」を置いているからこそ、上記の様な合致点を見出した転職のご支援ができるのだと思います。

転職エージェントの仕事は「転職支援」でなく「入社後活躍支援」です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今日は、私が「感動したエージェント体験」というテーマでnoteを書いてみました。

エージェントをされてる方には意義深い仕事だと改めて感じて欲しい。

エージェント体験をされる求職者様には、人生が変わるきっかけとなって欲しい。

エージェント体験をされる企業には、素晴らしい人と出会い、自分たちの事業を大きく前に進める同志との出会いに恵まれて欲しい。

私自身もそんなエージェントになれる様、日々成長していこうと思います。

エージェント話は何度話しても楽しいので、もしカジュアルに話したいという方がいれば雑談しましょう。


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