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オンラインで病気の事前予測をするBiofourmisが$100M調達など:米国主要VC投資調査vol.09

今のスマホがiPhoneXSなので、次のが発売されたら変えようと思っていたのですが、カメラを全く使わないので変える理由がないのでは?と。

カメラ機能が必要なのはInstagramやTikTokを使う人だけで、僕のような人は古い機種でも良いのかもしれません。笑

お知らせ

7月から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。

米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalの3社についてまとめていきます。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。


【2020/08/31〜/09/06】

・Andreessen Horowitz:1社
Yellow Card $1.5M / Seed / 仮想通貨:仮想通貨取引所

・Sequoia Capital:1社
Biofourmis $100M / Series C / 医療:オンライン診断&ウェアラブル端末

今週は2件お届けします!


・Andreessen Horowitz:1社

Yellow Card $1.5M / Seed / 暗号資産:仮想通貨取引所

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参照元/URL:https://www.yellowcard.io/

仮想通貨取引所のYellow Card(イエローカード)がシードで150万ドルを調達。今までに35,000以上の店舗が加盟し、3,500万ドル以上の取引が行われました。

シードラウンドにはAndreessen Horowitz、Polychain、Celoが参加。

CEOのChris Maurice(クリス・モーリス)氏は「ナイジェリア、南アフリカ、ボツワナでの成長の拡大を促進し、アフリカでビットコイン取引ナンバー1の地位を固めることを目指す」と述べている。

合わせて「アフリカの多くの人々がビットコインのことを認知しており、アフリカでの仮想通貨取引はOTC(店頭取引)市場を通じて活発。ケニアとカメルーンへも事業を拡大し、9月1日からYellow Cardのプラットフォームを利用できるようになる」とのこと。

また、ウォルマートの決済サービス担当のシニアディレクターだったJason Marshall(ジェイソン・マーシャル)氏が新たにYellow Cardの最高製品責任者(CPO)に加わりました。

北沢:このリリースに関しては仮想通貨取関連ということで、a16zのクリプトファンドだと思って先週取り上げなかったのですが、どうやら違ったみたいです…本当は先週の調達分でした。

日本では資金決済法により、「仮想通貨」から「暗号資産」へ今年の5月から呼称が変更になりましたが、まだまだしっくりこないですね。このnoteでは呼称は重要ではないので仮想通貨と表現しています。

去年の11月には、仮想通貨決済アプリのメタルペイ率いるMarshall Hayner(マーシャル・ヘイナー)氏と、19歳でミリオネアになったErik Finman(エリック・フィンマン)氏が共同設立したMetal VCからも投資を受けていて期待値は高いと思いました。

ですが今回150万ドルと、投資額が多ければいいものではないのですが、イメージとして仮想通貨関連はもっと巨額の投資額になりそうだと思っていたので、意外と少ないなというのが正直な感想。

日本でも仮想通貨の認知度は上がってきていると感じますが、感覚としては「投資目的」で使われるものであって、支払いで利用されるものではないなと思います。

まあ、事業者としてはどんな形でも利用があれば良いとは思いますが。


・Sequoia Capital:1社

Biofourmis $100M / Series C / 医療:オンライン診断&ウェアラブル端末

スクリーンショット 2020-09-07 20.33.08

参照元/URL:https://www.biofourmis.com/

オンライン診断のBiofourmis(バイオフォーミス)がシリーズCで1億ドルを調達。前回は2019年5月にシリーズBで3500万ドルを調達し、今回のラウンドで資金調達総額は約1億4500万ドルへ。

SoftBank Vision Fund2がリード、EDBI、MassMutual Ventures、Openspace Ventures、Sequoia Capitalが参加。

健康状態の改善のために、病気の事前予測を目的とし、患者向けのアプリBiovitals(バイオバイタル)、ウェアラブル端末(24時間稼働のセンサー)と、臨床医向けの遠隔監視を可能にするツールBiovitalsHFを提供している。

また、事業の強化を目的とした2つの買収を実行。昨年11月にはチューリッヒに拠点を置く、センサー技術に関する60以上の特許を持つウェアラブル/バイオセンサー企業のBiovotionを買収(非公開)。

今年の4月には武田薬品から、がん治療開発企業のGaido Health社を買収(非公開)することで合意した。

CEOであるKuldeep Singh Rajput(クルディープ・シン・ラージプート)氏はPhDを取得するために大学に通っていましたが、2015年に共同創業者のWendou Niu(ウェンドゥ・ニュー)氏と事業を始めるために中退。「病気を事前に予測すること」にポテンシャルを見出したからだと述べた。

現在は香港大学との間で、COVID-19患者のモニタリングと治療を支援するプログラムを進めている。

北沢:何かと話題のソフトバンクがリード案件だったので、危ないのでは?と偏見の目で見ていたのですが、調べてみると伸びそうなスタートアップだと感じました。

医療系についての知識はありませんが、調達スパンが短いこと、この1年で2社の買収、内1社が60以上の特許を持つBiovotionを買収したことでのシナジー効果への期待など。

サイトを見る限りウェアラブル端末は、あくまでデータを取るためだけに特化しているようなので、スマートウォッチ企業と提携して、Apple WatchやHUAWEI FITの一機能として使えるようになるとより伸びるのかなと。

COVID-19の影響もあり、健康への関心は高まっているという部分でも、より身近に持てるようなスマートウォッチと提携、もしくは売却が事業を伸ばすのにいいのではと感じました。


以上です。

毎週思うのですが、調べていると毎回あっという間に時間が経ってしまうので、もっとスピードも質も上げながら取り組んでいきたいです。

来週は、14日月曜日に更新予定です。


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