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簡単合成+配信サービスのmmhmmがシリーズAで$31Mを調達など:米国主要VC投資調査vol.14
アイキャッチでもあるmmhmmですが、まとめるにあたり調べていたら完璧に綴りを覚えましたw
mが4つ、真ん中にhが1つで「mmhmm」。これで「ンーフー/ンフー」と呼ぶそうです。その意図は??
お知らせ
7月から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。
米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capital(China+India含む)の3社についてまとめています。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。
【2020/10/05〜/10/11】
・Andreessen Horowitz:1社
< Dialpad $100M / Series E / 音声:転送電話 >
・Kleiner Perkins & Sequoia Capital:1社
< Doppler $2.3M / Seed / セキュリティ >
・Sequoia Capital:1社
< mmhmm $31M / Series A, Debt Finance / 合成&配信サービス >
・Andreessen Horowitz:1社
Dialpad $100M / Series E / 音声:転送電話
参照元/URL:https://www.dialpad.com/
ビデオ会議・転送電話サービスを提供するDialpad(ダイアルパッド)がシリーズEで1億ドルを調達。総額2億4500万ドルを調達し、評価額は12億ドルを超えたという。
OMERS Growth Equityがリード、Andreessen Horowitz、Google Ventures、ICONIQ Capital、Work-Benchが参加した。
同じジャンルであるHighfiveの買収を発表してから、約1ヶ月後のリリースだった。
顧客数は4万2,000社以上、7万人を超え、Uber、Motorola Solutions、Domo、Xeroなどが名を連ねている。
同社のCEOであるCraig Walker氏は「ユーザーは、音声、ビデオ、メッセージングを扱う単一のプラットフォームを求めています。」と語り、
「リアルタイム音声認識、自然言語処理、音声分析に投資し、どこでも、どんなデバイスでも動作するシステムを構築している。」とも述べている。
北沢:ビデオ会議サービスとありましたが、メインはビジネス用電話サービスのようです。出先で電話に出れないこと、誰かが電話番をしなければならない、などの機会損失を失くすことが目的。
あ、でも、Highfiveを買収したのでビデオ会議サービスという表現も間違いではないのか。電話・ビデオ会議・コールセンターなどを一元管理できるサービスというのが正しいかと。
顧客数に関して今回のリリースで詳細な数字は出ていなかったのですが、Forbesの記事では2017年の時点で4万2,000社以上とあったので、今は5万社は超えているのではないか。
Covid-19の影響でZOOMなどのビデオ系が伸びているのは知っていましたが、ビデオ or チャット/メッセージのどちらかで成り立つ中で、電話サービスも伸びているとは思いませんでした。
急ぎの用だったり、形に残せない、半沢直樹のような内容はやはり電話が良いということでしょうかw
・Kleiner Perkins & Sequoia Capital:1社
Doppler $2.3M / Seed / セキュリティ
参照元/URL:https://doppler.com/
セキュリティプラットフォームのDoppler(ドップラー)がシードで230万ドルを調達。
Sequoia Capital、Y Combinatorがリード、Kleiner Perkins、Abstract Ventures、Soma Capitalが参加し、他にも個人投資家や経営者のAaron Levie、Peter Thiel、Nat Friedman、Dylan Field、Kevin Hartz、Greg Brockman、Jeremy Stoppelman、Ben Porterfieldなどが参加した。
顧客にはStripe、Point Banking、Snackpass、Kopa、Convictionalなどの企業が名を連ねる。
Dopplerを利用することで、ローカル開発・本番環境で、あらゆるスタックにまたがって、APIキー、ENV変数、データベースなどの情報を安全に管理・共有・使用が可能。
全てをバージョン管理することで、変更があった場合には(オプションで)Slackアラートを受け取ることができ、ワンクリック・APIIを介して、変更前に戻すことも可能。
創設者兼CEOであるBrian Vallelunga氏は「Dopplerは、開発者に愛される最初のシークレットマネージャーを構築することに着手した。」と述べている。
北沢:Forbesの記事がやたら長く、翻訳しても要領を得ない部分が多く大変でしたが、興味のある方は是非こちらも。笑
「シークレットマネージャー」という表現が度々出てくるのですが、これは従来のセキュリティサービスとは違い、Gitのような形で、変更履歴を記録・追跡するための管理システムと言いたいのではないかと。
ダッシュボードやコマンドラインインターフェース(CLI)で管理でき、無制限のユーザー数、無料で利用することが可能。課金することで上記にあったスラックのアラートや、ID認証、ログの統合などが出来る。
セキュリティ問題は最重要項目といっても過言ではないと思うので、料金が高かったとしても、評判が良ければ導入されやすいのでは?と感じました。
・Sequoia Capital:1社
mmhmm $31M / Series A, Debt Finance / 合成&配信サービス
参照元/URL:https://www.mmhmm.app/
ビデオ通話サービスのmmhmmがシリーズA、デッドファイナンス等で合計3,100万ドルを調達。前回は6月のシードで460万ドルを調達しており、総額は3,560 万ドルへ。
Sequoia Capitalがリード、Human Capital、Future Positive、Goldman Sachs、Precursor Ventures、Heather Podestaなど、20を超えるVCや投資家が参加した。
楽天の三木谷浩史氏も、前回に続きフォローオンで参加。
同社はビデオ通話・会議・プレゼンテーションを楽しく簡単にできる製品を提供しており、Zoom、Google Meet、YouTubeと連携し利用することも可能。
スクリーンや写真を表示したり、画面に映る人のサイズや色合いを変えることができるため、画面を切り替えることなく会議やプレゼンが可能。
これまでのような「画面見えてますか??」といった面倒なやり取りがなくなると、Phil Libin氏は述べている。
今年5月に元Evernote創業者のPhil Libin(フィル・リービン)氏と、Steve White(スティーブ・ホワイト)氏の2人から「fun joke(楽しいおふざけ?)」として始まったmmhmmは、約3ヶ月前のベータローンチ以来、すでに10万人以上が登録しているとのこと。
北沢:個人的にとても面白いなーと感じているmmhmm。冒頭にも書きましたが発音は「ンーフー/ンフー」だそう。
これは、結果を出した人が付けるサービス名だから面白いと感じるのであって、無名のスタートアップがやったら投資してもらえない気がw
「まずはそのサービス名を変えてからだ!!」とか言われそうですがどうでしょうか。
Phil Libin氏のYouTubeには「食べながらでも発音できるでしょ?」と言ったまさにファン・ジョークが入っています。
Zoomの使いづらさというペインを抑えにきたmmhmmは買収されそうだなあと感じます。ただブログやYouTubeを見る限り、買収オファーが来ても、Phil Libin氏は「それは面白くない!」と断りそうな気がするのでどうなるのか。
買収はされず(あっても断り)、ビデオ会議はZoomかmmhmmの2択か?
、、と思ったのですが、調べているうちにこれは「資料とユーザーの顔を簡単に合成し配信するサービス」であり、「ビデオ会議サービス」ではないな??と。
ここまで書いてから気づきましたが、Zoomと比べるものじゃないですねこれはw 利用方法としてZoomの使いづらい部分を、mmhmmと連携することで対処するような形らしい。
知ったかぶりで大事故を起こすとこでしたねこれは...いかんいかん。調べが足りなかったと反省。
僕としては、書いていてまさかの展開でしたが、大きな学びになったので良しとしますw
以上です。
このマガジンを書いていて、自分のよく知らない分野、関心が薄い分野でも調べているうちに、おもしろさを見つけられる事がある。と分かったのが最近の一番の収穫でした。
アウトプット前提で調べることで吸収率も変わるなと実感しています。
来週は、19日月曜日に更新予定です。
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