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パーソナルトレーニングサービスのFutureがシリーズBで$26.7Mを調達など:米国主要VC投資調査vol.15
今回はセコイアの調達が多かったのもあり、12件で文字数10,000万字を超えたため、PCから読むことをオススメしますw
お知らせ
7月から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。
米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capital(China+India含む)の3社についてまとめています。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。
【2020/10/12〜2020/10/18】
・Andreessen Horowitz:2社
< Balsa 非公開 / Seed / ソフトウェア >
< Casai $23M / Series A / 宿泊予約 >
・Kleiner Perkins:2社
< Alkira $54M / Series B / クラウドネットワーク >
< Future $26.7M / Series B / パーソナルトレーニング >
・Sequoia Capital:8社
< Avataar.Me $7M / Series A / 3Dアバター作成 >
< Bamboocloud CN¥300M / Series C / クラウドセキュリティ >
< Cribl $35M / Series B / セキュリティ >
< EdiGene $67M / Series B / 製薬 >
< Snapdocs $60M / Series C / 住宅ローン契約 >
< Temporal Technologies $18.8M / Series A / オープンソースコミュニティ >
< Razorpay $100M / Series D / 決済 >
< Whisper $35M / Series B / 補聴器 >
・Andreessen Horowitz:2社
Balsa 金額非公開 / Seed / ソフトウェア
参照元/URL:https://www.balsa.com/
ビルダー(住宅建設)向けソフトウェアを提供するBalsa(バルサ)がシードで金額非公開の資金調達をしました。
Andreessen Horowitzがリード、20VC、BoxGroup、Operator Collective、その他個人投資家が参加。
同社はビルダー業界の発展のため、Jira、GitHub、Figmaなどの既存ツールと統合して最高のセカンドスクリーン(?)を提供しています。
創業者でCEOのPaul Rosania(ポール・ロザニア)氏は、Balsaを設立する前はSlack社のシニアディレクターであり、Slackの前はTwitter社でグループプロダクトマネージャーを務めていたとのこと。
北沢:今年7月に設立されたBaslaの関しては、本当にネット上にデータがなく、まとめるより調査の時間の方が長かったほど。
まだ詳細が明らかになっていませんが、住宅建設業界向けのソフトウェアを提供するサービスと解釈しました。セカンドスクリーン?というのが、調べても分からず。
おそらく業界で使われているCADや、その他設計支援ツールと合わせてBalsaを使うことでより良い仕事ができるYo!!ということかなと。
今回調べるにあたり、同社の資料が無さすぎてSECまで見ましたが、見てるだけでも面白いので目的を忘れそうになりました。笑
Casai $23M / Series A / 宿泊予約
参照元/URL:https://casai.com/
宿泊予約プラットフォームを提供するCasai(カサイ)はシリーズAとデッドファイナンスで4,800 万ドルを調達。
Andreessen Horowitzがリード、a16z’s Cultural Leadership Fund,、Kaszek Ventures,、Global Founders Capital,、Monashees Capital、Liquid 2 Venturesなどが参加。
デッドファイナンスではTriplePoint Capitalから2,500万ドルを調達。
このサービスで泊まれる部屋のほとんどは、Airbnbsの中間の価格で利用ができる。場所も金融街や商業地区ではなく、ミレニアル世代に優しい地域に位置しているそう。
メキシコにある同社の200程のポートフォリオは、現在80~90%の入居率で、Covid-19以前の状態からは利用率が低下しましたが、現在は少しづつ回復している。
また、その80%以上が1週間未満の滞在であると、共同創業者兼CEOの(ニコ・バラウィド)氏は述べています。
北沢:Airbnbとは違う角度から攻めるCasai。ビジネスモデルとしては家主との間で契約をし同社が貸し出す収益分配モデルとのこと。
Airbnbで利用できる物件の件数は約600万件‼︎(2019年8月時点)以上もあり、Casaiの200件と比較するような規模ではないですが、だからこそ狙う地域や世代を絞ることで拡大できるのかなと感じました。
同社の魅力としては、Google Home、スマートライト、Chromecast搭載の家電など、Casaiが貸り上げて設備を整備をすることで、どの部屋に泊まっても過ごしやすい、使いやすい状態を提供できるそう。
会う合わないはあるでしょうが、設備を統一することで宿泊先でのストレスを減らし、満足度を高めるためにはいい手だと思いました。
・Kleiner Perkins:2社
Alkira $54M / Series B / クラウドネットワーク
参照元/URL:https://www.alkira.com/
クラウドネットワーキングサービスを提供するAlkira(アルキラ)がシリーズBで5,400万ドルを調達。
Koch Disruptive Technologiesがリード、Kleiner Perkins、Sequoia Capital、GVが前回からのフォローオンで参加。
同社が最初に注目されるようになったのは、今年4月に3,000万ドルの資金調達をするまでステルスで活動していたが、クラウドアーキテクト(?)が数分のうちにマルチクラウドネットワーク(?)を構築して展開できるAlkira Cloud Services Exchange(??)を立ち上げたときでした。
CEOのAmir Khan氏は、2017年にCiscoに6億1,000万ドルで買収されたSD-WANのパイオニアViptelaの創設者の一人であり、この業界に精通している。
北沢:クラウドネットワーキングサービスと聞くと「ネットのインフラのことなんだろうなあ」ぐらいの知識しかないため、これは手強いのが来たなと思いましたw
ざっくりまとめると、コンピューターの利用形態の1つで、ネットワークに接続されたサーバーを、スマホなどのユーザーが使えるようにするサービス(?)。
上記に出て来たCiscoですが、企業名がシスコ・システムズ、世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社であり、時価総額が$170B。
チャートを見る限り微妙だと感じましたが、投資家の方はどう見るのでしょうか。今日(2020/10/14)の時点で見れば短期トレードなら利益が出そうな動きかと。
ただ、年単位の長期保有の方からすると、上も下もこれといった動きがなく、売り時に迷うのでは?と感じました。良く言えばこのチャートは安定していると言えるのでしょうか?
スタートアップの動きは成長・IPOもそうですが、M&Aでも株価に影響を与えるので、投資家の方も是非このマガジンを読んでいただきたいなと(宣伝)。
...内容が掴めず、シスコの話題と宣伝でまとめたのは内緒ですw
Future $26.7M / Series B / パーソナルトレーニング
参照元/URL:https://www.future.co/
パーソナルトレーニングサービスを提供するFutureがシリーズBで$26.7Mを調達。
Trustbridge Partnersがリード、Caffeinated Capital、Kleiner Perkinsがフォローオンで参加しました。
シリーズAではYelpのCEOであるJeremy Stoppelman氏、Instagramの共同創業者兼CTOのMike Krieger氏も参加しています。
月額150ドルのFutureのウェルカムキットには、水筒とApple Watchが含まれている。また、AppleWatchのヘルストラッキング機能を活用したモチベーション、アカウンタビリティなどを集約したプラットフォームの構築を目指しているとのこと。
画像元:Future launches $150/mo exercise app where real coaches nag you
プランには1ヶ月間の返金保証がついており、ユーザーの95%が3ヶ月間続け、85%が6ヶ月間トレーニングを続けた(※2019年5月時点)。
フィットネスブームの中、CEOのRishi Mandal(リシ・マンダル)氏は「何千ものジムが閉店する中で、同社の成長率はここ数ヶ月で3倍になった。」と述べている。
北沢:サービス名がまず凄いなと。「Future」は単語の意味合いが強く、サービスを想起されづらい上に、ドメイン競争も激しいはずだと思い調べたらこの状態。
「.site」「.info」が空いてるので調べると…w
現在、future.siteが(約40万円)、future.info(約500万円)で空いてましたが、王道のドメインになると、この値段が普通なのでしょうか?凄い。
ちなみに、僕は自分の名前のドメインを過去に取得したのですが、今のところ使い道はありませんw
話が逸れましたが、返金保証の部分は去年の情報のため、現在はこんなに高い継続率ということはないと思いますが、一時的だとしても驚異的な数字だと思いました。
画像を見て頂くと分かると思うのですが、AppleWatchは言わずもがな、水筒のデザインが良く、日常生活でのCM的効果、写真や動画に映えるデザインと、企業としてブランディング効果もありますねこれは。
AppleWatchが付属していること自体も、Apple主義の人だけでなく、その他ユーザーの心を動かす大きな付加価値になっていると思います。
が、一番感心したのは、ウェルカムキットにAppleWatchを含めることで、ユーザーの中にあるFutureのブランドイメージを、無意識の内にAppleに近づけることができることかなと。
いや、これは本当に僕の中で期待大なスタートアップですね。見事な打ち手と、それを固めるデザイン力。考察でこれだけ書くことは、過去になかったことに今自分で驚いていますw
デザインへの力の入れようはHPにも表れているので、是非一度見ていただきたいです。
・Sequoia Capital:8社
Avataar.Me $7M / Series A / 3Dアバター作成
参照元/URL:https://avataar.me/
写真や動画から、ECで利用できる3Dアバターを作成する技術を提供するAvataar.MeがシリーズAで700万ドルを調達。Sequoia Capital Indiaがこのラウンドに参加しました。
今後は製品やサービスの研究開発を強化する予定で、既にプラグアンドプレイ・プラットフォームの米国特許を10件保有している。
同社の技術により、オンラインショッピングにおける実際の買い物とのギャップを埋めるのに役立つとのこと。
現在、Facebook(Instagram、Messenger、WhatsApp含む)、Snapchat、Google ARCore、Apple ARKitと連携しており、広く受け入れられている。
Sequoia Capital IndiaのマネージングディレクターであるShailesh Lakhani氏は「間違いなく、今こそAR/VRの時代であり、ECはその影響があるアプリケーションの1つである」と述べています。
北沢:アバター作成技術のスタートアップがあること自体に驚きましたが、ECでの体験・UXの向上を考えたらニーズは確かにあるなと。
初めは「3Dアバター作成・変換」とあったので、自分のアバターを作成して、EC上で服やカバンなどを合わせることができる、と思っていたのですが、家具や車の3Dアバターのことでした。
確かに作成する手間や商品単価を考えたら、ファッションアイテムは作らないなとw 思い込みで判断してはいけませんねw
Bamboocloud CN¥300M / Series C / クラウドセキュリティ
参照元/URL:https://www.bamboocloud.com/
IAMに重点を置くクラウドセキュリティ企業のBamboocloud(バンブークラウド)がシリーズCで4,440万ドルを調達。
KunlunとSequoia Capital Chinaがこのラウンドに参加した。また、IAM分野では最大の調達額とも言われているそう。
今回の資金調達はクラウドID管理、ゼロトラストセキュリティ、IDaaSなどの技術展開や、ビジネス規模の拡大に向けて使用されるとのこと。
300社以上の顧客には国家発展改革委員会、国務院国有資産監督管理委員会といった国の行政部門が含まれている。
他にも自動車メーカーの東風汽車(Dongfeng/ドンフェン)、エネルギー企業のSinopec(シノペック)、IT企業の華為(ファーエイ)などが名を連ねる。
創業者でCEOのDong Ning氏は「個人やデバイスが独立したアイデンティティを持つ時代において、そのセキュリティ管理をすることは、必然的に組織のセキュリティとリスク管理にもなる」と述べています。
北沢:IDaaSが聞きなれない単語でしたが、調べると「Identity-as-a-Service」の略で、クラウドを経由しIDパスワードや、アクセス管理を提供するサービスでした。
代表的な機能としては「シングルサインオン機能」と「ID管理機能」が挙げられるそう。(これはSaaSの一部という考え方でいいんでしょうか?)
詳細はこちらの記事を読んでいただきたいのですが、「本人確認」がセキュリティでは一番大事ではないかと思っているので、そこに特化・重点を置いているのは攻める分野としては強いなと感じました。
もう一つ気になった「IAM」ですが、これも先に述べたIDaaSと関係があり、ID管理とアクセス管理の2つを合わせて「Identity and Access Management」と呼ぶそうで、その略称がIAMだとか。
それぞれ別物なのかと思っていましたが、そうではなく表現の違いなのかなと。分からないなりに調べ、概要は掴めた気がしますがいかがでしょうかw
Cribl $35M / Series B / セキュリティ
参照元/URL:https://cribl.io
セキュリティ監視ツールを提供するCriblがシリーズBで$35Mを調達。今回のラウンドで資金調達総額は$46Mへ。Sequoia Capitalがリード、CRVが参加しました。
セキュリティツールが数多くある中で、複数のツールを合わせて使用するのは技術的に難しいため、企業は1つのツールだけに標準化することを余儀なくされています。
Criblは1つのツールだけに縛られることなく、それぞれのツールのメリットを受けられるように、複数の製品を合わせて利用ができるようにしたいと考えている。
そのため、企業活動の中で生成されたすべてのマシンデータを解析し、複数の異なる監視・分析ツールを自動的にルーティングすることができるソフトウェア、LogStreamを開発しました。
同社は、Snowflake、Splunk、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Elasticなどの大手/クラウド企業と連携しています。
また、TransUnion、Autodesk、Shutterflyをはじめとするグローバル企業は、データが戦略的に重要であると考え、Criblを利用してインフラストラクチャにかかるコストを平均30%削減しているとのこと。
北沢:これも手強かったですw この前にTemporal Technologiesをまとめていたのですが、データ、クラウド、セキュリティ系が僕は弱いんだと実感しました。強いのがどこかと言われたらそれも困るのですが。
話が逸れますが、投資家やVCの方は、こういったサービスの何処を見て投資の有無を判断しているのでしょうか。
エンジニア上がりの方であれば、比較的詳しい分野でスムーズに判断ができるような気もしますが、そうでないと、既存のサービスと料金や内容を比較、業界の成長率、過去のラウンドの参加者への期待値などで意思決定をしている...?
話を戻すと、セキュリティ監視ツールのLogStreamを使うことで、これまで技術的問題でツールを1つに絞るのがデフォルトだったのが、複数のツールを合わせて利用することが可能になるそう。
料金は個人と法人で違っており、よく見ると数字の桁が1つ違うのが分かるかと。内容としては扱えるデータ量、利用できるユーザー数、カスタマーサポートの時間などがプランにより変わるようです。
EdiGene $67M / Series B / バイオテック:製薬
参照元/URL:https://www.edigene.com/
新薬のための遺伝子/ゲノム編集技術を開発しているEdiGene(エディジーン)がシリーズBで6700万ドルを調達。
3H Health Investmentがリード、Sequoia Capital China、Alwin Capital、Kunlun Capitalの他、IDG Capital、Lilly Asia Ventures、Huagai Capital、Green Pine Capital Partnersなどがフォローオンで参加した。
同社は4つの遺伝子編集ベースの技術を確立し、遺伝子疾患や、がん患者を対象とした早期プログラムを臨床開発へと進めている。
世界のゲノム編集市場は、2022年には62.8億ドルに成長し、年複利成長率は14.5%になるそう。
北沢:Alkiraよりも分からないものが来ましたw バイオ系に比べたら他のジャンルは分かりやすのでは?と感じるほど。全体図を理解するには、基礎から学ぶ必要があるなと思いましたがどこから調べようか。
VC、投資家がフォローオンで参加するということは見込みがあるはずなので、期待できるという解釈をしました(適当)。
2017年のシリーズAでは富士フィルムも参加していたことに驚きました。その際に全株式の11.7%を取得し、遺伝子治療薬発見のための共同研究・契約をしているとのこと。
ただ、これがよく分かっておらず、リンク先の富士フィルムのリリースを見ると、投資先が日本企業のEdiGene(現モダリス)になっています。
EdiGene(現モダリス)のリリースで確認すると金額はあっていますが、富士フィルムの名前がなく、クランチベースで見ると金額はこちらもあっているのですが、投資先が今回取り上げた中国企業のEdiGeneになっている状態。
同じ企業名で誤って記載してしまったのでしょうか。ここだけで1時間近く調べていたのですが解決せず。どなたか分かる方がいたら教えてください…
Snapdocs $60M / Series C / 住宅ローン契約
参照元/URL:https://snapdocs.com/
住宅ローン契約プラットフォームのSnapdocsがシリーズCで6,000万ドルを調達。前回はBで2,500万ドルを調達し、今回で総額1億ドルを超えた。
YC Continuityがリード、Sequoia Capital、F-Prime Capital、Founders Fundがフォローオンで参加し、新規でLachy GroomとDocuSignも参加している。
オンライン上で契約時の書類作成や署名が可能で、今年は既に150万件の住宅ローン(去年の2倍以上)を処理している。
また、同社の製品は現在、米国の全住宅ローンの13%以上、つまり年間4,000億ドル以上の取引に使用され、13万人以上の不動産専門家と5万人以上の顧客を擁しているとのこと。
機能の1つである文書処理技術は、PDFを取り込み署名欄のあるファイルに変更することで、パソコン・タブレット・スマートフォンからの署名が可能。
北沢:SnapdocsにとってCovid-19は追い風になっている様子。日本のものについては分かりませんが海外の関連書類は150~200ページもあるそうで、これがオンライン上で確認・署名ができると話題になっているそう。
しかも書類の不備や、どのページが署名が必要なのか?などをAIで感知できることも効率化に繋がっているため、膨大な書類を11分で用意することが可能!
この辺り日本とどう違うのかを不動産購入者の方に聞いてみたいですねw ただでさえ「買う」という選択をすることに多くのエネルギーを使いそうですが、そんなに書類まであったら...
あと投資家の部分で気づいた方もいるかと思いますが、今回のラウンドではDocuSign(電子署名ツール)が参加しています。今後提携もありそうだなと感じましたがどうだろうか。
Temporal Technologies $18.8M / Series A / オープンソースコミュニティ
参照元/URL:https://www.temporal.io/
オープンソースコミュニティのTemporal TechnologiesがシリーズAで$18.8Mを調達。
Sequoia Capitalがリード、Amplify Partners、Madrona Venture Group、 Addition Venturesが参加。
同社のサービスは、システム開発者や運用者が簡単にプログラムを実行できるようにすることを目的とし、ユーザーにはBox、Snap、Coinbase、Checkrなどが名を連ねている。
共同創業者のMaxim Fateev氏とSamar Abbas氏は、以前はUberでオープンソースのオーケストレーションエンジンであるCadenceを開発していました。
今後はクラウドベースのTemporal-as-a-Serviceの提供を計画している。Maxim Fateev氏は「オープンソースコミュニティとビジネスの長期的な成長のためには、ホスト型の提供が最善であると判断した」と述べている。
Snapchatは同社のサービスを利用することで、APIシステムの構築スピードが上がり、事業の立ち上げ効率が向上したとのこと。
北沢:マガジンを始めてからの3ヶ月間で多くの企業・分野を調べてきましたが、このクラウドサービス系は調べれば調べるほど謎が深まるような気がします…
そのため、先月上場したクラウドデータウェアハウス企業のSnowflakeも理解が追いついておらず。
という言い訳は置いといて、分かることをまとめると、Temporal Technologiesは去年11月にも$6.8Mを調達しており、今回のラウンドで総額は2,500万ドルを超えました。
上記に挙げた元SnowflakeのCEOであるBob Muglia氏も「Temporalは最も有望なソフトウェア企業の1つです 」と述べています。
オープンソースコミュニティとは、オープンソース開発者や利用者によって構成され、ソースコードの共有や、共同開発などが行われているコミュニティのことだそう。
エンジニアの方には馴染みがありそうですね。ゲームでいうギルドのようなものでしょうか。
コードは英語以上に世界共通だと思うので言葉が通じなくても「キミの書いたコード最高だな!」「キミもね!」みたいなやり取りがありそうですね(?)。
Razorpay $100M / Series D / 決済
参照元/URL:https://razorpay.com/
ユニコーンの仲間入りを果たしたインドの決済サービスのRazorpay(レーザーペイ)がシリーズDで1億ドルを調達。
総額は2億ドルを超え、評価額は10億ドル強と、共同創業者兼CEOのHarshil Mathur(ハルシル・マトール)氏は述べているそう。
GIC(シンガポールの政府系ファンド)とSequoia Capital Indiaがリード、Ribbit Capital、Tiger Global、Y Combinator、Matrix Partnersが参加した。
今回の資金調達を利用し、プラットフォームであるRazorpayXと融資部門であるRazorpay Capitalを拡大する計画。それに伴い、従業員を500人増やす予定。
顧客には格安ホテルチェーンのOyo、EC企業のTokopedia、オンライン教育のByju’s、通信大手Airtelなどが名を連ねている。
北沢:ユニコーン効果なのか、ググると日本語記事も多かったので(普段が少ないのもありますが)興味のある方は「Razorpa スタートアップ」で検索‼︎
インドの人口は今もまだ増え続けていて、10年以内には中国を抜いて世界一になると言われています。Forbesではこんな記事も。
そんな成長マーケットの中にあるインドへ、Googleは今後5年〜7年の間に100億ドルを投資する計画を持ち、Facebookはすでに大手の通信事業者Jioに57億ドルを投資しています。
伸びる分野に投資するのがセオリーだと思いますが、それを裏付けるようにMatrix Partnersはシードから今回のラウンドまで全て参加しています。
Tiger Global Management、Y CombinatorもシリーズBから参加しておりRazorpayへの期待の大きさが窺えますね。
Whisper $35M / Series B / 補聴器
参照元/URL:https://whisper.ai/
人工知能を用いた補聴器の開発・提供をするWhisperがシリーズBで$35Mを調達。
Quiet Capitalがリード、Sequoia Capital、First Round Capital、IVP、Arriveが参加した。
同社の事業アイデアは、共同創業者兼CEOのAndrew Song(アンドリュー・ソン)氏の祖父が、何千ドルもかけたにもかかわらず、捕聴器をつけていなかったことが原体験になっています。
補聴器を3年間の契約を月額$179で提供している。このプランにはハードウェア、ソフトウェアのアップデート、聴覚の専門家によるサポート、3年間の損害保険、業界標準の機器保証が含まれています。
契約満了時には、更新してハードウェアを新しくするか、契約を終了しハードウェアを返却する必要があります。
北沢:こういった強い原体験から始まるサービスは、事業を続ける中で粘り強いと思うので期待したくなります。
補聴器に関心がない人が集まって(ないとは思いますが)やったとしても、事業プランも説得する熱意を持つことができず、投資してもらえない気がしますね。
僕が投資家なら、仮に事業自体に関心が持てない・未来が感じられなくても、創業者の原体験からくる熱意や行動に投資したいなと。
とはいえ、個人投資家でない限りは、VCやファンドとしてお金を預かり運用して利益を出すことが仕事なので、熱意があればいいというものではないですが。
ざっくりとした調査ですが、日本国内で補聴器を使っている方は1500万人程、人口が約1億3000万人なので、およそ9人に1人が難聴者ということになります。
こちらは日本補聴器工業会という一般社団法人がまとめた資料ですが、色が付いている部分が難聴者、濃い色の部分がその中で補聴器を利用している方だそう。
参照資料:JapanTrak 2018 調査報告
2018年の資料のため、今と多少の違いはあるかと思いますが、75歳以上の約40%が難聴者に該当するというのは驚きました。
以上です。
今週は件数が多かったのもあるのですが、調べるのがいつも以上に楽しかったので、まとめるのに時間がかかってしまったことが反省点でした。
来週は、26日月曜日に更新予定です。
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