オープンソースのセキュリティサービスr2cがシリーズAで$13Mを調達など:米国主要VC投資調査vol.18
今週は2件でした。少なかったので、来週の分に載せるか迷ったのですが、サクッと更新します。
お知らせ
7月から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。
米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalの3社についてまとめています。スタートアップやベンチャーキャピタル、投資家の方の参考になれば幸いです。
【2020/11/02〜2020/11/08】
< Sequoia Capital:2社 >
・Finova Capital $35M / Series C / フィンテック(融資)
・r2c $13M / Series A / セキュリティ
Finova Capital $35M / Series C / フィンテック(融資)
参照元/URL:https://www.finova.in/
インドのノンバンク系金融会社Finova CapitalがシリーズCで$35Mを調達。
Sequoia Capital IndiaとFaering Capitalがこのラウンドに参加。また他の金融機関から$20Mを追加調達したとのこと。
最大7年間の期間で融資を行なっており、金融機関からの融資を受けれなかった零細企業や、専門家をターゲットにしている。
11,000人の顧客と100以上の支店があるFinova Capitalは、BBB+の格付けを取得している。
現在は社内の専門知識を活用し、近隣地域にも提供エリアを拡大しています。
北沢:セコイアインドについても調べていると、インドのスタートアップについても知る機会があって面白いです(分からないことだらけですがw)。
運用資産額は$6,210M(約62.1億円/1ドル100円換算)とノンバンクとしての規模の大きさを感じます。ルピーでの計算がややこしくて割愛したのですが、興味のある方はこちらも。
インドでは融資が急増しているそうで、Covid-19やロックダウンの影響もあり、40年ぶりのマイナス成長が見込まれる中で、2022年までには市場規模が今の34%拡大すると言われています。
参考記事:インドで金担保融資の競争激化 存在感薄かった銀行の参入も加速
人口で中国を超えるのが時間の問題であるインドの追い風になるか。
wr2c $13M / Series A / セキュリティ
参照元/URL:https://r2c.dev/
オープンソースのセキュリティサービスを提供するr2cがシリーズAで$13Mを調達。
Sequoia CapitalとRedpointがこのラウンドに参加しました。
製品であるSemgrepは、バグを根絶するために特別に設計されているため、簡単にルールを書き、すべてのエディタの保存、コミット、プルリクエストにそのルールを適用することが可能。
フレームワークとしてはGoogle、Facebook、Amazonなどで採用されている方法で設計されているそうで、生産性を高め、管理の工数を最小限にし、多くの開発者が書いたコードを守ることができる。
無料で利用ができるSemgrep Community($0)と、企業向けの有料サービスであるSemgrep Teams($40/月)を提供しています。
北沢:大学時代のルームメイトと元パランティアメンバーで設立されたr2c。何社か調べてきましたが、知見がないとこの分野は選ばないなと今更。
コードを書いている時に、コミット(保存)した段階でSemgrepが脆弱性がないかをすぐにチェックしてくれるサービスで、DropboxやSnowflake、Rapid7などで導入されています。
サービスの開発となると、何千(?)ものコードを書くと聞いたことがあるので、自動でバグのチェックができるのはセキュリティとしてはもちろん、コードを書く方も安心でき良いのでは。
以上です。
まさかの2件でしたが、来週からはまた増えるかと思いますので、よろしくお願い致します。
来週は、16日月曜日に更新予定です。
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