見出し画像

本との遭遇覚書・同性愛を扱った児童書・YAの物語

先日『愛ちゃんのモテる人生』(宇井彩野)を読んで、マイノリティの若者や子どもたちのロールモデルとなるような物語をしっかり並べたいと改めて思ったのです。
そこで「同性愛」を扱った児童書やYAの物語(フィクション・小説・読み物)を教えてください。と投げかけたところ、多くの作品を教えていただきました。
以下リストアップします。ただし、児童書・YAに含まれない作品、漫画作品(グラフィックノベル、バンド・デシネ)、「同性愛」でなく「トランスジェンダー」を扱うもの(性のあり方をカテゴライズするのは難しいです。これはそうで、あれは違うとは第三者が判断できません。なので挙げられた作品はそのままリストに入れました。)も含まれます。

『15歳の昆虫図鑑』(五十嵐 美怜)
『#塚森裕太がログアウトしたら』(浅原ナオト)
『兄の名はジェシカ』(ジョン・ボイン、原田勝・訳)
『YA!ジェンダーフリーアンソロジーTRUE Colors』
『顔のない男』(イザベル・ホランド、片岡しのぶ・訳)
『マリはすてきじゃない魔女』(柚木麻子)
『すきっていわなきゃだめ?』(辻村深月 作、今日マチ子 絵、瀧井朝世 編)
「ウィーツィー・バット」シリーズ(フランチェスカ・リア・ブロック)
『まだなにかある』(パトリック・ネス、三辺律子・役)
『夜フクロウとドッグフィッシュ』(ホリー・ゴールドバーグ・スローン  、メグ・ウォリッツァー 、三辺律子・訳)
『ヴィリーへの手紙』(ルッツ・ファン・ダイク、山崎 恒裕・訳)
『フィリックスエヴァーアフター』(ケイセン・カレンダー、武居ちひろ・訳)
『動物と話せる少女リリアーネ(5)走れストーム 風のように!』(タニア・シュテーブナー、中村智子・訳)
『潮騒の少年』(ジョン・フォックス、越川芳明・訳)
『ウィル・グレイソン,ウィル・グレイソン』(ジョン・グリーン 、デイヴィッド・レヴィサン 、金原瑞人・井上里・ 訳)
『新月の子どもたち』(斉藤倫)
『十一月のマーブル』(戸森しるこ)
『ぼくを燃やす炎』『ぼくに流れる氷』(マイク・ライトウッド、村岡直子・訳)
『ありふれた風景画』(あさのあつこ)
『レディオ・サイレンス』(アリス・オズマン、石崎比呂美・訳)
『おれの墓で踊れ』( エイダン・チェンバーズ 、浅羽莢子・訳)
『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』(ベンジャミン・アリーレ・サエンス、川副智子・訳)
『窓をあけて、私の詩をきいて』(名木田恵子)
『いやはや熱海くん』(田沼朝)
『九時の月』(デボラ・エリス、もりうちすみこ・訳)
『きのうの君とみらいの君へ〜思春期の6人の物語〜』(天川栄人)
『星にねがいを!』(あさばみゆき)
『僕らのワンピース』『彼等のワンピース』(菅野彰、山田睦月)
『夏の塩』『夏の子』(魚住くんシリーズ)(榎田尤利)
『タンタンタンゴはパパふたり』(ジャスティン・リチャードソン、ピーター・パーネル、尾辻かな子 ・前田和男・訳)
『マチルダとふたりのパパ』(メル・エリオット、三辺律子・訳)
『ふたりママの家で』(パトリシア・ポラッコ、 中川亜紀子・訳)
『ジョージと秘密のメリッサ』『リックとあいまいな境界線』(アレックス・ジーノ、島村浩子・訳)
『超・ハーモニー』(魚住直子)
『緑と楯 ハイスクール・デイズ』(雪舟えま)
『赤でもなく青でもなく』(丸井とまと)
『ぼくのプリンときみのチョコ』(後藤みわこ)
『けい君とぼく』(魔夜峰央)
『うちの息子はたぶんゲイ』(おくら)
「上等。」シリーズ(三浦勇雄)
『煙が目にしみる』(堀田あけみ)
『赤と白とロイヤルブルー』(ケイシー・マクイストン、林 啓恵・訳)
『ニューヨークニューヨーク』(羅川真里茂)
『僕と彼が幸せだった頃』(クリストファー・デイビス、福田広司・訳)
『失われたものたちの本』(ジョン・コナリー、田内志文・訳)
『サイモンVS人類平等化計画』( ベッキー・アルバータリ、 三辺律子・訳)
『スペシャルQトなぼくら』(如月かずさ)
『ウィル・グレイソン、ウィル・グレイソン』(ジョン・グリーン、デイヴィッド・レヴィサン、金原瑞人・井上里・訳)
『お絵かき禁止の国』(長谷川まりる)
『君に太陽を』(シャンディ・ネルソン、三辺律子・訳)
『ミスエデュケーション』(エミリー・M・ダンフォース、有澤真庭・訳)
『王子と騎士』(ダニエル・ハーク 、スティーヴィー・ルイス ・イラスト、河村めぐみ・訳)
『1/2の騎士』(初野晴)
『ぼくの嘘』(藤野恵美)
『スピン』(ティリー・ウォルデン、有澤真庭・訳)
『一年間だけ』(安芸咲良)
『パンツ・プロジェクト』(キャット・クラーク、三辺律子・訳)
『今日、僕らの命が終わるまで』(アダム・シルヴェラ、五十嵐加奈子・訳)
『are you listening? アー・ユー・リスニング』(ティリー・ウォルデン、三辺律子・訳)
『美徳と悪徳を知る紳士のためのガイドブック』(マッケンジー・リー、桐谷知未・訳)
『王さまと王さま』(リンダ・ハーン、スターン・ナイランド ・絵、アンドレア・ゲルマー ・ 眞野 豊・訳)
『村娘と王女』( ダニエル・ハーク イザベル・ギャルーポ、ベッカ・ヒューマン・絵、河村めぐみ・訳)
『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』(ピーター・マキューリオ、レオ・エスピノーサ・絵、北丸雄二・絵)
『ジュリアンとウエディング』(ジェシカ・ラブ、横山和江・絵)
『アキレウスの歌』(マデリン・ミラー、川福智子・訳)
『明日のあなたも愛してる』(ケイシー・マクイストン、林啓恵・訳)
『ボーイフレンド演じます』(アレクシス・ホール、金井真弓・訳)
『ローラ・ディーンにふりまわされてる』(マリコ・タマキ・作、ローズマリー・ヴァレロ・オコーネル・絵、三辺律子・訳)
『Roaming  ローミング』(マリコ・タマキ、ジリアン・タマキ・絵、金原瑞人・訳)

マイノリティは人生や恋愛に於けるロールモデルを見つけにくい。世の中に様々な人がいる。その「様々」の中に入れられてなかった人々もいる。そんな人たちに届いてほしい物語を大吉堂でもきちんと並べたい。
古本屋ができることには限界があるでしょう。でも一歩でも前に進めたらいいのです。できることからやりましょう。

いいなと思ったら応援しよう!