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宇都宮に行ったって話②

さて、宇都宮に行った話の続きを書こう。

1泊2日の行程で、初日は新設されたLRT(かっちょいい路面電車:ライトラインと呼ばれている)の現状について、実際に乗ってみて確かめてみた。

2日目は宇都宮市役所を訪問。まちづくりのあれこれについて担当の職員さんと色々お話しさせていただいた。

これまでもこういった市役所訪問はいくつかさせてもらっており、自治体それぞれで結構色があってなかなか興味深い。人口規模とか歴史とか、まちそれぞれの置かれている状況次第で、取り組みの内容とか進捗などもだいぶ異なっている。

宇都宮市はというと、今までお話をさせていただいた自治体の中では一番攻めた内容だった気がする。

攻めるといってもよくわからないかと思うが、攻めていたのは立地適正化計画の内容だ。

おそらく一般の方々はほとんど知らないと思うが、多くのまちが「立地適正化計画」という計画をまちづくりの指針として作成している。これは、もともと国土交通省からお達しが出されたものだ。国土交通省のHPには何やら難しそうなことが色々と書かれている。

日本のほとんどのまちは、人口の増加と経済成長、車社会になったこと、などを通じて、市街地がどんどんと広がっていった。それも、あまり計画的な拡大ではなく、いわゆる「スプロール化」と呼ばれる、無計画・無秩序な市域の広がりだった。

それでも人口が増え経済が活況な時には、とにかく人が住む場所・働く場所を確保するのが重要で、経済も順調なことからなんとなくうまくいっているように見える。

ところが、現在の日本のように人口が減り始め、経済が停滞するようになるとこうしたスプロール化は一転してあまりよろしくない状況を演出するようになる。それまで住んでいた人がいなくなったり、郊外から中心部へ通勤するため渋滞がひどくなったり、人口密度が低いのに行政サービスは同じように提供しなければならずコストが高くなったりする。

こうした悪影響が目立つようになったので、広がってしまった市域を縮小しよう!という動きが出てくる。それがいわゆるコンパクトシティというやつだ。

コンパクトシティ: compact city)とは、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に中心市街地の活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことである。

ウィキペディア

立地適正化計画(ようやく戻ってきた)とは、我が国の自治体もコンパクトシティ化を目指しましょうね!というもので、そのための計画を策定し、そうした計画に則った取り組みには補助金が出たりする。

実は、あたしらが行っているこうした視察についても、石巻市の立地適正化計画策定に係る部分が大きい。

で、宇都宮である。結構攻めてた。

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