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DAY29. 《 おまけ 》 笑うこと 👶🏻 かわいい一日の過ごしかた

かわいいエッセイシリーズ第三弾
🌱 かわいい暮らしのレシピ 』へようこそ!

毎日、どんな場所で、だれといっしょに、なにを大切にしながら生きていこうかな。こんな時間が、わたしは好きだったのかも。生活のなかに、じぶんなりの「お気に入り」を見つけていくような、そんな「かわいい」暮らしのエッセイです。


ハイハイレース

日々の活動を、じぶんなりに愛でていく。この連載も二十九日目を迎えました(あと二日!)。きのうの『 寝ること:かわいい夜の過ごしかた 』で本編はおわりということにして、きょうはおまけを書いてみたいとおもいます。おまけって、なんか可愛いですよね。お菓子についてるおもちゃとか、それだけでうれしくなっちゃいます(『 おまけの可愛さについて 』は、かわいいエッセイシリーズ第一弾『 100の可愛さについて 』でも書きました)。そんな今回、テーマは「笑うこと」にしてみました。かわいい暮らしは、楽しいものにしたいなぁって。

きょうの挿絵:水彩で描いたいちご

きのうは、朝のうちにエッセイを書き終えて、お昼ごろから外出しました。大通《おおどおり》公園(札幌の中心部にある大きな公園)の近くで親子向けのイベントがあって、妻が娘といっしょに参加の申し込みをしてたんです。じぶんも行こうか迷ったんですけど、絵を描きたかったのもあるし、考えをまとめたい企画があったので送迎だけしてカフェで作業をすることに。会場のホテルに到着して車からベビーカーを降ろしていると、同じようにベビーカーや抱っこひもで会場入りするたくさんの赤ちゃん連れが見えました。イベントには親子向けの講座があったり、企業の協賛でいろんなブースが出ていたそうです。そのなかで、人気コーナーのひとつとして、赤ちゃんたちがハイハイでゴールを目指す「ハイハイレース」というものがあったんですね。数人の赤ちゃんが、一斉にハイハイしながら親のいる場所(二メートルくらい先)まで進んでいくという、なんとも平和な競技です笑。娘の分は予約が取れてなかったけど、その場で参加させてもらえることになった〜と妻から連絡がありました。いっしょに送られてきた写真には「◯◯(娘のなまえ)せんしゅ」と書かれた紙が写っていて。あの小さい十か月の娘が、選手?と、おもわず吹き出しちゃったんです。そのつり合わなさが、あまりにも可愛すぎたので。

六人中、五位

そのころ、じぶんは市電沿いにある落ち着いた雰囲気のカフェで、イラストを描いてました。だいすきなケモちゃん(ナマケモノのぬいぐるみをキャラクター化した存在)の可愛さを世界中に広めたいとおもって、最近ケモちゃんのアカウントをつくったんですよ笑。この可愛さを、みんなにも知ってほしい。いろんな「かわいい」を知ることで、だれもが世界を愛でる達人になれちゃうかも。そんな想いで、かわいい存在を世にプロデュースするっていうことも「かわいい屋さん」の仕事にしていこうと。地球のどこかにある「まだ知られていない可愛さ」を、みんなのもとへお届けしていくっていうのは、この「かわいいエッセイ」シリーズにも共通する考えかたですね。暮らしのなかで見つけた可愛さを、みんなで分け合うことができたら、暮らしはどんどん可愛くなっていくんだろうなぁ。話をもどして数分後、妻からハイハイレースの結果が送られてきました。娘は六人中、五位だったそうです。一位でもなく、ビリでもない。下から数えて二番目の「五位」という順位が、絶妙に愛おしくって。ここ最近でいちばん娘を抱きしめたくなった瞬間です笑。かわいいには、ちょっと「かわいそう」が混じってるときもあるとおもうんですね。それが余計に「まもりたい」って心をくすぐるというか。単純にゴールできたうれしさもあったので、ひとりカフェでニヤけてしまったことを告白しておきます。

きょうのレシピ:楽しみをつくる

そんなわけで、ひたすら娘が可愛かったというエピソードを紹介してみました笑。今回はとある名言とかけあわせて、かわいい暮らしのレシピにしてみようかなぁと。すこし前に、チャーリー・チャップリンの言葉で「無駄な一日とは、笑いのなかった日のことである」というものに出会ったんですね。あの有名な、イギリスの喜劇王が言ったそうです。この言葉を聞いたとき、ちょうど個人的に「なんかちがうな〜」って日が何日も続いていたせいか、すごく響いて。たしかに、そうかもしれないと。一回でも笑えたかどうかを、その日の基準にしてみたら、なにか突破できることがあるような気がしたんです。とはいえ、そんな気分になれない日だって巡ってきますよね。でもひとつ、このレシピをお守りみたいに持っていることで、ちょっと笑えたときにはそれ以上の価値を感じられるかもしれないなぁって。せっかく二十四時間もあるんだから「一日一回くらいは笑わないと損」みたいな気持ちで過ごすのも手だし、シンプルに「一個笑えたら、それでよし」とするのもハードルが低くていい感じです。楽しみをつくる(見つける)ってことですかね。このエッセイではいろんなレシピを考えてきましたけど、最後におまけとして、そんなレシピを書き残しておきます(あ、おまけも「楽しみ」のひとつでした)。




29日目はこんな感じです! いや〜、ついに明日で9月が終わりますね。みなさんどんな日々を送っていましたか? じぶんがエッセイで細かく「笑」を盛りこんでいるのは、今回のレシピが影響していたかもしれません。明日はまとめを書いて、来月から本づくりに向けて動き出そうとおもいます。ここまでお読みいただき、ありがとうございました〜!

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