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フリーランスバリスタの日常#1 「いつもよりセクシー」というブレンドを焙煎してました

毎度毎度荒れそうなことを書くのも心臓に悪いので、今日は日記的な投稿ですw

今日はコーヒー豆の焙煎やら次のお仕事の準備をしておりました。
川越のcafe patriciaというお店のオリジナルブレンド(いつもよりセクシーという名前)を焙煎してました。
※僕が付けたんじゃないです。念のため。
これはフランスの映画「勝手にしやがれ」に出てくるパトリシア役の女性(ジーン・セバーグさん)をイメージしてブレンドを作って欲しいと言われて作ったブレンドです。
実はカフェパトリシアさんでは3名の焙煎士が同じ女性をイメージしてそれぞれのお題に合ったブレンドを作りました。
それぞれに与えられたお題は「いつものコーヒー(中煎り)」「いつもよりキラキラ(浅煎り)」「いつもよりセクシー(中深煎り)」というもので、僕はセクシー担当だったわけです。
※ネーミングを聞いて本気で断ろうかと思いました
でも、結構真面目にお願いされたので、めちゃくちゃ乗り気じゃなかったけど、お引き受けしました笑(読まないことを祈る…)

特定のイメージをブレンドするってのは中々骨が折れる作業でして、まずはそのイメージを深掘りして、何故僕はこのイメージを持ったのか?何故そう感じたのか、そう感じさせる要因は何か…などを考えていきます。
今回の場合では、甘ったるい香水とタバコの残り香を漂わせてBARでお酒を飲んでそうなイメージだったので、その要因を深掘りしていってみました。

ここでのキーワードは、甘ったるい香水、タバコ、BAR、女性って感じですね。
甘ったるい香水は、おそらく妖艶な雰囲気や透き通った印象、それでいて嫌な印象がないあたりから感じるのかなぁなんて思いました。
BARは薄暗い中に微かな光が見える感じ。
女性はそのままだけど、本人を見るとベリーショートだったりボーイッシュな感じもあるんだけど、僕はすごく女性っぽさを感じました。それは、線の細さと透明感なのかな?って思います。
なんでタバコを飛ばしたのかって?
タバコは…Google検索したらタバコ吸ってる写真がたくさん出てきたからさ!笑

思い返すと非常に浅いな…と思いつつも、次に進みます。
これらのイメージやその元になっているだろう要因をコーヒーに置き換えたらどうなるのかを考えます。
深掘りしたそれぞれのキーワードを挙げてみます。
甘さ・妖艶・透き通った・嫌な印象がない・線の細さ・透明感・タバコ・薄暗さの中に見える光
これらをコーヒーに置き換えていきます。
ここの甘さは甘い香りなので、発酵した印象のナチュラルの豆が良さそうだな、とか、妖艶さを表現するにはバイオレット系の色味を思わせるフローラルさを持った豆があるといいな、とかとか色んなことを考えつつ配合する豆の選択をしていきます。

配合する豆の当たりをつけたら、それらをそれぞれの生豆を焙煎してあとはそれをブレンドしていきます。
ブレンドの作成方法というかどんな感じでブレンドをしているのかなどはまたいずれ投稿できたらと思います。

そんなこんなで出来上がった「いつもよりセクシー」というブレンド。
初めは無茶振りだなーと思ったりもしたけど、自分ではやらない方法でブレンドを作ってみて視野が広がるいい経験だったなーなんて思いました。

これ、自分で言うのもなんですが、結構良い出来でして…、お店の方はもちろん、お客様にも好評みたいで一安心です。
ブレンドって本当に色んな作り方があるので、僕が毎月作っているイノベーティブブレンドについてもたまには解説していこうと思います。
主には自分の備忘録だけど。

ってことで、僕は僕でイノベーティブブレンドという定期便を作っています。毎月、月代わりでこのようにコンセプトを持ってブレンドを作ってお届けしてます。
何がイノベーティブなのかなどは、商品ページに書いてあるんでそちらをご参照ください笑

そんなブレンドを定期便で飲みたいよ!って方は是非お申込みをお待ちしております笑
時間や原料に余裕があるときは、定期便以外での販売もしております。
基本的には定期便の方が通期で見ると少しお得になるように設定していますよー。

どうぞよしなに。

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