カーショー

なぜクレイトン・カーショウは34億円稼げるか

やって参りました。
フォームからその選手の凄さに迫る**
「フォーム解説シリーズ」第2弾!!
前回は山岡泰輔投手のフォームを
解説しましたね。

今回も、前回同様の言い回しや
解説が出てくるので、まだ見てないよ!
という方はぜひご覧ください💁‍♂️
↓↓
172㎝68㎏ 山岡泰輔の凄さ(前回の記事です)

**フォームから見るクレイトン・カーショウの凄さ

<img alt="カーショー" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18941188/picture_pc_2452f0d41456354f35fed051b745434f.jpg" width="384" height="256">**

クレイトン・カーショウと言えば、MLB随一の好投手。
独特なフォームから繰り出されるあのカーブ
何回でも見てられます。

2011年には最多勝利・最優秀防御率・最多奪三振
投手3冠に輝き、2014にはシーズンMVPを獲得。
これまでにサイ・ヤング賞3回受賞している
MLB最強左腕です。(異論は認めます。笑)

カーブもさることながら、
MAX150km/hのストレート
キレの良いスライダー
そして抜群のコントロール
僕はカーショウ投手の人間味も好きです。

と、まあ前置きはこの辺にして
カーショウ投手のフォームを
解説していきましょう!!

①軸足立ち→完全脱力<img alt="カーショー 脱力" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18941471/picture_pc_67cd702d0b73889f58478c3b99c842ef.jpg" width="620" height="346" class="" style="width: 372px; height: 208.2px;">

まず最初に目につくのはこのフェーズ。
実は、このステップ足の使い方は
とても大切なんですね!
ここでのキーワード

「抜重」と「軸足股関節への加重」

いきなり「?」状態の人🙋‍♂️

そうですよね。
抜重と加重って、
「重さを抜く」「重さを加える」
まさに真逆の言葉ですから、
混乱するのも無理はないですね。

では、どういうことなのか解説していきます。
まずは「抜重」です。
抜重とは言葉の通り「重さを抜く」ことです。
ここでの重さとは体重を指します。

「抜重」は、出力の前に必要な動作です。

分かりやすく説明すると、
「ジャンプの前にしゃがむ動き」
これが抜重です。<img alt="抜重" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18942285/picture_pc_2240c2753b38e7aaa82f01055640e2c0.jpg" width="274" height="384" class="" style="width: 164.4px; height: 229.8px;">

この抜重があるから出力ができます。
前回、弓矢の話をしましたがそんな感じ。
(読んでない人はマジで読んでみて。)

172㎝68㎏ 山岡泰輔の凄さ

ピッチングも同じで、これからリリースに向かって
全パワーを指先に伝えていくのに「抜重」
は大事な動きなんですね!

カーショウ投手は、右足が地面に着くんじゃないか。
というくらいスッと力を抜いていますね。凄い。

続いて、抜重とは反対の「加重」です。
これも、読んで字のごとく
「重さを加える」という意味です。

どこに加重するかというと
「軸足股関節」

ん???
「抜重するんじゃないの??」
と思った方🙋‍♂️

ありがとうございます。
ちゃんと読んでくれてますね。笑
もしくは、とても賢い方です。

そうなんです。抜重はするんです。
でも、抜いた体重はどこに行くのでしょうか?
察しの良い方なら分かるはず。

抜いた体重の行く先が、「軸足股関節」なんです!

ジャンプの前にしゃがむ=抜重
と説明しましたが、ジャンプは地面を押しますよね?
抜いた体重は地面へと伝わります。だから飛べる。

でも、抜いた体重の通り道は
股関節→足→地面
となります。

だから、
「軸足股関節に重さが加わる」のですね!(=加重)

そして、ピッチングも地面を押すことが必要なので
「抜重」と「加重」が必要なんですね👍
「かませ」という動きに繋がるところがあるかも。

①まとめ
・カーショウ投手は抜重が上手い
抜重と加重によってパワーが生まれる
「軸足股関節に加重」する

②並進運動(フットファースト)<img alt="カーショー フットファースト" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18945160/picture_pc_6fc6ef6f0eedea96ae6b50ed154f75fd.jpg" width="384" height="217">

ここでは、カーショウ投手の並進運動について解説します。

早速ですが質問です。
「ヒップファーストで投げろ!」
と言われたことがありますか?

YESの方が多いと思います。
確かにヒップファーストは間違っていません。
とても正しい理論ですね。

でも、僕はヒップファーストを盲信しすぎて
投げにくそうにする投手多く見てきました。
ヒップファーストをして
・開かない
・後ろにタメる

教えられたからやっている選手のが多い。

その結果
インステップになり体が回らない
軸足が機能していない
骨盤が後傾する
・結果的に突っ込んでいる
という選手も多いです。

ここでフットファーストが役に立つんですね!
フットファーストとは、
「ステップ足主導で並進をリードする」
ことです。

フットファーストのメリット
体を残して並進できる
軸足が機能しやすい
骨盤前傾しやすい
着地を強く着きやすい
・体が回りやすい

なぜこうなるかというのは
本題と外れますので
別の機会でお話しますね!

こういったように、カーショウ投手は
フットファーストで並進をリードすることで
軸足で地面を押しつつ、並進距離を伸ばして
体重移動を完了させているんですね!

これが強い着地から、速球を投げることを
可能にしています。
なんで着地が強いとコッキングがうまくいくのか?
についてもまた別の回で。

②まとめ
・カーショウ投手は並進距離が長い
・ヒップファーストよりフットファースト
・フットファーストにはメリットがたくさん

③着地・コッキング<img alt="カーショー 着地・コッキング" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18950748/picture_pc_8d494866b920433ff204bf1dd8cbbf8c.jpg" width="384" height="212">

ここでは、①②によって生み出されたパワーを
ここで上半身に伝えます

ここでブロッキングを完成させ、
胸椎伸展を起こしてコッキングをします。
良い投手はここで必ず
胸椎伸展・コッキング完了
しています。

逆に、球速が出ない選手は
胸椎伸展が弱く、コッキングが遅れます
もしくは腕の力でコックアップするので
無駄な力を使ってしまいます。
ただ、ここだけにフォーカスして改善しようとしても
なかなか難しいです。

なぜなら、投球動作は全て繋がっているからです。
算数と同じで、1+1は何をどうしても2。
1+2をしないと3は生まれません。
要は、式の左辺を変えろということ。

投球動作も根本を解決しなければ
問題は解決しません。
話は逸れましたが大事なことなので
覚えておいてくださいね!

また、カーショウ投手は
トップの位置がきれいに肩のラインまで
上がっています。

これは腕を引いたりせずに反力を使って
きれいにコックアップできている証拠
なのではないかと考えています。

日本ではこれまで
「肘を下げるな」
「トップを上げろ」

という指導が多かったですが
実はトップって肩と平行もしくはちょい下
で十分なんですよね。

トップで肘が上がってこればなお良い
のであって
上がってくるようにするもので
上げるものではありません。

なので、
上げようとすることは特にありません。
高すぎても良くないんですけどね😅

カーショウ投手のトップが
あまりにもきれいなので
ついまた脱線しました。笑

③まとめ
胸椎伸展とコッキングはセットで考える
・カーショウ投手のトップは肩のライン
・無理してトップを上げる必要はない

まとめ

まとめです。

カーショウ投手は
脱力・抜重がとても上手く、
軸足股関節に体重を乗せてから
並進運動をしている。

その結果、フットファーストでも開かず
強い地面の押しと着地による反力を獲得
そして胸椎伸展を起こしてトップを作るが
反力によってコックアップするためとてもキレイ。

だからリリースまでが詰まりなくスムーズで、
強い指先での弾きを生んでいる。
これがあの速球特徴的なカーブを可能にしている。

今回はカーショウ投手を特集しましたが
まだまだいろんな選手のフォームを
見ていきたいと思います。

ただ、良い投手には共通するところが多いため
そういった所は上手くまとめながら
進んでいきたいと思います。
次回以降も是非ご覧ください!!

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