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遠距離になって思ったこと。キョリってなんだろう。前半。

ルースニアイタイ日記第二弾。

ここは前提として外せないのかな、と思ったのは距離についてでした。

ルースがフランスへと飛び立ったのは8月末日。
空港まで、夜一緒にバスに揺られながら向かいました。
今思えば同じような境遇の人も同じバスの中にいたんだろうな、、あまり実感もなく、いつものような時間を過ごしながら、どういう風に見送るのが素敵かな〜とぼんやり考えながら、気がついたら成田空港についていました。

お腹空いたし、着いたら何食べようねぇなんて話をしてたものの、チェックイン&荷物を預けるのって、こんな時間かかるのかよってくらい混んでて、これも今思えばいつも一人で飛行機乗るので、新鮮だったなぁ。いつもだとなんでもない時間が、気になる。並んでる間にレストラン一覧を見に行ったものの、戻って荷物を預けた頃にはもう残り50分くらい。

トンカツ食べたかったね〜なんて言いながら、出国ゲートに近いサブウェイでご飯はササッと済ませちゃいました。
あー、今思ってもトンカツ食べたかったな〜。笑
書いてるのが夜中なのもあってトンカツが恋しいです。

ほかのお客さんがそんなに居ない中で、お別れの前に食べたサブウェイの味は、全然頭に入ってこなかった...なんてこともなく、明日の朝のことも考えてハーフじゃなくてホールサイズを頼むくらい、気持ちは落ち着いてました。

空港までの道のりで、留学中に必要そうなiPadも、それのケースも保護シートも選べたし、これ出来なかったね、みたいなのもトンカツくらい。
いつもと本当に変わらない、ちょっと旅行に行くんだ、くらいのパタパタとした時間がサーっと流れていっただけでした。

サブウェイも食べ終えて、ちょっと余裕持ってゲート入りしたほうがいいよね、って感じでゲートに向かうふたり。
いよいよお別れの時間です。

こういうのって大体、めっちゃ泣くじゃないですか。
直前になって、「えっ!?フランス行くの!?遠くない!?」みたいな、謎の感じ。
あるかなーって思ってたんですが、僕はすごく穏やかな気持ちのままで。

どっちかっていうと、彼女が飛行機乗り遅れないかな、とか、フランス着いて無事に家まで行けるかな、とか、お家は思ったような感じかな、とか。
行った後の心配とか、学校も環境も文化も人も、楽しみだねって気持ちばかりで。

そんな気持ちのまま、見送りの時間が来て。

あーそっか、しばらく会えないんだな、って気持ちでいたんですが、そしたら彼女が「これね..」って言って茶色いかわいい封筒に入ったお手紙をくれました。
「あーーーー、おれこの人のことが凄く好きだなあ」って思いながら、本当に穏やかな、ほっこり、って言葉は人ごとすぎるかも知れないんだけど、そんな柔らかい気持ちでお手紙を受け取りました。

彼女は今まで見たことがないような寂しげな顔で僕を見つめてくれて、それすらも「あーーーーこの人のことが好きだなぁ」って思う気持ちで、僕は彼女に「行ってらっしゃい、愛してるよ」って伝えたように思います。

今まで愛してる、という言葉を凄く大切に取ってあったので、きっと僕の中でこの「愛してる」はきっと彼女への手紙みたいな、恥ずかしがり屋の僕なりの気持ちの伝え方で、何日も前からずっと、バスの中もずっと、ちゃんとお見送りのときはこの言葉を伝えたいな、って思ってたので、もしかしたらこれのことに凄く気を紛らわせてたのかも知れないけど、そんな感じで泣くこともなくて、手を振り続けながら、後ろを振り向いてたせいでポールにぶつかる彼女をふふって思いながら見送りました。

エスカレーターで下って行く彼女を、最後見えなくなるまで見送って、急にワタワタしたような気持ちで手紙を読んで。
読み切って、あーー僕は幸せだなぁ、なんて思いながら、でもやっぱり遠距離って寂しいんだよなぁって思って、少し泣きました。

ちょうど共通の友達が「ルース見送った?寂しいんでしょ、こっち合流しなよ!」なんて言ってくれるものだから、あーーー素敵な人生だなぁと思いながら、成田空港を後にしました。

なんか多分、距離をあまり感じなかったんですよね、きっと。
彼女は彼女のまま、地球上に存在しているし、それら飛行機に乗れば行ける場所だし、インターネットでも繋がってる。
当たり前の普段のことがそのまま続いて行くような、それくらい僕と彼女に距離がなかったのもあるのかなとは思いますが、予想したよりも、構えていたよりも全然距離を感じなかった。このときは。


と、いうのを10行くらいで書くつもりが、えらく長くなってしまったので、タイトルの遠距離について、思ってことは次回に書くことにします。。

関係ないけど、柔らかい音楽を聴きながら、コンビニで買った青鬼ってクラフトビールを飲みながら家でこれを書いてますが、音楽とお酒って凄いなー。僕はずっと言いますが、言葉にするのがあまり得意じゃないし、恥ずかしくなってしまうので(だからデジタルではあるのですが)、そういうのの力を借りないと出来ないことがたくさんあって、でもそんな中で、校正も見直しも全然やってないような、そんな文章ではありますが、言葉にするのもいいなぁって、思いました。

いまルースとの思い出のひとつを言葉におこせてることが、自分の中で嬉しい気持ちを生んでます。
しばらく続きますが、こんなものにお付き合いいただける人がいるなら、少しでも僕の気持ちをインターネットに載せれたら、という気持ちです。

おやすみなさい。

ダイキ

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