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人工物の呪縛を解く!自然が教えてくれた命の実感

人間がつくった世界で生きる

これまでは人間がつくった世界に身を置いて生きていた。いわゆる資本主義社会。誰かの役に立つことをしてお金を稼ぎ、それで映画を見たり旅行したり、ちょっといい服を着たりなんかして、自分の欲求を満たす。次は時計を買うぞ!バリ島に行くぞ!って新しい目標を立てて、そのために毎日の仕事をがんばる。

目標を達成するためには、短い時間でたくさんの成果を生むことが重要。ムダを削りいかに効率よく価値あるものを生み出せるか。そうやって不要なものを剥ぎ取り、便利で快適なものをそろえて、生きてきた。

効率よく生きることにおいて、自然は不要であり、無いほうがいいものって思ってた。だって予測できないことが起きるから。虫に刺されたり暑くなったり寒くなったり、そうすれば、仕事に集中できなくなる。体調を壊すと、仕事や家事ができなくなって周りに迷惑をかける。それは僕にとってたいへん都合が悪い。だから僕は生活の中からとことん自然を排除して生きてきた。

BBQもキャンプも誘われても行かなかった。せいぜいグランピングぐらい。人間がつくったスペースで、不快な思いをしない場所で過ごす。それが幸せやと思っていた。自然は嫌い。なくていいもの。邪魔なもの。そうやって、自然を排除した結果、どんどん不自然になっていったように思う。

体の異変から始まる転機

ある日、朝起きたら耳たぶがプクーっと腫れていた。原因はわからない。処置に1ヶ月かかった。そして、アキレス腱断裂。半年間バスケ教室とダンス教室の指導ができなかった。なんかよくわからない体の異変が起き始めた。頭が痛いとか、お腹が痛いとか、声が出ないとか、階段を踏みはずして大ケガをするとか、小指をぶつけるとか(これは昔からあったことだけど)。

自分の体なのに、自分のものではないような。これは、まずいなって思ったのが、去年ぐらい(42歳の時)。健康が崩れると仕事にも暮らしにも大きく影響することを実感できた。体は大事。健康は大事。

そこで、山登りを始めることにした。

初めての山登りで自然と再会

山に登りたい、なんか、それがいい気がする。きっかけはそれぐらい。さっそくリュックを買い、登山靴を買い、近くの低山へ。200mぐらいかな、名草山に登ってみた。そしたら、とても気持ちがよかった。

その時はうまく言語化できなかったのだが(いまもできないけど)、子どものお菓子ネルネルネ〜ルネみたいな添加物まみれの濃い味ではなく、ほんのり薄味。自分には必要な味みたいな。体の深いところにじんわり染み渡る感じ。あぁ自分は生きてるんだって深いところで感じることができた。これは久しぶりな気がした。

山を登るというのは簡単なことではなかった。一歩一歩が命懸け。最初の頃は景色を楽しむ余裕なんてなかった。グラグラするところに体重を乗せれば、そのまま谷底へ真っ逆さま。

足をグネったら、これまたどうやって家まで帰るねんって感じだし、いいタイミングで糖分を取らないと、低血糖になって倒れてしまう。水も飲まなあかんし、YAMAP(地図)を見て現在地を確認しながら進まないと迷い込んでしまう。クマも木陰から出てくるかもしれない🐻

注意深く、慎重に、かつ大胆に前に進むことを選択しないと、山を登れないし命を守れない。一歩一歩を自分が選択しているという感覚。自分の命を自分で守っているという感触。

これまで住んでいた都会の環境では(和歌山だからしれてるけど)、毎日の生活で命が脅かされることは、ほぼない。基本、家に引きこもって作業していて、自然があんまり身近にない環境だから安心で安全。困ったら管理会社に電話したら9割ぐらいの問題は解決する。

だが、山は違う。自然そのもの。不快なことだらけだし、危険な道もたくさんある。それでも、生きるという意思を持ち続け、前に進み続ける。そんな経験が、これまでの人生にはあまり無かったなぁって思った。間違いなく僕の体はこれを求めているなってことを確信できた。

心の満足のバカさ加減

人がつくった商品や食品はいかに心を満足させるかに集中している(なかには体にいいものもある)。人間の心を刺激し「これはよい!」と実感させて次の購入に繋げる。それがいわゆるマーケティングであり、売り上げを伸ばすために必要なアクション(もちろんそうでないものもたくさんある)。

もちろん、僕らは人との関わりというお水の中でしか生きていけないメダカだから、お金を稼がないといけないし、商品を買ってもらわないといけない。なので、人がつくった社会の中には、快適で便利で不快を感じない人工物が多い。自然をそのまま提供すると売れないってこと。自然は不快だから人間が住む世界から排除されている。人間が住む世界には人間の手が加えられている。それが本当に体がいいかどうかはわからない。

自然と共に生きる選択

お酒もやめたし、砂糖もやめたし、お菓子もやめた。目覚まし時計もやめて、起きた時間に起きるようにしたし、薬もサプリも全部やめた。体が痛いことにも意味があるし、それを無理やりおさえこもうとしない。熱が出ても放っておく。水を飲むくらい。

製薬会社で薬を販売していた過去があるのにね。少しでも痛みを感じたらロキソニンやら抗生剤やら飲んでいたのにね。もう、ほぼ飲んでない(たまに蚊に刺された時にひんやりするやつを塗るぐらい)。

シンプルで豊かな暮らし

新しいお家(賃貸です)

でも、人工物を完全に排除することは不可能だし、人がつくってくれたものもしっかり享受して、人からの恵みにも感謝して、生きていきたいと思っている。体と向き合うことで、自分の心が本当に望んでいることもわかり、心がわかることで、これからの進むべき道も見えてくる。クリアになる。ノイズがなくなり、自分のエネルギーをそのまま感じて、それを言語化できるようになる。

自然を取り入れた生活をしていく中で、最近わかったことだが、僕は、「誰も見たことがない美しさやこの世界の本質を見つけたい」し、それを自分なりにアレンジしてシェアしたい。そこが根源的な欲求にあるようなので、それを満たせるような暮らしづくりをしていきたい。この世の秘密を解き明かしたいのだ。

毎日、シンプルに、丁寧に、そして無限の自己表現を楽しんで生きていきたい。おもろいもんをつくる。これが死ぬまでできたら、後悔はないんだろうなぁって。これが僕の人生だって胸を張って言えるんだろうなぁって、そう思う。さぁ来月は引っ越しだ。どう変化していくか。たのしみだ

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ライフスキルコーチ
ミスターおかっち


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