朗読詩人ダイケン

朗読詩人のミナミ🎤ダイ賢(南大賢)と申します。2005年春から活動を始めました。会社員…

朗読詩人ダイケン

朗読詩人のミナミ🎤ダイ賢(南大賢)と申します。2005年春から活動を始めました。会社員をしながら、すきま時間でポエトリーリーディングと歌の二刀流で、度々ライブハウスに立っています。

最近の記事

アイコンタクト

私の名前を呼ぶことさえままならない 言いたいことも言えない でも会話をしたい 意識が朦朧とした中で 力をふり絞っての アイコンタクト 今まであれだけ あなたと言葉を交わしたのに 渾身の会話って 言葉がなくても アイコンタクトでできるんだな 黙って寄り添っている私 あなたがようやく言えた言葉 帰れ 遅くなるから帰れと 施設に足繁く通う私を いつも気遣ってくれたあなた そして いつものように バイバイし合って あなたと別れた いつもと変わ

    • ナツノヨル

      クーラーなんか意地でも頼らず むんむんしても扇風機を貫く ベランダの窓開け風を入れる ささやかな涼 ナツノヨル これだけ暑いと食欲が湧かない けれどもさらっと何か食べたい 半袖 短パン あぐらをかき ちょこっとビール ちょこっと焼き鳥 大した食欲はないけれど 食いたい物を言って食った気になろう うに丼 うな重 カツカレー ゴーヤチャンプル エビマカロニグラタン ビッグサーロインステーキ ああ 食いたい物を言っただけでお腹いっぱい ラジオを聴きながらひとりツッコミ 半袖 

      • ハーブティ・デート

        太陽と雲が笑う空の下 あなたと入ったなじみのカフェ ボサノヴァのメロディーを聴きながら 飲むのはもちろん大好きなハーブティ あなたと交わす会話には 何の中身もないけれど 不思議と心が満たされて 思わず語った私の本音 ハーブティで繋がる関係 ありのままの素敵な関係 あの日 あの時 あの場所で あなたに会えたから ここにある 今の私 月と星が戯れる空の下 あなたと入った行きずりのカフェ ジャズのメロディーを聴きながら 遊んだ心を 静めるハーブテ

        • 俺はマンタだ

          ゆらゆらと水の中を泳ぎ続ける 俺はマンタだ 目の前に見えるたくさんの小魚たちよ なあに 隙間を見つけてどんどん進め 行って 戻って また行って いつしか小魚たちは脇にずれて オイラの道ができている 時間に急かされずゆったりと進む 俺はマンタだ 背後から大きな生き物の気配が忍び寄る オイラよりゆったりと進み やがて追い越して遥か先に進みやがった お前はイルカ どんなにスピードを速めても お前を追い越すのは不可能だ ええい 左へ逸れてやれ 俺はマンタだ だから俺は 俺らしく

          ハタラカン戦隊ハタラカンノジャー(仮)

          もうすぐ終わる 連休が 連休前はワクワクで 連休中はダラダラで たまにやりたいことやって 世界レベルで見てみたら 日本人は働き過ぎだって もっと休みを増やしても 生きていられる日本であれ 仕事に行きたくない 体が職場へ向かわない 休め 休め 休め 休め ハタラカン ハタラカン ハタラカン ハタラカン戦隊ハタラカンノジャー もうすぐ終わる 連休が いろいろやりたかったけど 大したこともできぬ間に また仕事に戻る憂うつ できれば仕事はしたくない 仕事しなくても生きていられ

          ハタラカン戦隊ハタラカンノジャー(仮)

          バースデイ・アローン

          今年もまた来ましたひとりのバースデイ 誰にも祝ってもらえないの寂しいな タイムラインにおめコメが ひとつも入っていない私です ひとりぼっちのバースデイ おひとり様のバースデイ 今日も 明日も あさっても いっぱい いい事 やりたいな チャーミングになるために 誕生日と言うからブルーになるんです 歳取ったら誕生日でなく延命日(えんめいび) みんなからおめでとうじゃなくて また一年 生かしてくれてありがとう ひとりぼっちのバースデイ おひとり様のバースデイ 今年 来年 再来

          バースデイ・アローン

          ね そうでしょ そうだろ 太陽

          暖かい春の太陽のマジックで 一気にピンク色に染まったサクラやシャクナゲ 暖かい春の太陽のマジックで 一気に黄色に染まった菜の花やタンポポ みんな 今 花咲くために 暑い夏や 切ない秋や 寒い冬を越えて来た そして みんな一人で咲いた訳じゃない 最後に春の太陽のマジックがあるから こうして最高の自分になれるのだ 私の春はいつ来るか分からないし 今が夏なのか 秋なのか 冬なのかも分からない 春が生きているうちに来るのか 死んでから来るのかも分からない でも このサクラやシャクナゲ

          ね そうでしょ そうだろ 太陽

          桜の花びらにまみれたい

          まだ 散らないで 桜 まだ 過ぎないで 春 慌ただしい朝の通勤時間の中で 車の窓越しから見えるたくさんの桜 ハッと目が覚めるような鮮やかなピンクに 思わず引き寄せられそうになる だけど まだ仕事に向かっている途中 5分立ち寄っただけでも その後 渋滞に巻き込まれるのは 目に見えている だから 我慢して桜とお別れ フェイスブックに 桜の写真を載せている友達 写真で見る桜も十分きれいなのだけど 生で見る桜には到底かなわない まぶしい日差しに 暖かな気候 まさに花見日和 何でこんな

          桜の花びらにまみれたい

          笑顔探しの旅

          カフェでもらったあなたの笑顔で 海へと消えた悔しい心 飲み屋でもらったあなたの笑顔で 川へと消えた切ない心 ライブでもらったあなたの笑顔で 山へと消えた悲しい心 祭りでもらったあなたの笑顔で 谷へと消えた空しい心 今日も続く笑顔探しの旅 全てを失い見つけた シンの私 あのね あなたの笑顔に会いたいな あなたに笑顔を見せたいな 自分のハンディ苦にしてばかりで 真っ暗なトンネル抜け出せない心 だけどあなたの秘密を知って みんな同じと悟った心 苦しみもがいていっぱい泣いて 泣き

          まぜるなチーズ

          コンビニの明太ポテトサラダが好きだったのに 余計なことして明太チーズポテトサラダになっていた なんでチーズをまぜたんだよ 買う気が失せてしまった コンビニのパンケーキが好きだったのに 余計なことしてクリームチーズパンケーキになっていた なんでチーズをまぜたんだよ 買う気が失せてしまった チーズかまぼこ チーズちくわ チーズはんぺん チーズナゲット なんで日本人は安易にチーズをまぜたがる チーズはチーズ単品で食べたいんだよ 普通のかまぼこでいい 普通のちくわでいい 普通

          九月の風が身にしみる

          九月の風が身にしみる そんな季節になった今 九月の風が身にしみて 私の心を弱らせる

          ¥100

          九月の風が身にしみる

          ¥100

          二刀流でいいんじゃない

          ベテラン歌手の衰えぬ歌声をバックに 思わず涙を流しながら語るあなた 歳を重ねて失うモノもあるけれど 歳を重ねたから得られるモノもあると 二十代 三十代 四十代 五十代 歳を重ねたから紡げる言葉がある 人生まだまだ先が長いと一日を無駄に使う でも先が長くなくなると一日が貴重に感じる 時間もお金もあればあるなりに使うし なければないなりに使うのが人の性 定年になってからやりたいことをやろう 定年前に死ぬかもしれないじゃん 一度しかない人生だから サラリーマンひとすじでは寂しい 一

          二刀流でいいんじゃない

          熱帯夜

          アツいじゃ済まないアツさ ヤバいじゃ済まないヤバさ アツさとヤバさでもうグタグタ 身が危ないほどヤバいアツさ 何十年ぶりかにつけたクーラー 扇風機だけでは命を取られそうだから 宝の持ち腐れだったクーラー ここは身を守るために使わないと 毎日 毎日 熱帯夜は勘弁して たまに熱帯夜なら観光気分で済むけど 毎日 毎日 熱帯夜は勘弁して ミーンミンミン セミ夜泣きしてるけど こんな熱帯夜にジョギングするかあ こんな熱帯夜に犬の散歩するかあ こんな熱帯夜に筋トレするかあ こんな熱

          笑いじわできた

          立派な豪邸もいらない 高価な家財もいらない お金だって何億もいらない 生活に困らないくらいあればいい 今いちばん欲しいものはと聞かれたら 真っ先に答える 人間との会話だと 笑いじわできた いちばん欲しいものが手に入ったから 笑いじわできた アナタとの楽しい会話が手に入ったから

          ¥100

          笑いじわできた

          ¥100

          アマリリス

          捨てる手前で 外に置いたら ここまで咲いた アマリリス 初夏の日差しが 奇跡を導き 素敵に咲いた アマリリス

          ¥100

          ひとでなし

          今だべ 今ホンキ出さねば いづまで経っても被災地だぞと 夏バッパにはっぱをかけられた だいきっつあん 今だべ 今ホンキ出さねば いづまで経っても負け犬だぞと 岩合光昭のネコ歩きを見ながら お魚くわえた オラ ひい とお でえ なあ しい ひとでなし

          ¥100