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息子のてんかん①

しかしまあ、何から話したらええねやろ。息子がてんかんと診断されて2年以上経って、いまだに納得できてへんのですわ、この状況に。

てんかん言うても、ほんまに多種多様らしいねんな。うちの息子は夜中、とつぜん白目剥いて歯食いしばって、ガックンガックン全身けいれんするタイプで。

先生は「寝入り端と起床前が危ないから気つけてなー」って言うんやけども、気をつけるっちゅうのがまた無理ゲーで、とりあえず発作で変わり果てた息子の姿に気が動転、腰を抜かしたいところをグッとこらえて冷静に、ヨダレで窒息せぬよう横向きに寝かせ、両手両足・頭部を観察しながら時刻をチェックするまでが基本の初動。5分過ぎたら座薬入れて救急車呼んで、見守りながら自分も身支度して同乗、いうことらしいんですわ。

らしい、いうのは幸い今まで5分を超えたことがないから。でもこれが今日あるか、明日あるか、って考え始めたら、そりゃあ眠れん夜も出てくるわけで。

寝返りひとつ、歯ぎしりひとつ、寝言ひとつにビビりまくりの夜もあるわけで。

今日はそういう、眠れん日。隣から聞こえる寝息に、心臓がキューってなる日。せやから書いてんねん、これ。

ああ、この状況に慣れる日は来るんやろか。ほんまなら息子は、自室で勝手に寝られるはずの年頃。ワタシは優雅に映画を見たり、お茶をのんだり夜活できるはずやってん。それが夜な夜な緊張せなあかんって、理想と真逆やん。しかも発作で脳にダメージ受ける恐れって何それ先生、ワタシ全然納得できひん。

でもまあ、息子のためには、平気な顔するしかないねんな。顔で笑って心で泣いて、って上手いこと言うたん誰やほんまに。ワタシがビョーキになりそうやわ。でも同じような母ちゃんは世界中にいる。仲間がいる。ワタシ一人やない。そう思って、前向いて歩いていこ。読んでくれてありがとう。

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