コンフォートゾーンを超えて生きる簡単な方法(前編)
コーチ必読!の本記事の目的は以下の通りです
では早速スタートしましょう。まずは
コンフォートゾーンって何?
コンフォートゾーンとはストレスや不安を感じずにいられる、文字通り「快適な空間」のことですね。コンフォートゾーンにいると落ち着いた精神状態でいられるわけです。
私たちはなるべくコンフォートゾーン内にいたいわけです。逆に言うとコンフォートゾーンの外には出たくありません。どうしてでしょうか?
大きな理由は、コンフォートゾーン外のことは予測がつかないからです。脳は予測がつかないことを嫌います。場合によっては生命の危機まであるからです。
現代社会では、ちょっと知らない場所に迷い込んだからといって、命の危険があるようなことは、あまりないのですが、脳は過剰反応をしてしまうわけです。
具体的には、未経験で予測がつかない状況に置かれると、不安や恐怖が生じます。そうすると脳は高次機能をつかうよりも、もっと原始的な反応をするようになるのです。いわゆる3Fですね。
最初の2つをとって、闘争逃走反応などと呼ばれることもありますね。しかも冷静に闘ったり逃げたりしているわけでなく、半ばパニックになりかけてたり、完全にパニックになって、緊急避難的に行動しているわけですから勿体無い。
しかし「闘う」「逃げる」「死んだふりをする」から選ぶなんて、いかにも原始的な反応で、高度な脳をもつ人間としてはもったいないですね。
そして、私たちはそもそもパニックになったりしたくないわけですから、なるべくコンフォートゾーンを出ないようにしているわけです。
ここで一つ注意です。コンフォートは快適という意味ですが、コンフォートゾーンというときのコンフォートは、かならずしも一般的な意味での快適を意味しないということです。
例えばブラック企業でヒーヒー言っているけど、やめられないひとがいますよね。その人にとっては、そのブラック企業がまさにコンフォートゾーンなわけです。もちろん一般的な意味ではその会社は快適ではないと思います。でもその人にとっては、慣れ親しんだ予測がつく場所という意味でコンフォートゾーンなわけです。
そしてもっと和気藹々とした余裕のある会社は、未経験であって予測が立たないと言う意味で、コンフォートゾーン外になってしまう可能性があるわけです。
僕のよく使う例えだと
ということになります。脳(身体)は、それほど未知からくる不安を避けたがるわけです。
コーチングとの関連は?
わたしたちコーチはコンフォートゾーンについて知っている必要があります。なぜならコンフォートゾーンはコーチングに深く関係しているからです。
①これまで説明してきたように、人の脳や身体は基本的にコンフォートゾーンの中にいたがる傾向がありますから、コンフォートゾーン外のゴールに向かって行動するのは難しいのです。そして無理やり行動させても不安や恐怖からパニックに近い状態になり、合理的・効果的な行動が取れないことが多いのです。
②だから、そもそもコンフォートゾーン外のゴールをクライアントは描きたがりません。無意識的に描くのを拒否するわけです。ですから普通にクライアントに「何をゴールにする?」と問いかけると、コンフォートゾーン内のゴールが出てくることが多いのです。
コンフォートゾーン内のゴールでもいいじゃないか!
というコーチもいると思います。確かにどんなゴールを描くかは個人の自由ですし、コンフォートゾーン内のゴールにだって価値があります。そしてコンフォートゾーン内であっても、チャレンジを続けていけば、だんだんとコンフォートゾーンが広がっていくこともあるのです。
だから、僕もクライアントがコンフォートゾーン内のゴールを描いて、そこに向かって進んでいくのでもいいと思っています。だけど
③クライアントはコンフォートゾーン外の世界を知らないんです。ゾーン外を避けて生きてきたわけですから、知らなくて当然ですよね。コンフォートゾーン外のことを色々と知ることができたら、そこにこそ、人生の喜びや自分らしい人生があるかもしれないのに、コンフォートゾーン内から出ないのでは、いつまでも人生は変わらないのです。
だから、コンフォートゾーン外の世界も知った上で、外側に本当に望むものがあるなら、そこで生きていけるようになると良いとも思うのです。
人間はそれまで生きてきた世界(コンフォートゾーン)の中で、何ができそうかを考える傾向があるのです。そしてそれを自分らしさだと勘違いしてしまうこともあります。それでは勿体無いわけです
だから、クライアントに、まずはコンフォートゾーン外の世界にも触れてもらい、そこに興味が持てるものが見つかったら、その世界でも生きることができる自分になってもらいたいと思うのです。
アドラー心理学のアルフレッド・アドラーは「もっと広い世界に出なさい。もっと大きな共同体に入ってみなさい」と勧めています。
もっと広い世界や、もっと大きな共同体とは、まさにコンフォートゾーン外の世界ですね。
でも、もっと大きな世界に出てみたら、気がつくのです。広い世界にでたら、もっと居心地のいい場所もあるし、仲良くなりたい人も出てくるし、自分の成長の機会や、貢献のチャンスも生まれるのです。
そしてその世界に出ていくために必要なのは、以下の2種類の認知(マインドセット)だと考えられています。
この2つを信じられるようになれば、コンフォートゾーンを超えて、広い世界を探索することもできるようになりますし、慣れ親しんだ世界の外にもゴールが思い描けるようになります。そして、多少の不安や恐怖があっても、新しい人生を切り開いていけるようになるのです。
コンフォートゾーン外のゴール
実例をつかって考えてみましょう。コーチングスクールでの一コマです
全国大会出場のサポートは素晴らしいことだと思いますが、クライアント自身の経験したことの延長線上にある、「やれそうなこと」から出てきたゴールな可能性がありますね。そう言った意味ではこのゴールはコンフォートゾーンの内側ではないでしょうか。
こんな風にクライアントは、コンフォートゾーンの内側にゴールを描いてしまいがちなのです。コンフォートゾーンの外側に出ていってもらうために、コーチができることは何でしょうか。ここでは基本的なアプローチを4つほどご紹介します
まずは1つ目です
①漸進法(ステップバイステップ)
実は、先にも紹介した通り、コンフォートゾーン内のゴールであっても、それを叶えることで、少しずつコンフォートゾーンは広がっていくのです。だから、夢を描いて実現してもらって、そのあとでまた、夢を描いてもらう。それを繰り返していけば、何年か後には、以前は描けなかったような夢を描くようになっていることもいくらでもあるのです。
そして、それをイメージの中で進めようとしているのが、上記のやりかたです。タイムラインを使っていますが、未来の方に歩いてもらいながらまずは今の夢「全国大会出場」を叶えた状態をイメージしてもらっています。そして、その自分なら、次はどんな夢を描くか?と問いかけて、さらに先の夢を出しているわけです。
それが例えば、ベスト8だったり4だったり、全国優勝だったりするわけですね。これらは当初のコンフォートゾーンには入っていなかった可能性があります。
さらにコーチは「高校バスケ以外でもいいよ」と言いました。そのことによって、プロバスケリーグであるBリーグや、さらにそこから発展して、バスケ以外のプロアスリートだっていいんだよな、と世界を広げていますね。
そこでコーチは「どうして?」と目的をたずねました。そのことによってクライアントは、スポーツの魅力を多くの人に伝えたい!という、より高次の目的を口にすることができたわけですね。
かなりシンプルなアプローチですが、漸進的アプローチ(少しずつ前に進んでいくやり方)でもコンフォートゾーンを広げていくことができますし、それをイメージの世界でやることもできるのです。
今日はここまで。続きの記事では「ASIFを使ったやり方」「境界線を使ったやり方」「過去の体験を活用するやり方」などで、コンフォートゾーンを超えて発想してもらう方法をご紹介します。
さらには、実際にコンフォートゾーン外のゴールに向かって動いてもらうために、不安階層表というものを活用したメンタル強化プログラムの作り方などをご紹介します。お楽しみにどうぞ
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コンフォートゾーンと不安階層表 セッション例
お気持ちありがとうございます。資料入手や実験などに活用して、発信に還元したいと思います。