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雪の日のこと

その日は朝から雪が降っていた。
予報よりも降り始めが早いし、激しい。

 
利用者一人以外
利用者全員家族が早めに迎えか欠席だったので
正直ありがたい。

 
私の地域は雪に慣れていない。

朝、送迎に向かうと
雪はどんどん強まっていった。
もはや笑えてくる。

 
迎えに行くだけでサバイバルだ。

利用者と一緒に窓の外の雪を見た。
こんなに雪が降るのは久しぶりだ。
真っ白な雪はキレイだ。

 
その日は外での作業や活動はなしになり
室内で過ごした。

雪にはしゃぎ、午前中から外に行く利用者や
昼休みに雪合戦をする利用者もいた。

 
降りしきる雪の中
某職員も雪合戦をしていた。
新施設長はそれを写真に撮っていた。

私は窓からその様子を利用者と見ていた。

 
リーダーから 

「真咲さんも外に行ってもいいですよ。」

と言われたが
私は断った。

 
雪が降っていないならまだしも 
雪が降っている中では行きたくない。
まだ午後の仕事が待っているのだ。

 
午後は利用者が一人、また一人と帰っていく。
お陰でたまっていた仕事を進めることができた。よかった。

 
私が帰る頃には雪は雨に変わっていた。

 
雪の日の次の日は
道路が凍った。

仕事が休みでよかったと思った。

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