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利用者が追いかけたその先

その日は運動の日だった。

 
各グループごとに公園に行く。

その公園はランニングや散歩コースが設備されており
体力や能力に合わせて
利用者は走ったり、歩いたりする。

 
某利用者はコースに合わせていつものように走っていた。  
だが
いきなり何故か逆走してきた。

 
「おい、離せよ!」

木の上に向かって叫んでいる。
私もその方向を見てみた。

 
すると
カラスが何かをくわえている。
よく見ると小鳥?小動物?のようだ。バタついている。

 
「その子を離せよ!返せよ!返せってば!かわいそうだろ?」

カラスを指さし
何度も叫ぶ。

 
だが
カラスは飛び去っていってしまった。

 
 
利用者はしばらくカラスがいた場所を見ていた。

どうすることもできずに立ち尽くしていた。

正義感あるなぁ。

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