見出し画像

突然の来訪者

突然見知らぬ方が来所した。
 
 
同僚や利用者が出迎えたが

「真咲さんはいらっしゃいますか?」

と言われ
私はビックリしながらも玄関に向かった。

 
…男性だ。
誰だろう……?

 
「突然申し訳ありません。〇〇社(ポスティング作業先)のAです。」

 
あぁ!ポスティング作業の担当者か!

 
入職して半年後くらいから
私はポスティング作業を任されている。
担当者には私はおろか
私の前に担当していた同僚さえ
会ったことがなかった。

 
チラシ類は出勤前に施設に届けられていて
毎月作業開始前に担当者からメールが来て
毎月作業終了後に私からメールをしている。

そんな関係だ。

 
だが
二ヵ月くらい前からメールの主がBさんからAさん含む複数名に変わり
引き継ぎが上手くいかなかったのか
ちょこちょこやりにくくなっている。

 
Bさんの時はやりやすかったのになぁ…

と、内心私が思っていることをAさんは知らない。

 
Aさんの用件は
今の倍の配布を別地域でして欲しいとのことだった。

私は地図を見せてもらい
作業期間を尋ねたが
厳しい…というのが本音だった。

 
返事は後でいいと言われたので
上に相談すると
以前も同様の話があって断っているとのことだった。

 
やはり
他の作業や活動を思うと
引き受けることはできなかった。

 
 
返事はBさんに電話でしてほしいと言われ
内心私はウキウキした。

 
毎月メールのやりとりをし
メル友のような感覚だった。

なんせ、Bさんは少しだけ業務以外のことも触れてくれたが(暑さが続きますね等)
Aさんらは業務のことしかメールはなかった。

 
Bさんはおそらく25歳くらいの女性で
薄茶のボブで身長155cmくらいで
膝丈スカート(グレイ)にうすピンク色のシャツを合わせて仕事している。

…という妄想まで私はしているくらいだった。

 
ついに!あのBさんと話せる!と意気込んだが
電話に出たのは何故かAさんだった。
悔しい。

 
転職して二年目になり
アポなしで私を訪ねてくれる担当者がいるまでになったんだなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?