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知られたくない本音

半年に一回の前施設長と新施設長との面談が苦手だ。

仕事に関するアンケートを元に話し合うのだ。

 
「給料に満足しているか?」

「有給はとりやすいか?」


正直に答えにくい質問ばかりが並ぶ。

 
名前付きで出す上
面談で使われると分かっていて
誰がどこまで本気で書くというのか。

  
「あなたが好きな業務は?」という質問に関しては箇条書きで正直に答えたが。

 
 
面談はアンケートに答えた数日後
一人一人順々に行われていく。

誰がいつかはギリギリまで分からない。

「今日の夕方は真咲さんの面談です。」と言われ
朝から胃が痛くなった。

 
面談は憂鬱だ。

「アンケートにて、相談はしやすいの項目に“とてもそう思う”に○をしているのに、意見を述べやすいと思うでは“そう思う”に○なのは何故ですか?」

…面談が始まって早々にこんなことを言われたから胃が更に痛くなった。

 
だからそういうことを言われるから面談は嫌なんだ。

何も言えなくなる。
本音なんか言えなくなる。

 
言えるものか。

あなた達のさり気ない悪気ない日常の一言に
私が落ち込んだり、悩んだりしているなんて。

 
あなた達が日常で褒めたりもせず、半年に一回の面談の時くらいしかほめず、普段は仕事のダメ出しばかりだから
自信が持てないなんて

一体誰が言えるだろうか。

 
上と下は本音で語り合う必要なんてない。
下にとって上は絶対的に気を遣う相手で
面談で聞き出そうとされるほどに億劫になる。

仕事の関係なんだから
ホウレンソウを守ればいいじゃないか。

 
私は一時間の面談中、いつも涙ぐんだり、泣いてしまう。
喜怒哀楽、私は泣きやすいが
喜びの涙ではない。

 
泣きたくない。
弱いところは見せたくない。
本音なんか見せない。知られたくない。
前の職場への思いも、あなた達への思いも知られたくない。

 
面談が終わった後、同僚と別件を話せてホッとした。
気が楽になった。
同僚と話す方がよっぽど素が出せる。

こうした日々の信頼関係や雑談の先が本音だ。

 
面談という場で上から正しい質問をされても 
私は心をさらせない。

心を暴こうとしないでほしい。

 
話したければ聞かれなくても話すよ。
本音は言葉が全てじゃない。

 
面談のたびに緊張し、嫌なことを言われるんだろうなと思うことこそ答えだ。
一時間も個室で面と向かって話したくない。怖い。

 
リーダーと話す仕事帰りの道。
あの時の方がよっぽど、私の本音や素顔が晒されている気がする。

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