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クラスター派生?

利用者Aさんの保護者が数日前から不調だったらしい。
昨日コロナ陽性になった、と連絡があった。

 
Aさんはマスクをつけられない。
送迎車を利用し、初詣に一緒に行き、室内活動をみんなとしていた。

私は初詣で支援担当だった。
同じ車に乗り、手を繋いで参拝していた。

室内活動時も近くの席だった。

 
Aさんは保護者発症後は施設を休んでいたし
陰性だったが
Aさんと同じ車に乗った及び支援に入った利用者や職員が次から次へと風邪症状が出たり、発熱した。

 
まさかクラスターだろうか。

職場に緊張感が走る。

 
Aさんの保護者発症から三日後、朝職場に着くと更に利用者や職員の体調不良者が続出していた。

現状を保護者に伝えたところ、ほとんどの保護者が子ども(利用者)を休ませることにした。

前施設長や新施設長は連絡に追われていた。

 
「真咲さんは体調大丈夫なの?」と、リーダー。

「私は元気ですね。リーダーは?Aさんの送迎担当していたじゃないですか。」

「俺はすこぶる元気なんだよね。」

 
いっそ施設を休みにすればいいのに。

 
そう思うほど、その日は利用者が少なかった。
利用者の2倍の人数の職員がいた。

 
だが、その週は下請け作業複数の納期があった。
受注生産の自社製品の納期もあった。

それを仕上げる為には閉所には確かにできなかった。

 
利用者が少ないと施設は静かだ。
利用者休みにより送迎もなくなり、私の仕事はすこぶるはかどった。
仕事がたまっていたので助かった。   

保護者発症から更に三日後の夕方、Aさんは陽性になった。

 
その次の日も利用者はあまり登所せず
職員は更に具合が悪い人が増えた。

次の日になっても私の体調は変わりなかった。

 
結局医師の診断によると
コロナ陽性者はAさんのみで、発熱した職員はそれぞれ胃腸炎等他の理由で、風邪症状が出た利用者はあくまで風邪診断だった。
抗原検査ではAさん以外はあくまで陰性だった。

 
体調不良がたまたま重なっただけだったのだろうか。
よく分からないケースだ。

 
前回クラスター派生をした時にも私は無事だったが
今回も私は何もなかった。

前施設長や事務長からそれを労われたのが嬉しかった。

 
とんだ一週間だった。
だが、お陰でたまっていた仕事がだいぶさばけたのも確かだ。

来週はいつもどおりの施設に戻るだろうか。
みんな元気で笑顔が一番いい。

 
 
  
追記。 

週が明けても休んだ職員はまだ体調不良で休み
リーダーも高熱を出し、休みとなった。

その日は前施設長早退日だったため
少ない職員で現場を回した。

 
新年早々なんてこった。

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