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私と骨折⑩【毎日8時間働いた後】

骨折から34日目。

松葉杖を返すか返さないか迷っていたが
松葉杖は日割り計算でレンタル料がかかるので、まぁ大丈夫だろうと結局返すことにした。

傷病手当の用紙を医師に書いてもらいたかったのもある。

 
松葉杖は私の場合は実費で1400円だった。
思ったより高くなくてホッとした(レンタル料は病院によって異なる)。

松葉杖を借りる際はまず2000円払い、領収書を渡され(前金)
返す時に領収書を渡し、2000円返され
差額分を支払うといった感じだった。

金額は3400円だったので、結局差額分は1400円であった。

 
なお、松葉杖返却時に領収書を渡すことをすっかり忘れていてどこに置いたか忘れて焦ったが
一ヶ月前の私はそれを見越してお薬手帳に挟んでいた。ありがとう。

  
傷病手当の用紙は、記入に何日かかかると思いきや
その場で書いてくれた。
多分負担金額は100~300円。無料かもしれない(ついでにいくつか薬をもらい、総合計で支払ったためいまいちよく分からない)。

 
足の経過を聞かれ、骨折した箇所が歩くごとにピシッピキッと鳴ることを伝えると(押して痛みはない。歩行時も。)

「あんまりガシガシ歩かないように。」

と言われる。
本当の意味で完全に治るのは半年かかるからと。

ガシガシ、の表現が妙にインパクトに残る。

 
なお、この頃は松葉杖を使わずに3000歩くらいは痛みなく歩けるが、5000歩くらい歩くとなると筋肉痛や疲労感があるレベルであった。

 
余談だが
私は骨折前は一週間の半分は8000~13000歩くらい歩き
残りは7000歩くらい歩く。
週に1日くらい、3000歩未満の日がある。

 
 
骨折から36日目。
一週間の半日勤務を経て
その週から通常勤務に戻る。

 
仕事復帰の日もこの日もどしゃ降り。

本来の職員駐車場は早歩きで徒歩5分の距離だが
まぁ今なら歩けるだろうと意気込んだところで
当日朝、新施設長から職場近場に今週も停めるように言われる。

まだ本調子ではないから、素直に甘える。

 
一ヶ月以上ぶりに一日働いた日は会議があった。
本来ならば、私が骨折さえしなければ、一ヶ月前にやるはずだった会議だ。

 
こんな事態だし、私を抜いて会議をやっても全然構わなかったのだが……

と、内心思ったが
普段ほとんど残業をしない職場で
初っぱなから一時間残業。わお。

そんな一週間の始まりだった。

 
さて、一日8時間勤務に戻ったものの
相変わらずできないことだらけの私は
まだ利用者を車に乗せる業務どころか、利用者の出迎えさえ許されなかった。

 
散歩やポスティング作業、納品等外出が多い職場だが
野外は全て禁じられた。

 
その週は5月なのに30度をこえる日が続き
どしゃ降りの日もあったから
ある意味ありがたくはあったが
やはりもどかしさはあった。

 
一週間半日勤務時は一日3000~5000歩くらい歩いていたが
逆に一日勤務になり、2000~3000歩くらいしか歩かない日々が続いた。

だが
医師からガシガシ歩かないように言われたし
あまり無理はしないようにしようとも思った。

 
そうこうしているうちに
手すりを掴まれば以前と同じスピードで階段を上れるようになり(手すりを掴まないとスピードが落ちる)
相変わらず下りは苦手なままだった。

また、試しにジャンプをしてみたら
ピョコピョコという情けない小さなジャンプしかできなかった。
ジャンプというより、足の裏が熱いような動きだ。ただし、痛みはない。

 
金曜日には仕事で除草作業をやり、やっているうちは大丈夫だったが
夜はやけに足が痛かった。

階段の下りだけでなく、しゃがむ時も足に負荷がかかりやすいと学んだ。

だが、なんとか一週間フルで働け、確かな達成感と安堵があった。

 
土曜日はさくらももこ展(横浜)、スピッツコラボイベント(下北沢)

日曜日はスピッツ視聴イベント(埼玉)

と、骨折してから初めて県外に電車で行った。

 
土曜日の行きはエレベーターとエスカレーターを利用したが(平地を歩くより階段は負荷がかかりやすいから)
帰り道に階段の上り下りをしてみたら時間はかかるが、大きな痛みはなかった。

 
一日一万歩以上歩けた。

調子に乗って日曜日は朝から階段を上り下りして駅を利用したが
無事帰宅することができた。

この日も一万歩以上歩けた。

 
まだ歩くスピードは遅くて周りに抜かされたりするし
足の疲労感は以前より早くくるが
それでも一万歩二日間歩けたのは私の自信へと変わった。

 
来週も他県に行く予定だ。
更に遠方になるが、今のままなら行けそうな気がする。

 
コロナ禍ということもあり
久々に二日間連続で他県に行ったが、とても楽しい休日だった。

また仕事を頑張ろう。

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