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クリスマスのプレゼント交換会

毎年職場のクリスマス会は利用者の出し物がメインだったが
今年は趣向を変えようとなった。

 
利用者への説明や上からの説明では移転を機に、というのが理由だが
今年は冬季限定グッズの製作がおしているのもあるし
例年のように衣装準備や練習をする時間が思うようにとれないのが本音だろう。

 
コロナ禍の中、新たな作業が増え、忙しくなったことに加え
コロナが5類になったことで今年は再開した行事やイベントもあったし、初開催行事もあった。

 
転職して三年目の今年は秋から忙しい日々が続いていたし
他の職員も同様でゆとりはなかった。

この忙しさの中、クリスマス会準備まで加わったらどうしようかと憂鬱だった為
新たな試みは職員一同賛成だった。

 
職員はみんな転職組のため、前の職場ではどんなクリスマス会だったかを発表し合い
それを踏まえ
のちに正職員のみで、改めて会議をした。

今年のクリスマス会にやりたいメインのレクリエーションの意見を話し合った。
私は5つ以上意見を述べた。

 
最終的に意見は30以上に及び、その中から職員が投票し、その最多投票数のレクが今年メインの内容となった。

投票により、今年のクリスマス会はプレゼント交換会になった。
そして、みんなで曲に合わせて自由に歌ったり踊ったりすることになった。

 
また、出し物をどうしてもしたい利用者もいるため
例年のように全員参加で各出し物グループ持ち時間15分から、今年はやりたい利用者のみ各自歌なりダンスなり好きなことを5分程度で発表になった。

 
今まではモチベーションが上がらない利用者の活躍の場をいかに作るか悩ましかったし
行事や準備で不穏もしくは不安な利用者の対応にも追われたし
それぞれにやりたいことが色々すぎてまとめることが大変だったが
各自好きな事をやりたい人のみがやるのなら、だいぶ楽になる。

 
プレゼント交換会はなんて楽しそうだなぁと思ったが
私は出し物担当になり
有志利用者を集め、演目等について話し合ったり、準備をしていた。

もちろん、出し物担当はそれはそれで大変だが、楽しくもある。

 
そんな中、本番を二週間前に控えた頃、急遽私はプレゼント交換会担当に変更となった。
途中まで進めた出し物担当から外れるのは残念だったが
正直プレゼント交換会担当がやりたかった私は内心テンションが上がった。

 
プレゼント交換会は予算が○○円で、事前に渡す相手を職員で決めておく。
利用者同士の相性などを考慮し、揉め事を減らすためだ。

 
事前に各利用者や保護者に欲しいものや好きなものをこっそり聞いた。
利用者や保護者の新たな一面を知ることができて嬉しい。

利用者の好きなものを知ることができて嬉しいし
利用者と、どんなプレゼントなら相手が喜ぶか話し合う時間は楽しかった。

やはりプレゼント係は性に合っている。

 
私は休日に色々なお店に行き、予算内で買えそうなプレゼントがどこで売っているかリサーチした。

何人かのリクエストプレゼントはマニアックでなかなか予算内ではなかったり、お店が見つからなかったりしたが
私は好きな人にプレゼントをする行為が好きなので
リサーチするこの時間もまた楽しかったのだ。

 
利用者には誰にプレゼントを渡すかはクリスマス会数日前にこっそり伝える。
相手に直接何がほしいか聞いたり、周りの利用者に、誰がプレゼント担当か教えるのは禁止だ。
あくまでプレゼント交換会はサプライズだ。

 
自分で話すことが苦手な利用者や好きなものが分かりにくい利用者がプレゼント交換の相手の場合は、事前に職員がリサーチした結果をヒントとして利用者に伝える。
まぁよほど突飛なものでないなら大丈夫だろう。意外なプレゼントだから嬉しいこともある。

 
ほとんどの利用者はクリスマス会当日に買い物に行き、そして渡す予定だ。
クリスマス会当日に休みの利用者の方などは別日に買いに行く。

出し物担当利用者や職員も準備を進めている。
途中で担当を外れた私は詳細を知らない。だからこそ当日が楽しみだ。

 
前の職場のクリスマス会でもプレゼント担当はよくやっていたが
あの頃はあくまで職員から利用者へのプレゼントだった。
毎年プレゼントやラッピングを変えたり、参加賞と特賞に分けたり(毎年ビンゴなどゲームも盛り込んでプレゼントも何種類か作った)……あの頃も色々頑張ったなぁ。

今年の利用者から利用者へ渡すプレゼントを買いに行き、選ぶ取り組みは初だし、これはこれで楽しそうだ。燃える。

 
今年のクリスマス会はどうなるか、ワクワクウキウキする。

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