見出し画像

叩かれた利用者とその親

利用者Aさんが利用者Bさんを叩いた。

完全なる八つ当たりだ。

Bさんはお手伝いで
食後真面目にテーブルを拭いていただけだった。

 
「申し訳ありません…。」

 
職員が保護者に謝った。
すると、こう言われた。

 
「うちの子が誰かを叩いたわけではないならいいです。」

 
 
………。
 
 
 
これに似たような類の言葉を
私は仕事柄何度か聞いたことがある。

障害を持つ子どもがいる親は
障害を持つ方々のこだわりや特性をよく知っている。
「うちの子は迷惑をかけていないか?」という思いは
健常児の親以上にある気がする。

 
Bさんは叩かれても怒らなかった。
Bさんは優しい。
保護者も理解力がある。

だからといって
このままにはしておけない。

 
 
Aさんは他害がある。

今後はどうしたらいいか
夕方職員室でみんなで検討した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?