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入院12日目:ライブ参戦

土曜日。
寝ても疲れがとれない。

本来の予定では職場送別会が11:00開始で一時間で私は抜けてライブに行く予定だったが
送別会は不参加にして正解だった。

ライブ会場は我が家から片道二時間半かかるし、送別会会場からなら三時間以上かかる。

 
送別会の写真がグループLINEで送られてきた。
私以外の職員は行ったらしい。楽しく過ごせたなら何よりだ。
体調不良で約一ヵ月休んでいた同僚も来ていた。来週から仕事に制限付きだが復帰できるようで少し安心した。

月曜日は職員の休みが重なり、また新しく利用者も来るのでハードになりそうだ。

 
 
前日はどしゃ降りだったのに、今日は朝から青空が広がり、洗濯日和だった。
最高気温24度。半袖や長袖で過ごせるくらい暑い。春というより初夏に近い。

 
庭の花が一気に咲いた。
お母さんは毎年咲くのを楽しみにしていた。
喜ぶと思い、何枚も写真を撮ってLINEした。

 
お父さんはお母さんの代わりにジャガイモを植えようと、畑の畝を作っていた。
明日は日がいいので明日植えるらしい。

分別したゴミを捨てたりと朝からお父さんはよく動いているが
私は疲れがとれないため、ライブ出発までグダグダする。
家事は明日頑張る。

 
 
お父さんは午後、お母さんの面会に行き、先日私が買ったパジャマを届けてくれたらしい。
少し早い誕生日プレゼントだ。

かわいいパジャマがほしいと言われ、アヒルと花柄にした。

早速喜んで着てくれた。よかった。

 
 
私はライブ会場の様子やライブの写真や動画をたくさんお母さんに送った。

ライブに行くのを躊躇う私に、お父さんとお母さんが背中を押してくれた。
私がポルノグラフィティを一番推していると知っているからだ。

 
ライブ中私は泣いた。
約一ヵ月前、お母さんとアリーナ席で楽しんだ記憶が浮かんだ。

ポルノを応援して22年。 
お母さんとも何回もライブに行った。
一緒に音楽番組や雑誌やDVDを見て、ラジオを聴いて
ポルノの活躍や活動をお母さんも一緒に応援し、喜んでくれた。

 
車椅子の人を何人も見かけた。
リハビリが上手くいけば、きっとまたお母さんとライブに行ける。

アリーナじゃなくてもいい。
お母さんと同じ景色が見られたらいい。

 
 
「次に会う時まで元気でおってね。」

昭仁さんのライブ最後の言葉が胸に染みる。

 
 
 



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