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アイ ラブ 鍋

「一番好きな料理はなんですか?」と問われた時

「鍋!!」

と、ここ最近は答えている。

 
 
鍋はいい。
体が温まっていい。
野菜やキノコ、魚介類や肉が楽しめる。
それらのエキスが染みこんだ汁がまた美味しい。
〆はうどんと雑炊。

この雑炊がまたべらぼうに美味しい。
幸せなのだ。

 
 
子ども時代は普通に鍋は好きだったが
それよりもハンバーグやグラタンやスパゲッティが好きだった。

特に何かきっかけがあったというわけではないが
25歳くらいから、私の中で鍋は1位に輝いた。
好きな料理ランキング1位だ。

 
 
基本的に鍋ならなんでも好きだが
中でも一番好きなのは石狩鍋である。
白菜、シイタケ、シャケ、鱈、ホタテ、エビと
私が大好きな食材が必ず入っている。
その他諸々入っている具材も全て好きだ。

 
「誕生日はケーキいらない。クリスマスにケーキ食べたし、お正月太りしたし、誕生日は石狩鍋があればいい。」

 
私は1月の誕生日に、毎年母親にそうリクエストをするほど
とにかくアイラブ鍋だった。
鍋が好きだったのだ。

 
 
我が家の畑では白菜を作っている。
白菜が育ち、プリップリになるほど、「あぁお鍋の時期が来ましたねぇ。白菜ちゃんがない鍋はあり得ませんねぇ。」とニヤニヤした。
白菜の重みは幸せの重みだ。

 
 
数年前、気候の関係で白菜が高騰した時も

「白菜がない鍋なんて鍋じゃない!」

と言い放ち
私は自腹を切って高い白菜を買った。
私は何鍋でも構わないが
白菜がある鍋をこよなく愛していた。

 
 
「私は毎日鍋でも構わないよ。」と言うくらい
冬は毎日鍋でも構わなかった。

といっても
父親はおでん派だったし
姉はすき焼き派だったし
母親はなんでも派だったので
毎日鍋というわけにはもちろんいかなかった。

 
 
鍋は誰かと食べるから美味しいのだ。

私は鍋は大好きだが
一人鍋は絶対にしない。

家族みんなで鍋を食べることが好きだった。
みんなでテレビを見ながら話したり、笑ったりしながら食べる鍋が好きだった。
やがて大人になり、恋人や同僚とも鍋を食べたが
やはり幸せだった。

好きな人と食べる鍋は、なんと美味しいのだろうか。

 
 
 
去年、お歳暮で冷凍牡蠣が届いた。

1kgだ。
牡蠣好きなら、牡蠣鍋にするのだろう。
だが、我が家は牡蠣が苦手だ。
牡蠣フライなら少々食べられるが
牡蠣鍋は食べられない。
基本的に嫌いな鍋はないが
牡蠣鍋の場合、私は牡蠣以外を食べるだろう。

 
その牡蠣は親戚に譲った。

今まで牡蠣をもらったことがないので
牡蠣をもらう体験ができたのはある意味面白かった。

 
 
 
2021年になり、早速鍋を食べた。
キムチ鍋だ。

豆腐やお餅やチーズや玉子をいれ
魚介類や野菜やキノコがたくさん入ったそれは
私にとって幸せの塊だった。

「美味しい!美味しい!」と何度も言い
バクバク食べた。
私は少食だが、鍋はめちゃくちゃ食べる。
〆のうどんや雑炊もしっかり食べる。

 
冬、寒いことは苦手だが
寒いからこそ鍋の旨味がより体に染み渡る。

そう考えると
冬の寒さも必要不可欠条件になり
悪くないなと思える。

 
 
 
余談だが、義兄は鍋が嫌いだ。
みんなで箸で同じ物をつつく行為が嫌いなのだ。
だから、結婚してから姉は
家族みんなで鍋は食べない。

食べる時は旦那さんがいない時や
我が家(実家)に帰ってきた時だけになる。

 
私は鍋が嫌いという人を初めて見た。
と同時に
私なら、鍋が嫌いな人と結婚はしたくないと感じた。

鍋大好き人間の私にとって
誰かとの鍋が好きな私にとって
旦那さんと鍋が楽しめない生活は望めないと思った。

 
結婚するなら、鍋が好きな人がいい。

 

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