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AIを使った講習ビデオ作成法

シリコンバレーでソロプレナー(独り起業)している田中です。独立して7年になります。データ・エンジニアリングのコンサルティング、データ処理自動化サービス、そしてマイクロSaaS運営などで収入を多角化しています。

エンジニアが一人で会社をやるということは、営業やマーケティングも自分次第ということです。毎日、どう売るかを考えて実験しています。

今、準備しているのはデータ分析基盤の導入を考えているビジネスリーダーを対象にしたフリーのミニビデオ講習です。

リンクトインなどを通じて私のことをフォローしたビジネスリーダーが、私の事をもっとよく知って信頼してくれるきっかけになるコンテンツという位置づけです。ソーシャルメディアでは読者は短いコンテンツを期待しています。そこから一歩深く私という商品をリサーチしてもらうためのビデオです。

講習コンテンツ作成時の苦痛

24年前に渡米し人生の半分をアメリカで過ごし妻もアメリカ人ですが、英語の長いコンテンツを作るとなると原稿なしでは良いものが作れません。

下に紹介するAIを導入した作成法以前は、まずは真っさらなスクリーンを前に原稿を書くという作業を避けられませんでした。

ブログ記事やソーシャルメディアポストならサラッと書ける場合も多いです。しかし読み上げ原稿となるとシンプルな英語も心がけないといけません。文語と口語のギャプを前に筆が進まず時間だけが過ぎ去ることの連続でした。

AIで作業法がガラッと変わる

その私が考えたのがAIボイスメモ法とも言うべき執筆法です。それが以下のステップです。

  1. 独りになれる場所や散歩しながら、講習内容をざっとボイスメモに録音する。

  2. AIに録音ファイルをアップロードして、書き起こしてもらう。さらに書き起こした内容の文法や構成を読み上げ原稿になることを念頭に清書してもらう。

  3. テレプロンプターを使って、カメラに向かって原稿を読み上げる。

  4. 無音部分や撮り直し部分をカットしてくれるビデオ編集ソフトでいらない部分を削除して完成。

この方法で10倍くらい作業効率が上がったと思います。

さらに

原稿をタイプする苦痛から完全に解放されました。

AIボイスメモを実現するツールたち

もともとボイスメモを元にAIで原稿化するという発想は、私が作ったマイクロSaaSのOmniCreator.clubの目玉機能でした。オムニクリエーターではリンクトインへの投稿を目的としていました。下の紹介ビデオを見てください。

OmniCreatorでは録音、書き起こし、清書を一気にやってくれるので作った自分が気に入って使っていますが、普通にChatGPTやマイクロソフトコパイロットなどでもできると思います。

テレプロンプターはグライドギア製のものを使っています。マジックミラーの後ろにはソニーのデジカメを据えて録音しています。テレプロンプタースクリーンにはオンラインソフトを使って原稿を流します。

ちなみにテレプロンプターがあると普段のズーム会議なども相手の顔の位置とカメラが合うので視線を合わせることができます。会話に没入するのにおすすめです。

ビデオ編集にはタイムボルトというソフトを使っています。無音部分を自動で検出して飛ばしてくれたり、撮り直していらない部分を切って削除といった作業がサラッと終わるお手軽編集ツールです。

他にもタイムボルトにはライブでありがちなえー、あーという声を検出して削除してくれたり、視聴用に少し早口になるよう録画スピードを変えたりと便利です。(英語でないと対応していない機能もあるかもしれませんので注意。)

苦痛を取り去って楽しく仕事

以上が私の新しい講習ビデオを録画手順です。いかがでしょうか。スライド画像をあわせたりと最終版を作るにはもう数ステップかかりますが、読み上げ原稿という一番の難関を超えるのに画期的な方法がAIのおかげで見つかり、喜んでいます。

みなさんも日常でのAIの活用方法をシェアしてみてはいかがでしょうか。

以上です。もし面白かったら、♡ボタンを押していただけると励みになります!

筆者について

田中乃悟です。米国大学院で博士号をとり、石油企業などを渡り歩いていました。前職で草創期から勤めていたシリコンバレースタートアップが317ミリオンドル(当時の為替レートで365億円)で買収されました。今ではソロプレナー(独り起業)しています。独立してかれこれ7年になります。
リンクトイン: https://linkedin.com/in/daigotanaka

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