見出し画像

オープンダイアログをやってみたpart2

6月5日に2回目のオープンダイアログを実施してみた。

第1回目はこちら、こころみの神山さんがまとめてくださっています。

前回は3名で、今回は4名。
完全にオンラインで実施。
いずれも、オープンダイアログのトレーニングを受けた人ではない。
今回は、僕が相談者という設定で実施した。
これがとても素晴らしい経験だった。


僕とオープンダイアログの出会い

実は、石巻で森川すいめいさんの研修があり僕もご縁があり参加させて頂いた。
ここが、僕とオープンダイアログの接点。
研修で感じたのは、強烈な違和感。
言葉にならない戸惑い。

僕の中に楔が入った。
 
そこから、様々なオープンダイアログの書籍を読んだ。
またYouTubeでドキュメンタリーを見た。
そして対話自体について、平田オリザさんの書籍などから学び、
医療との接点では、孫大輔さんの書籍などから学ぶ。

学ぶという点において、これは一体なんだんだろう。
という問いが生まれる体験は、その後の人生に大きく影響を与えるのだと思う。

この研修に呼んで頂いた、高橋由佳さんに
 心より感謝いたします、

リフレクティングを体験してみて

オープンダイアログの中で、最も特徴的なことの1つがリフレクティングだと思う。

この記事にあるように、当事者が今日話したいことについて、
当事者以外で話し合い、その場面を当事者に見て感じてもらい、
またそれをもとに対話を進めていく。

本人のことを、本人が話に参加せず、それを観察する。
このような場面は、これまでに1度もない。

むしろ、本人以外の場面で話すことは、どちらかというと
陰口のようなネガティブなイメージが強い。

今回体験して感じたこと

・とてもくすぐったい感覚
・自分のことに関心持って話してもらえる嬉しさ
・人によって見方や考え方が違うなるほど〜という視点
・自分が潜在的に感じていたことが言語化され、モヤが晴れていく感じ
・選択肢が目の前に1つ1つ増えていき、それについて全く強制されない安心感

リプレクティングの可能性を勝手に考える

人生において、自分のことを複数の人と一緒に、議論する機会はそれなりにあるが、
 対話する機会は、ほとんどない。
あるとしても、そのほとんどが1 on 1で、ともすれば完全にフラットにはならず、コーチングやカウンセリングのようなカタチになってしまう。

これが、複数人で行うことの意味でもあると感じた。
前回は、3名で今回は4名。
4名の方が、リフレクティングの話の多様さもあり良かった。

このような場面は、それこそ小学校の時にクラスメイト同士であっても良いし、社会人になってからあっても良い。

自分のことを、自分以外の人と考え、そして選択肢が増える。
けど、押し付けられない。
そんな機会が増えていくと、月並みだけど、一人一人が少しづつ豊かになっていくと思う。

必要なのは自分について安心安全に話せる機会

今回は、オープンダイアログについて体験をまとめた。
本質的には、オープンダイアログに関わらず、自分について安心安全に話せる機会だと思う。
そのためには、下記のようなことが大事だと思う。

 ・その場の目的を共有している
 ・信頼できる人と実施する
 ・議論ではなく対話
 ・多様性を大切にする

今回実施するにあたって、参加者それぞれが
書籍を読んだりしていた。
同じように、書籍を読みながら実験的に実施しても
とても良い学びや発見があると思う。

オススメです。

最後に、オープンダイアログの7原則の中で、僕や医療従事者が最も苦手なことについて紹介します。

不確実性への耐性
答えのない不確実な状況に耐える

下記の書籍で、文化人類学者の方が、オープンダイアログは
人類が太古から行っていた、焚き火の感覚に通じるという話が印象的でした。


(その他資料)
“対話”がもたらす精神医療への光(伊藤順一郎,黒木俊秀,斎藤環)
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2015/PA03148_01

対談「オープンダイアローグ」に学ぶ 子どもとの対話の持つ可能性」 (1/3)
https://www.hakuhodofoundation.or.jp/kodomoken/column/talks/talk01/index.html

この記事が参加している募集

振り返りnote

サポート有難うございます。難病の治療や入院費に当てさせて頂きます。勇気頂き感謝です🙇‍♂️