介護が必要な人”も”良くなることはあります。むしろ普通です。

私たちは、「卒業させるデイサービス」を運営している訳ではなく、良くなったら終了(卒業)したいと思う人に、そういう選択肢をありますよと提示しているデイサービス。

なので、「卒業"も"できるデイサービス」と良く言っている。

この、"も"がとても重要。

卒業するか、卒業しないかは最終的には、ご本人が決めるので、僕たちが卒業"させる”ことなんか出来ない。

決めるのは本人なのだ。

介護保険の基本理念である、「自己決定」。

・本人がどんな暮らしをしたいか?

・そこに適切な選択肢があるのか?

・サービスを使うとどんな可能性や経過、またサービスの限界は何か?

それらを伝えて、本人が決める。

まずは、そこが始まり。

その上で、必要な支援を行う。

中には、卒業出来る人もいるし、進行性疾患のため経時的な変化に合わせて、心身の状況を見極めながら生活環境を整備したり、適切な資源にお繋ぎしていく。

特殊なことはしていないのだけど、世の中には介護状態が改善することや、筋力が向上すること、卒業できる人がいるなんて想像もしていなかった。一般の人は、みんな口を揃えてこのように言う。

仕事と介護の両立を支援する研修の際に、適切に介護サービスを使うことで起こる変化の一つとしてお伝えすると。このように。

これは、自立支援を目的とする介護保険制度が、世の中に適切に認知されていないという確固たる証だと僕は思っている。

そして、これは僕たち医療、介護業界の責任であり、メディアの責任でもあり、制度を運用する国の責任でもある。

科学的介護とかLIFEとか、プロセスは変わってきているけど、世の中には届いていないし、間に合わない。

NHKのあさイチで取材されて、5年くらい。

世の中の認知は1ミリも進んでいないように見える。

真摯に現場の事実を伝えていく努力をしていきたい。

早期に、適切な資源や支援につながるように。

また、変化に合わせて適切な資源や支援につながるように。

サポート有難うございます。難病の治療や入院費に当てさせて頂きます。勇気頂き感謝です🙇‍♂️