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事業初めて8年が経っていました。

5月14日、ふと気づきました。(気づけてよかった)
石巻でりぷらすを創業し、無事に認可がおり、サービスを開始した日です。

2011年5月に東北に来てから約10年。
2013年5月に事業を開始して丸8年。

初めての利用者さん

初めて利用いただいた方は、太郎(仮名)さんと言います。
この方は要支援2で火曜の午前と金曜の午前に利用していました。

利用に伴い、どんどん元気になり
山に入って斜面の中を歩いて、竹を取れるようになりました。

とても興味深いのが、デイなど普通の場面では杖を使うのに、
山に入って竹を取る際は、杖は使わず、
竹を担いで山から降りてこられました。

また、りぷらすで1周年の感謝祭をしたときには
餅つきのつき手をされました。

80歳を過ぎた方ですが、10代や20代の男性よりも
上手に餅をつきました。

もちろん僕よりです。

しかし、ある機会をを機に体調を崩し、利用を休止し、ついに再開するには至りませんでした。

そして、ある日、お亡くなりになったことを知りました。

この8年上手くいくことや、少しづつ事業も成長してきましたが
上手くいかないことの方が多かったです。

ありたい暮らしを最後まで送るために、どんなことが必要なのか、
8年経っても答えは分かりません。

事業を続けるために大事な3つのこと

事業を続けていく中で、大事だなと思うことが、このタイミングで3つ思い浮かびました。

1つ目は、「自分一人で頑張り過ぎない」ということ。
2つ目は、「あきらめない」と言うこと。
3つ目は、「対話」をすることです。

まず1つ目の、「自分一人で頑張り過ぎない」ですが、
これは、自分の「いま」の実力を見極め、適切な人に頼ること、一緒に成し遂げていくということです。
1人でできることには限界があります。
組織として目指すゴールがあるのであれば、悔しくても限界を受け入れ、
そして人に頼る勇気を持つことが大事です。
チームとして、組織として成長していくためには、一人で全て頑張るということ自体が、成長を阻害する要因にもなりかねません。

2つ目の「あきらめない」は、安西先生の言う通りです。
「あきらめたらそこで試合終了です」
今の方法で、実現不可能なのであれば、方法を見直しましょう。
また、もしかするとその前提となる、目標が適切ではないのかもしれません。
また、期限の設定が甘いのかもしれません。
インパクトのある目標ほど、難易度や複雑性が高いです。
地道に、粘り強く、あきらめずに進めていきましょう。
時には、一旦ステイして、タイミングと自身やチームの成長とともに、
リスタートするという方法もあるかもしれません。

3つ目は対話をすることですが、ここは試行錯誤しています。
議論と対話をどのようにして、そのような場面で使っていくのか。
僕自身、起業するまで仕事の中で対話をする機会は、ほとんど無かったと思います。あるとすると、せいぜいヒアリングやアイデア出して程度。
実践してきて思うのは、とにかく対話はパワフルだと言うこと。
ただ、時間がとてもかかる。
そして、時間を確保しないと、中途半端になるので、戦略的に設定することと、日々の小さな場で対話を進めていくことが現実的。
そして、最近気になっているのが、リフレクティング。
経営者仲間3人で実施した、オープンダイアログについて、こころみの神山さんのレポートです。

こちら分かりやすい書籍です。

こんなことを書いていますが、失敗だらけで、反省をあげればキリがありません。
多くの方に多大なご迷惑をかけながら、なんとか丸8年迎えられました。

これまで関わって下さったFTF関係の方、NPOなど創業・伴走支援をして下さった方、企業などで復興支援に関わって下さった方、地域の事業者や住民の方、利用者さんやそのご家族、そして何より一緒に歩んでくれた現スタッフに、元スタッフの方々、そして支えてくれた家族。
全ての方に、心より感謝申し上げます。

本当に有難うございます。
そして、恩返しできるようにさらに励んでまいります。

最近、独立した方、起業した方へ

不確実性がますます高まっていますが、夜眠れていますか?ご飯食べられていますか?

良い意思決定をするには、良い状態を整えることが、何より大切です。
自分の感情、感覚を大切にしてください。

こちらの本がとても素晴らしいです。
瞬間をどういう状態で迎えられるかが、ほぼ全てと思えるほど、瞬間という無意識状態のあり方がとても重要だと言うことが書かれています。
こちらについては、また別の機会に。

「まず自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることは出来ない」ピータードラッカー
瞬間のマネジメントができずに、今日や明日のマネジメントができるわけがない。

その上で、自分を信じて、チームを信じて、協力し、そして話し合いながら、ありたい暮らしの実現を目指していってください。

アントレプレナーが増えることは、地域にとって、また日本にとっての希望であり可能性です。

ぜひ、良いメンターを見つけてください。そして、良いコミュニティーを。

ご覧いただき有難うございました。


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