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日本酒イベントレポート:若手の夜明け-SAKE JUMP-

若手の夜明け-SAKE JUMP-に参加してきました。
今回はその様子をレポートします。

■イベント概要

■場所
東京都千代田区大手町1丁目9
大手町仲通り(大手町フィナンシャルシティ)
■会期
2022年9月21日(水)〜24日(土)
■セッション各回2時間
■参加蔵数
41蔵
■参加酒販店数
11軒

ホームページより

参加蔵・酒販店について
「若手の夜明け」はこれまで酒蔵の蔵元(当主)たちによる開催でした。同世代の若手で日本酒業界を盛り上げていくことを企図して2007年より15年間、31回に渡り開催されてきました。これまではおよそ40歳以下の蔵元で構成され酒蔵による試飲のみでしたが、今回からは以下の通り新しい方針で進めてまいります。
参加蔵について
蔵元や杜氏がこれからの30年を担う現役世代である
様々な形で新しい蔵の設立を実現した蔵である (事業承継、復活、移設 など)
これからの世代による新ブランドの立ち上げ期である
生産量が小規模で、都市圏での流通量は少ないが複数の他薦によりこれからを期待される酒蔵である
その他、主催者が実際に蔵を訪問し対話をし、出店が適当だと判断した酒蔵である
参加酒販店について
店主が酒蔵へ実際に訪問して蔵元との関係性が強くある
お酒をスペックや味わいの情報だけでなく、蔵のコンセプトや土地の背景などの地域性も含めて提案することを主としている
酒蔵の知名度や大小に関わらず、お酒の流通における重要な役割として酒蔵・銘柄の市場での価値、ブランドを向上させることを本分とし実行している
より多くの一般消費者に日本酒を楽しんでもらえるような裾野を広げることを念頭に、店頭の接客体験が再訪の期待を抱くようなものである
その他、主催者が実際に店を訪問し対話をし、出店が適当だと判断した酒販店である

https://sakejump.com/meet#about

初めて参加したのは2015年の渋谷で行われた会。以前の体制の1st stageの頃です。
今思い返せばずいぶんと豪華な酒蔵が参加していました。
若手の夜明けで数多くの銘柄を知り、日本酒の幅広さを感じたのでした。
(お酒飲み放題系のイベントのノウハウもいろいろと学びました。)
個人的には、「日本酒のイベントといえば」と聞かれた時には上位で名前の上がるイベントです。

今年より運営が参加蔵自身が行う形から変更になり、また、イベントの開催場所も変更になりました。
6月の3331 Arts Chiyodaで行われた「終わり(FINAL)と未来(FUTURE) 2つのF」回にはうかがえませんでしたが、今回は都合もついたので参戦。
どんな感じになるのでしょうか。期待です。

■現地の様子、雰囲気


受付後、腕にバンドを巻きます
ビルとビルの間のスペースを利用
ロゴ入りお猪口

持ち帰りOKなお猪口は磁器と思われます。
Aoyama sake freaでも同じサイズのお猪口が提供されていました記憶があります。
それゆえに、イベント中盤から、「ガシャン」「パリーン」という音が会場のあちらこちらから聞こえてくることもしばしば。
・・・まぁ、そうなりますよね。下はコンクリートですし、ツルッと滑って落としたら一貫の終わりでしょうし。


お猪口を濯ぐ用のお水もあります

台風接近のニュースが流れていましたが、参加中はなんとか雨には降られずに参加できました。
ビルとビルの合間のスペースを使ったイベントゆえに、雨が降っていると如実に影響がでることが容易に想像されます。
蔵が控えるスペースには気持ち的な屋根はありましたが、あまり雨除けにはならなそうです。
自分が参加したセッション以降では、台風による影響を鑑みていろいろと配慮されたようで、特に24日のセッションは、試飲はなしで販売会になったとのこと。



参加者の年齢層は、40−50代くらいがボリュームゾーンでしょうか。往年のファン、長年にわたる日本酒ファンが多い印象でした。
お酒に関するいろいろなお話を聞きたいのは事実なのですが、それをしていると到底回りきれないと思い、ポイントを押さえて質問するのみにとどめました。
ブース全部には流石にいけないので、目星を付けつつ回らせていただきました。お酒のラインナップはかなり豪勢でしたね。どちらのブースもこのイベントに向けて「とっておき」を出している感じはありました。
噂を聞いていたけど飲めていなかったものもいくつかあったので、ここぞとばかりに試しました。
また、取り扱いをしている酒屋さんのブースもあり、そこですぐに購入できるシステムは素晴らしいと思いました。
「味を確認してから、瓶一本買うかどうか考えたい」という環境が整えられることは、イベントの強みですよね。

2022年6月27日にクラフトサケブリュワリー協会が設立されて盛り上がるクラフトサケもいくつかでていましたし、過去には出店されていなかった蔵がいくつも見受けられました。
今後も追加されていくのでしょうか。楽しみです。

あ、あと、トイレの場所が今回ちょっとわかりにくかったので、開始前に確認しておいてよかったな、と思いました。

■飲んだお酒リスト

新潟県 雅楽代(うたしろ) 純米吟醸 日和
新潟県 雅楽代(うたしろ) シルバーラベル 火入れ
新潟県 雅楽代(うたしろ) たまゆら
広島県 旭鳳 純米吟醸 ひやおろし 
北海道 上川大雪 純米
秋田県 稲とコウジ 06  R3BY 全麹 改良信交 90%精米
秋田県 稲とアガベ 06  R3BY 改良信交
秋田県 稲とアガベ どぶろく 生酛 ササニシキ 03 R3BY
愛知県 敷嶋 ひやおろし
愛知県 敷嶋 特別純米 令和3年度醸造
愛知県 敷嶋 純米吟醸 生原酒
鳥取県 富玲 生酛仕込 純米酒 応援之酒 H28酒造年度 精米歩合80
鳥取県 富玲 自然 生酛 純米酒 原酒 H30酒造年度 精米歩合98
鳥取県 富玲 笊 生酛 にごり R2酒造年度 精米歩合80
岩手県 AKABU スパークリング
岩手県 AKABU 純米
滋賀県 浪の音 てとて 純米吟醸 生 玉栄
滋賀県 浪の音 てとて 純米吟醸 火入 玉栄
滋賀県 浪の音 てとて 純米吟醸 火入 渡船
秋田県 飛良泉 山廃純米酒
秋田県 飛良泉 FOUR SEASONS ひやおろし
三重県 KINO 帰農 伊勢錦 2021
大阪府 秋鹿 純米酒 槽搾直汲 多酸酵母使用(協会二十八号)
鳥取県 辨天娘 純米 強力 H30BY
鳥取県 辨天娘 純米にごり 強力
新潟県 加茂錦 BRILLIANCE 赤磐雄町
福井県 白龍 純米磨き9割
福井県 白龍 Dragon Water 純米吟醸 五百万石
福井県 白龍 特別純米
静岡県 萩錦 試験醸造  純米大吟醸 2021BY  静系97号
静岡県 萩錦 生酛 
宮城県 黄金澤 純米大吟醸 斧琴菊
宮城県 黄金澤 山廃 純米酒
福岡県 LIBROM Mint
福岡県 LIBROM Passion Fruit 〜博多リリコイ〜(おりがらみ)
福岡県 LIBROM 僕たちの酒 全麹 
福岡県 若波 TYPE-FY2 Yamadanishiki
宮城県 阿部勘 純米吟醸 まねき
宮城県 阿部勘 純米吟醸 辛口
宮城県 阿部勘 大吟醸
東京都 木花之醸造LAB 全麹 ホップ酒
茨城県 浦里 PROTOTYPE 2   試験醸造酒二号
群馬県 土田 壌 自然栽培米 ササシグレ 2020−21
栃木県 若駒 愛山 90 無加圧採り 生酒
栃木県 若駒 美山錦 70 無濾過原酒
栃木県 若駒 カケッコマ 貴醸酒 無濾過生原酒 2020BY
長崎県 飛鸞 彩道 朝日米
福島県 haccoba  haccoba LAB × 阿部酒造 WAKAZE FRANCE LIBROM Craft Sake Brewery 俺たちの酒
福島県 haccoba  Happy Sour Hour
福島県 haccoba  はなうたホップス
石川県 手取川 吉田蔵 u 石川門
石川県 手取川 吉田蔵 u 百万石の白
石川県 手取川 山廃純米酒

振り返れば、一回のイベントで53種類を飲んだのは初めてでした。
確かに途中からピッチをあげた自覚はあったのですが、そこまで多かったとは・・・。
浪の音の3酒、辨天娘のにごり、萩錦の試験醸造あたりはなかなか印象的でした。

■終わりに

若手の夜明けの参加蔵が先駆けとなって、新たなチャレンジが行われるでしょう。
今後日本酒の業界も代替わりが進んでいくでしょうし、その時にいったいどうなるのか。
楽しみですね。

ではでは。

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