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日本酒イベントレポート:2023年第2回福生蔵開き

2023年第2回福生蔵開きに参加してきました。
今回はその様子をレポートします。

■イベント概要

このイベント「蔵開き」とは、日本酒の酒蔵が、新酒が出来た事を祝い行うイベントです。
国内外から観光資源として注目度が高い「日本酒」を基軸とし、福生市の地域資源である二つの酒蔵を拠点に、市内産業のPRとにぎわいを創出するイベントです。
今回のイベントでは、市内6事業者により「地酒に合う逸品」がお披露目されます。
西多摩の地場産品を活用した新商品となっておりますのでお楽しみに。
当日の来場も可能ですが、事前登録をされた方には特典をご用意しております。
各会場に駐車場はございません。
公共交通機関をご利用ください。
■開催日時:
2023年11月11日(土) 10:00-16:00(受付9:30開始)
16:00以降は同時開催のインターナショナルフェアでお楽しみください。
■開催場所:
田村酒造場、石川酒造
■内容:
「地酒に合う逸品」のお披露目(6事業所)
●田村酒造場限定イベント
・「酒林」の取付作業(午前中のみ)
・「神明社宮司による神事」(人数制限有)
・「蔵開放」
・「蔵元と一緒に鏡開き」(振舞い酒)
・「蔵開き限定酒」の販売
●石川酒造限定イベント
・一斉乾杯、蔵元と杜氏と一緒に鏡開き(抽選)
・酒蔵見学ツアー、新酒試飲
・限定酒の販売
・親子で遊べるイベント
・限定フーズの販売
※変更の可能性もございますのであらかじめご了承ください

上記リンクより

各蔵ごとのホームページにも案内があります。

蔵で開催されるタイプのイベントにはまだまだ経験が浅い身。
豊島屋酒造さんのフェスタくらいでしょうか。

今回も現地にいける貴重な機会ですのでうかがってきました。

■現地の様子、雰囲気

今回、先に向かうのは田村酒造場にしました。

駅にさっそく菰樽が!
酒蔵が地域に根付いている証拠でしょうか。

同じ目的とみられる人の流れについていきます。
歩いて10分もしないくらいの距離でした。

田村酒造場

受付で参加証明変わりの札をもらいます。

入ると杉玉交換中でした。

神事に参列できる抽選にとりあえず申し込みしてみましたが、見事に外れました。

せっかくのお酒を紙コップで飲むのはちと切ないので、もってきたお猪口に自分で注ぎ変えて飲みました。
酒器の持ち込みがNGとはかいてないからヨシ!書かれてないけど自重するもんですけどね普通。
「え、自分で持ってきているんですか?!」と同じテーブルの人からつっこまれつつ飲んでいました。
最大で120mlが300円で飲めるなど、破格な設定ですね。

手の乾燥が寒さをうかがわせる

和らぎ水として提供されるお水はもちろん仕込み水でした。

蔵見学も可能でしたのでさっそく見学へ。

すべてを見せるわけではなく、一部を開放する形でしたね。
通路は養生されていて土足でそのまま入れます。

全体的に動線がコンパクトな感じで、1階と2階で空間を縦に使っているのでしょうね。
麹室や圧搾場などの漢字表記の濃さはありますが。
途中には実際の作業風景の写真などもあり親切でしたね。

お囃子で賑やか

今回、お食事もブースがいくつかありました。
店員さんの圧に負けた酒粕レーズンバターサンドが思った以上の美味しさで、お土産で購入しました。
甘さやバターの油っぽさがおさえめで、ビスケットもしっかりとした存在感。田村酒造場の酒粕を常に使っているとのこと。
これはもっと知られていいと思うのです。

東京ハレル家<お菓子部門> on Instagram: "11月🍂気分を新たに✨ #酒粕レーズンバターサンド リール動画してみました☺︎ 今月は蔵開きへの出店、来月ははクリスマス🎄 やりきった‼︎と笑顔で年を越せるように😊 怒涛の2ヶ月、駆け抜けます💪 -------------------------------------- ✨🎄クリスマスケーキについて🎄✨ 今年は店舗受付のみとなります! 定番ショートケーキに加え、チョコ系タルト系の3種 詳細は近々… もうすこーし、お待ち下さい🙇 よろしくお願いいたします☺︎ ================================== 🎂#居酒屋さんにお菓子屋さん 🍶ゴキゲン日本酒酒場『#東京ハレル家 』 ☞東京都福生市本町94-1 #福生蔵開き#出店します#田村酒造場#嘉泉#まぼろしの酒#特別純米酒#酒粕#嘉泉の酒粕#酒粕スイーツ#日本酒スイーツ#11月11日#11月#年末#バターサンド#レーズンバターサンド#bettersandwich#sakelees#sakeleescake #クリスマスケーキ#近日公開" hareruya_okasi on October 31, 2023: "11月🍂気分を新たに✨ #酒粕レーズンバターサ www.instagram.com

一通りまわり、次の石川酒造へと移動しようとバス乗り場へ行くと、なんと大行列。

寒い風が吹く中、乗り込むまでに50分待ちました。。。

石川酒造

ドナドナされて蔵に着くと、かなりの人口密度。
蔵だけでなく、レストランなどもあり、一帯がテーマパーク感があります。
先日見学に行った、熊澤酒造を彷彿とさせます。

お酒の販売ブースが会場奥だったので、人をかき分けてたどり着きます。

田村酒造場と違い、お値段はお酒のスペックによって設定が違い、その都度会計するシステムでした。
ただ・・・どうしても一杯300円で容量を変えていたスタイルからスタートしてしまったため、割高感が否めませんでした。

バス待ちで身体が冷えていたこと、小雨がちらついていたため、粕汁で暖をとりつつ、おビールもいただきます。
友人とお酒のシェアをしつつ、やいのやいのいいながら飲み進め、蔵見学へと向かいます。

こちらも蔵の一部を公開する形でした。
蔵の建物内を巡る、というよりは、入り口手前のみで止まり、石川酒造と田村酒造場の関係性、お家騒動的なお話をきかせていただく形でした。
端的に要約すると・・・、
・地元の名家であった田村家と石川家。
・後継者問題が発生。家の存続のためにお互いの家から兄弟姉妹や子どもが養子縁組を行い、結果的に親戚関係に。
・元々酒造りで一財をなしていた田村家。石川家でもそれを参考にしながら酒造りを実施。あわせて、酒造りに必要な米も作るようになった。
ということでした。

家系図とかを書こうとするとかなり複雑になりそうでしたし、義理の関係とはいえど血縁が近しい人同士で結婚していたりしているようなエピソードだったので、なかなか驚きでした。
福生に酒蔵ができる経緯については、実は福生市のWikipediaに少し触れられています。こちらも参考までに。

最後に蔵の方に少し質問をしたところ、いまは1100石ほどを生産、かつては1万石を超える量を作っていたとのことでした。

■飲んだお酒リスト

嘉泉 蔵開き限定酒 特別本醸造
嘉泉 しぼりたて生 特別本醸造
嘉泉 對鴎(たいおう) 大吟醸
多満自慢 福生蔵開き 2023   限定酒 純米生原酒
多満自慢 あらばしり
多満自慢 さらさらにごり
多満自慢 しぼりたてかめぐち
多満自慢 純米無濾過
多満自慢大吟醸 しずく

多摩の恵 ペールエール
多摩の恵 ピルスナー
多摩の恵 ドゥンケル
多摩の恵 大麦セゾン

現地で飲む楽しさはやはり良いですね。寒かったですが。

■終わりに

蔵の間の移動がもう少しスムーズであれば、というのが正直なところです。
バスの本数がもうちょっと多くないと、なかなか捌けていない参加人数だったのかなぁ、とも思います。
特に、田村酒造場→石川酒造、の移動が集中していましたね。
田村酒造場は一人でも動きやすい形で、石川酒造は複数人で陣地を作ってボトルでシェアして飲むのがよさそうでした。
来年も参加する場合には参考にしようと思います。


ではでは。

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