日本酒イベントレポート:2023年第2回福生蔵開き
2023年第2回福生蔵開きに参加してきました。
今回はその様子をレポートします。
■イベント概要
各蔵ごとのホームページにも案内があります。
蔵で開催されるタイプのイベントにはまだまだ経験が浅い身。
豊島屋酒造さんのフェスタくらいでしょうか。
今回も現地にいける貴重な機会ですのでうかがってきました。
■現地の様子、雰囲気
今回、先に向かうのは田村酒造場にしました。
駅にさっそく菰樽が!
酒蔵が地域に根付いている証拠でしょうか。
同じ目的とみられる人の流れについていきます。
歩いて10分もしないくらいの距離でした。
田村酒造場
入ると杉玉交換中でした。
神事に参列できる抽選にとりあえず申し込みしてみましたが、見事に外れました。
せっかくのお酒を紙コップで飲むのはちと切ないので、もってきたお猪口に自分で注ぎ変えて飲みました。
酒器の持ち込みがNGとはかいてないからヨシ!書かれてないけど自重するもんですけどね普通。
「え、自分で持ってきているんですか?!」と同じテーブルの人からつっこまれつつ飲んでいました。
最大で120mlが300円で飲めるなど、破格な設定ですね。
和らぎ水として提供されるお水はもちろん仕込み水でした。
蔵見学も可能でしたのでさっそく見学へ。
すべてを見せるわけではなく、一部を開放する形でしたね。
通路は養生されていて土足でそのまま入れます。
全体的に動線がコンパクトな感じで、1階と2階で空間を縦に使っているのでしょうね。
麹室や圧搾場などの漢字表記の濃さはありますが。
途中には実際の作業風景の写真などもあり親切でしたね。
今回、お食事もブースがいくつかありました。店員さんの圧に負けた酒粕レーズンバターサンドが思った以上の美味しさで、お土産で購入しました。
甘さやバターの油っぽさがおさえめで、ビスケットもしっかりとした存在感。田村酒造場の酒粕を常に使っているとのこと。
これはもっと知られていいと思うのです。
一通りまわり、次の石川酒造へと移動しようとバス乗り場へ行くと、なんと大行列。
寒い風が吹く中、乗り込むまでに50分待ちました。。。
石川酒造
ドナドナされて蔵に着くと、かなりの人口密度。
蔵だけでなく、レストランなどもあり、一帯がテーマパーク感があります。
先日見学に行った、熊澤酒造を彷彿とさせます。
お酒の販売ブースが会場奥だったので、人をかき分けてたどり着きます。
田村酒造場と違い、お値段はお酒のスペックによって設定が違い、その都度会計するシステムでした。
ただ・・・どうしても一杯300円で容量を変えていたスタイルからスタートしてしまったため、割高感が否めませんでした。
バス待ちで身体が冷えていたこと、小雨がちらついていたため、粕汁で暖をとりつつ、おビールもいただきます。
友人とお酒のシェアをしつつ、やいのやいのいいながら飲み進め、蔵見学へと向かいます。
こちらも蔵の一部を公開する形でした。
蔵の建物内を巡る、というよりは、入り口手前のみで止まり、石川酒造と田村酒造場の関係性、お家騒動的なお話をきかせていただく形でした。
端的に要約すると・・・、
・地元の名家であった田村家と石川家。
・後継者問題が発生。家の存続のためにお互いの家から兄弟姉妹や子どもが養子縁組を行い、結果的に親戚関係に。
・元々酒造りで一財をなしていた田村家。石川家でもそれを参考にしながら酒造りを実施。あわせて、酒造りに必要な米も作るようになった。
ということでした。
家系図とかを書こうとするとかなり複雑になりそうでしたし、義理の関係とはいえど血縁が近しい人同士で結婚していたりしているようなエピソードだったので、なかなか驚きでした。
福生に酒蔵ができる経緯については、実は福生市のWikipediaに少し触れられています。こちらも参考までに。
最後に蔵の方に少し質問をしたところ、いまは1100石ほどを生産、かつては1万石を超える量を作っていたとのことでした。
■飲んだお酒リスト
現地で飲む楽しさはやはり良いですね。寒かったですが。
■終わりに
蔵の間の移動がもう少しスムーズであれば、というのが正直なところです。
バスの本数がもうちょっと多くないと、なかなか捌けていない参加人数だったのかなぁ、とも思います。
特に、田村酒造場→石川酒造、の移動が集中していましたね。
田村酒造場は一人でも動きやすい形で、石川酒造は複数人で陣地を作ってボトルでシェアして飲むのがよさそうでした。
来年も参加する場合には参考にしようと思います。
ではでは。
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