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『Twitterを手放せる人』と『Twitterを手放せない人』の幸福度の差

2019年7月22日 まわりの不満を耳にすると、さらに自分の中の不満が加速する

こんばんは!
吉本興業が燃えに燃えているこのタイミングで、吉本興業に対してかなり自由な立場からコメントできるキングコング西野のスマホが丸二日間無くなったことを受けて、これは吉本興業の陰謀だと思っているキングコング西野です。
金沢駅まで運ばれたスマホが、今朝、無事に戻ってまいりました。
ありがとう、JRの落とし物センターの皆さん!

さて。
今日はビジネスの話などではなく、昨日、ボンヤリと思ったことです。

絶妙のタイミングでスマホを紛失したキングコング西野の今の素直な心境は、「他の芸人さんほど、今回の吉本の騒動で感情が動いていない」というのが正直なところ。

理由は「コメンテーターをやらない」ということを決めているのもありますが、キングコング西野が他の芸人さんのような距離感で吉本興業と仕事をしておらず、どちらかというと「『所属事務所』ではなく『プラットフォーム』のような感じでお付き合いさせていただいている」ということもあると思います。

ニュースを観ていると「契約解除」が『人生の終わり』のように描かれていますが、どうもピンとこないのは「芸能事務所や芸人に愛か無いから」というわけではなく、僕が「そのプラットフォームが使えなくなったら、他のプラットフォームを使うか、自分でプラットフォームを作ればいいじゃん!」と思っているから。

おそらく、これは、僕がテレビ以外の発信方法(発信の選択肢)を知っていて、それはそれで有用だということを知っているからでしょう。

この選択肢を持っていないとテレビ(芸能界・芸能事務所)がエンタメ人生の全てのように思ってしまって、それが切られた瞬間に、目の前が真っ暗になってしまいます。

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それとは別に…
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今回の騒動について、他の芸人さん(および世間)と自分の温度差が生まれた理由は、「スマホが手元になかったのでTwitterを見なかった」というのが本当に大きいように思います。

以前、坪田先生がおっしゃっていましたが、人というのは、不満を口にすると不満が増幅するらしく、まわりの不満を耳にすると、さらに自分の中の不満が加速するようです。

二年くらい前に、サロンの投稿でサロンメンバーからの不満を募集したところ、不満が止まらなくなって、ついには怒り出す人まで出てきちゃったんです。
もともと怒っていなかったのに、不満をぶつけているうちに、だんだん怒ってきちゃった。

皆さんからの不満を受け付けることは、皆様の不満を解消しているように見えて、実際のところは、「不満を増幅させている」というパラドックス。

これと同じことがTwitter村でも起きていて…
長らくTwitter村では「誰が一番キレのあるディスりツイートができるか?」という競争が続いており、こうなるとTwitterは『不満ブースター(増幅機)』でしかなく、もともと、そんなに怒っていなかった人でも、「言われてみれば、たしかに許せないっ!」と次々に怒り出し、ついには、テメエの人生とまったく関係のない『芸人の闇営業』にまで怒りの感情が発生する始末。

Twitterが僕らの不幸量を増やしていることを、今回、あらためて感じました。

Twitterで感情が動かない人を除いて、今後は『Twitterを手放せる人』と『Twitterを手放せない人』の幸福度の差がどんどん開いていくだろうなぁと見ています。

現場からは以上でーす。





2019年7月23日 お芝居のカラオケ化、進めます。

おはようございます。
人間には3種類の人間がいて、「数字に強い人間」と「数字に弱い人間」です。
ちなみに、私は後者の人間です。

さて。
舞台『テイラーバートン』のチケット発売日(朝10時発売)となりました。

先日から、お伝えしているとおり、今回のお芝居は「観に来たお客さんが、今度は出演者になる」という「お芝居のカラオケ化(お芝居の民主化)」を目的としているので、お客さんが再現できない作品を披露するつもりは一切ございません。

僕の小さな夢に「折り合いをつけて諦めてしまった人に、もう一度光を当てる」があります。
「僕なんて…」を繰り返して、50歳になった人が、少しでもスポットライトを浴びたいと願っているのなら、そこを救ってあげるのがエンターテイメントで、今回の「お芝居のカラオケ化」という実験が、まさにそれです。
だって、誰でも、何歳からでも主人公になれる世界の方が面白いじゃん。

「お芝居のカラオケ化」に向けてクリアしなければいけない問題はいくつかあります。
そのうちの一つが『予算』ですね。

今回は「こうすれば『テイラーバートン』を再現できるよ」を皆様にお見せすることが僕の仕事なので、舞台の予算をブラックボックスにするつもりはありません。
なので、予算の内訳を分かる範囲でお伝えします。

まず、美術セットは組まないので(セットを組まなくてもいい会場を選んだので)「美術セット費」はゼロ円。
ここが、大きいですね。
(※ちなみに『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』の美術(照明&音響)費は4000万円弱。これでは再現できません)

出演者(演出家)のギャランティーは、他事務所の演者さんが10万円、僕やホームレス小谷を含む吉本よりの人間のギャランティーは一律5万円。

これは一日の出演費ですが、稽古にも参加してもらっているので、本来だと、この値段でお願いするのはナンセンスなのですが、ここは『お友達価格』。
正式な仕事だと、こうはいきません
(※西野を一日拘束しようと思ったら、とてもお金がかかるらしいのです。なんかスターらしいよ)。

出演者(演出家)にかかる費用は、合計『40万円』。
くれぐれも言っておきますが、これは正規の値段ではございません。僕の友達に、「遊び」の延長でお願いしたので、「謝礼」だと捉えてください。

会場となるキネマ倶楽部のレンタル費用(金曜日)は、10時~22時までで『60万円』。


出演者と会場で、合計『100万円』ですね。

ここから、照明さんや音響さんや運営スタッフさんのギャランティーが足されて、小道具代も足されるのですが、今回の小道具代はせいぜい2万円ぐらいです。

美術セット同様、「小道具が要らない芝居」を作りました。
細かいところまで計算して、後日、キチンとした内訳を出しますが、手数料もろもろ引かれて、ザックリと200万円弱の予算があれば、黒字化できそうです。
チケット代は4500円×350席で『157万5000円』。

これだと予算が少しショートしそうなので、稽古を見学できる権と、『ゲネプロ(内容は本番と同じの最終リハーサル)』を観劇できるチケットも販売すればいいと思います。

せっかく劇場を丸一日押さえているので『ゲネプロ』は興行として成立すると思います。

こうやって、予算を計算してみると、やっぱり『美術費ゼロ円』というのが大きくて、予算面クリアのハードルは、思っているより高くなさそうです。一般の方も本気を出せば再現できそうです。

「一般の方が『テイラーバートン』を上演するまでのハウツー」がまとまっていると面白いですね。
「ここに気をつけましょう」というアドバイスが入っているような。
あなたを主人公にする為に、僕が作ります、それ。

『テイラーバートン』の公演日(8月16日)までに、「こういう予算の作り方もあったよ」という発見があれば、逐一報告しますね(*^^*)
お芝居のカラオケ化、進めます。

現場からは以上でーす。
【追伸】
というわけで、本日チケット発売。
『テイラーバートン』
チケットはコチラから↓

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