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晴読雨読

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晴レノ日モ雨ノ日モ、私ハ本ヲ読ム
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2021年4月の記事一覧

愛すべきモナカアイス

 昨日の天気とは打って変わって、今日は本当に穏やかな1日だった。もうだんだん世は夏の季節へと移行して行っているらしい。ゴールデンウィーク2日目、今日はただひたすら本を読む日にしようと決めていた。とりあえず溜まっていた服をクリーニングに出して、今日までに支払わなければならない税金関連を処理し(すっかり忘れてた)、そのついでにコンビニでアイスを買った。  じわじわくる暑さに耐えきれなくなったのである。コンビニのショーウィンドウの中には様々なタイプのアイスが売られているが、なぜか

今夜は心地よい炭酸の上で

 ようやく明日からゴールデンウィークとなるわけだが、毎年やっときたー!というような異様なハイテンションにはなることができないでいる。それもこれも突如降って湧いた”やつ”のせいであるが、もうみんなが同じ状況なので四の五の言うことはできない。  まだまだしばらく海外へ行けなさそうなので、どうにも魂だけでもどこか浮遊したい気分になってくる。(そういえば昔ゲゲゲの鬼太郎のアニメ版において、鬼太郎が魂だけ飛ばして地上階を見下ろす回があったような気がする。私も魂だけでもこの状況から抜け

近い先にありそうな、私の未来

 最近、なんだか寒い。震えそうになるくらい、恐ろしく寒い。先週はポカポカ陽気で、目を瞑れば一瞬で眠れそうなくらい暖かったはずなのに。  私はもともと薄着で動き回るタイプなので、完全に今日は暦を間違えてしまった感じになってしまった。図書館で1日本をただひたすら読んで過ごそうと思っていたのに、なぜか図書館も冷房が入っているのではないかと思うくらいべらぼうに寒すぎて、結局閉館時間から2時間早く家に帰ることを決断した。 *  近頃、簿記の勉強をしている。会社から受験してください

苦くて、ほんのり甘いような

 ちょうど思春期の時期から成人に至るまでの期間、私たちはおそらくモラトリアムというような期間を経て大人への階段を登っていくことと思う。その時期には決して楽しいことだけではなくて、幾つもの障害や苦難を乗り越える必要がある出来事もきっとあったはずだ。でも歳を重ねるにつれて、次第に記憶は朧げになってしまう。 *  先日角田光代さんの『私はあなたの記憶のなかに』という本を読了した。本作品は、noteにてフォローさせていただいている方の寄稿した感想文を見て、非常に興味を惹かれたため

退屈な時間を持て余す

 昨日ミヒャエル・エンデの『モモ』について、数十年の時を経て改めて考察した記事を書いたけれど、たまたま最近読み終わった本が時間の過ごし方に関して書かれていて、今日の記事についてもその延長線上のような形となっている。  先日、友人から『暇と退屈の倫理学』という本を借りる機会があり、早速読んでみた。私自身、効率的に時間を使うことに囚われすぎている自分に半ば嫌気がさしていて、ちょうど良いタイミングで読むことができたように思う。 *  流しっぱなしの誇大広告にいつの間にか踊らさ

時間と心の摂理

<前略>ふと下書きを恐る恐る覗いてみると、私が過去書き終わらずそのまま放置しておった記事が無惨にもかなりの数残っておりました。どうにも書き始めるところまでは良きですが、その後が続かないというのが悲しいところでございます。当記事は、少し前にミヒャエル・エンデ『モモ』を読んだ感想を書き記そうと孤軍奮闘した結果おざなりになっておりました。若干固い内容になっておりますが、悪しからず。  物心つくと、とにかく何かせずにはいられなかった。 *  取り残される、というよりは限られた時

あたまの中の栞 -弥生-

 気がづけばあっという間に新しい年度が始まっていた。正直先月に自分が何をやっていたのかということをまったくもって思い出せない。引っ越しやら新たな仕事のタスクやら、やることが後から後から降って湧いてくる。自分の時間も確保できない。  …というのはきっと言い訳で、忙しさにかまけてサボっていただけです、ハイ。そうこうしているうちに、ハッと我に帰ると図書館への本の返却期間が過ぎていて、慌てて本を返しに行く羽目になった。  新しく引っ越した場所は、幸いにも図書館から10分もかからな