#42 余韻についての愛を語る
ふと生活をする中で、深く呼吸をしたくなる時がある。日常は常にせわしなく回り続けていて、ひたすら走っているうちに息切れする。それは思いのほか、自分が意識のないまま積もり積もって折り重なっていく。誰かと話すのは楽しい、新しいことに挑戦することは楽しい、ちょっとした変化に飛び込んでみるのも楽しい。でも、時折息が詰まりそうになる。
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週末のエンドロール
ずいぶん昔のことだけど、原田マハさんの『キネマの神様』という本を読んだ。ちょうど3年ほど前だっただろうか、『男はつらいよ