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#愛について語ること

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自分がいったい何について愛を感じているのか、きちんと言葉にしてみる。言葉にするために、愛の対象となるものを写真に残す。私が傾ける愛から、派生した様々なものや人とのつながりを考える。
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#私のイチオシ

故にわたしは真摯に愛を語る

 か細く浮かぶ月を何気なく眺めているときに、ふと夏目漱石が口にした「月が綺麗ですね」とい…

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#2 写真についての愛を語る

 唐突に今、自分が誰かといる瞬間をファインダーに収めたいなと思う。自分が見た、心揺さぶら…

#4 カレーについての愛を語る

 「郷に入りては郷に従う」  ことわざの意味そのままに、まずは旅をする上ではその国のこと…

#6 救済に連なる愛を語る

 時々、グッと見えないものから無言の圧力を感じることがある。何に対してわたしは恐怖を感じ…

#8 映画についての愛を語る

 昨日は3回目ワクチン接種の副作用により、ほぼ一日仕事にならなかった。いやなるにはなった…

#9 桜についての愛を語る

 ハラハラと散りゆくピンク色の花びらをそっと拾って「風流だねぇ」と嬉しそうに呟く彼女の姿…

#10 音楽についての愛を語る

 ふとYouTubeを眺めていたら、平井堅さんの「切手のないおくりもの」が流れてきて、思わず釘付けになってしまった。相手に語りかけるような優しい歌声に対して、ジャズベースの楽しげな音楽が流れている。懐かしいけれど、新しい。  小学生当時の記憶が、駆け巡る。仲の良かった子が引っ越すことを知った時、クラスの担任の発案でみんなで歌った日のことを思い出す。その時は、あまり歌詞の意味をまじまじと考えたことがなかったけれど、改めて読んでみると深いなぁと思った。 * チープなカラオケ

#11 タイについての愛を語る

 あのなんとも言えない独特の匂い、排煙ガスに取り込まれた道、澱んだ河の水が流れる光景。今…

#12 レトロについての愛を語る

 なんだかんだ言っても、わたしは昔懐かしいものが好きだ。  果たしてどう表現すればよいか…

#15 商店街についての愛を語る

幼少時の揺れる記憶  人が息をするように、共に歴史を刻んできた商店街。昼時だというのに、…

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#17 星についての愛を語る

 先日の「#16 夜についての愛を語る」の続編。  本当に、夢だったかのような美しい音が響…

#18 不器用な人生についての愛を語る

 人が感情を捨てたら、それは人と呼べるのだろうか。  この文章を書いているとき、ほんの少…

#19 銭湯についての愛を語る

 先日友人の結婚式があり、お呼ばれした。式当日まで、現在の状況を鑑みつつ決行したとのこと…

#20 夏みかんについての愛を語る

 昔は割と何かしらにかこつけて、人と会ったりどこか出かけたりしないと気が済まないタイプで、何もしない時間があると「あぁなんて勿体無いの!」なんてことを思っていたのだが、最近は不思議なことにある程度自分だけの時間がないとしんどいと感じるようになってきた。歳のせいにしたくはないのだけど、歳のせいなのだろうか。  先週あたり、久しぶりに会社に出社したら机の前にでん!と大きな袋が置いてあって、いったい何事かと思ったら「置き土産です」と書かれた手紙と共に紙袋の中には大量の夏みかんが入