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思わず引き込まれた話のまとめ

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ついつい語り口に引き込まれて最後まで読んで感服した話のまとめ。
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2021年5月の記事一覧

好きだった人に「早く結婚しろよ」と急かされるので。

私の初恋の話をしよう。 と言って、興味を持ってくれる人が どれぐらいいてくださるのかは分からない。 ならばこうしよう。 話を始める前に、まずこれを見てほしい。 この世界がコロナ禍になるずっと前、 彼と訪れた居酒屋での一枚。 「「完全に一致じゃね?」」 盛り付けられていた唐揚げの最後のひとつをとったとき、私たちはそこに隠されていたラピュタを発見した。〜♪ あの地平線 輝くのは どこかに君を かくしているから〜♪お決まりのBGMが自然と脳内再生される。たったこれだ

【読書案内】名前のない女の子

私は、今年になってから、ある物語を3回読んだ。 同じ本を何度も読むことはあるけれど、この短期間に3回も読むことはほとんどない。 3回も読んだのには、理由がある。 その本の校正を依頼されたのだ。 まだ、物語として世に出る前の物語。 出来立てほやほやの物語を私は読んだ。 普段校正を生業をしているわけではないので、私でいいのだろうかと思いつつ、その物語を読みたい気持ちが勝って、手を挙げた。 お仕事として引き受けたからには、3回は読もうと決めた。 20万字ほどあった。

▶︎名刺代わりのnote10選

ともきちさんの#名刺代わりのnote10選 企画。 忖度なしの心に残っている記事を…!ということだったので、私が「素敵だな」「また読み返したいな」と思った記事を勝手に追加していくマガジン『note books』に登録させてもらった記事を紹介させて頂こうと思います。 ■花が咲いたら/小川千紗蝶のように花に引き寄せられ、蜜を吸うひとときの時間。『それは私のなくした時間でもあるけれど、でも決して消えてしまった時間ではない。』懐かしい気持ちになること間違いなしの素敵な記事です。

ブラブラカーでヒヤヒヤタイム in スペイン

4月末から毎日のようにGoogleフォトさんが、「○年前の今日の写真でーす」と通知してスペインやらモロッコやらの写真を見せつけてくるため、最近はめっきりヨーロッパ、特にスペインの思い出に浸りがちな今日この頃。 Googleフォトが、セビージャの写真から突然マドリードに飛んでいたのを見て久しぶりに、ブラブラカーのことを思い出した。 この日初めて会った28歳の青年シーザーの車に乗って、帰国できるかどうかの運命を彼に委ねたこと。 今振り返るとすっかりいい思い出になっているが、私の

あなたの「想造」を整えてくれる本|松岡圭祐著『小説家になって億を稼ごう』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。 「小説の書き方本を読む」の第五回です。前回の週刊少年ジャンプ編集部『描きたい!! を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』の記事は、普段「monokaki」を知らない方にもたくさん読んでもらえてうれしかったです。 この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ記事を読むだけではなく、書籍を手に取ってもらえればと考えています。

もう一度、人生に執着することにした

2年前の今頃、私は全てを無くしていたと言っても過言ではない。 その時の傷が癒えるまで、実に2年もの歳月を要したことについ最近ようやく気がついた。長いようで、あっという間の、2年間だ。 2019年の春に長く勤めていた会社を辞めて、私は仲間とともにある事業をやろうと決意していた。だが、それがたった3ヶ月程で様々な理由が絡み合って頓挫してしまった。かつての仕事も、これからやるはずだった事業も、人間関係の諸々など、全てを失った私は、これから先どうしていいか分からない状況でその場に