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タイのサウナでゲイに掘られそうになった放浪記

バンコク最終日、LCC深夜便で帰国する為

私は旅で疲れた体を癒し整え、尚且つ

持て余した時間を消費しようと

バンコクにある

湯の森 温泉&Spa

湯の森

大好きなサウナで一人座っていた。

すると、

目の前に、身長180cm程で体重は100kgは

ゆうに超えているだろうか、

巨漢男はそこに聳え立ち私の方をずっと

ニヤニヤと笑みを浮かべながら凝視されていた

しまった! 

ここはローカルルールが厳しいのか?

サウナ室のストーブ前の特等席を

新参者の私が勝手に陣取り怒らしてしまったか!

と思い

大量の汗をかきながら一言小声で

Sorry…と言いながら

ヒーターの前から席を移動しようと腰を上げようとすると

巨漢男は笑みを浮かべたまま

「No No 大丈夫 君はそこに居ていいんだよ」

的なニュアンスのジェスチャーで

移動させてくれなかった。

その瞬間、私は流石微笑みの国タイランド

だなぁ~肩を撫で下ろし

サウナ室を後にした…

少し形の歪な水風呂へ入り

次に整い椅子でタイの空を見上げ

タイのサウナを満喫していた。

その後はここのエプソムソルトバスで

効果効能が書かれた看板を

日本語と英語を交互に読み語学学習をしながら

(温泉の効果効能を読んでるとプラシーボ効果か効いてる気がするので

効果効能を読むのが私は好きだ。)

エプソムソルトバスを満喫し

次に向かったのは、スチームサウナ!

中に入ると

高温のスチームで目の前が真っ白になった

正方形の部屋に大きなL字台があり

L字台に座るスタイルだ

L字のちょうど角の辺りに大きな人影があり

よく見ると、先ほどのサウナ室で目の前にいた

巨漢男だ!

またニヤニヤと微笑みを浮かべ

こちらを凝視してくる

すると巨漢男が、うつむきながら

「君はいい体をしてるね、私なんてただのデブだ…」

的な事を言って来た

「そんな事ないですよ、下を向いていたらいい事は起きないよ」

的な事を言い返した

その瞬間、スチームが止まり一室が無音に包まれた。

その後

巨漢男が私の太ももに手を当て

「タオルの置く位置が違うよ」

と下半身から頭の上にタオルをと

ジェスチャーして来た

そこで私は、気が付いた!

これは微笑みの国タイの優しい

ただの巨漢男では無い、

ただのゲイだ!と

すると急に怖くなりタオルを頭の上に乗せ

スチームサウナ室から出て行った…

そんなこんなで、

時計を見るとマッサージを受ける時間が

迫っていたので、すぐさま更衣室へ行き

マッサージを受ける準備をしていると

そこへ巨漢男がまたニヤニヤとしながら

隣へ迫り寄ってきて

「この後は何処へ行くんだ?
 よかったら食事へ一緒に行かないか?
 連絡先を交換してくれないか?」

的な事を英語で言って来たので

さらに、怖くなり慌てて

「Sorry I can’t speak English」

と、言い捨て急いでマッサージへ向かった。


湯の森は日本文化をとてもリスペクトされた作りで

館内着が浴衣でとても素敵なのだが

浴衣の着方が分からなく、

日本人の私がタイ人の優しいスタッフに

着方を教わる逆文化交流で

日本人としてとても恥ずかしい経験であった。

だが

湯の森 温泉&Spa 自体はとても素晴らしい

施設なので是非おすすめしたい!

今まで何度か利用したが

また、深夜便前に立ち寄りたいと思う

サウナ後のマッサージも最高だった!

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