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学習性無力感から考える生きづらさの正体とその対処法

こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。

学習性無力感」という言葉を知っていますか?

調べてみるとこうあります。

長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。

出典:学習性無力感 - Wikipedia

僕も最近になって知ったことなんですが、初めて知った時は、これって今の日本の社会の状況をそのまま表しているのではないかと、とても腑に落ちる考え方でした。

そこで今回はこの学習性無力感から、人が生きづらさを抱えてしまう原因とその対処法について考えてみたことを書いていこうと思います。

(※当記事は過去に筆者が運営しているブログ「夢民島」に投稿した記事を再編集した記事です。有料記事となっていますが、説明の部分はすべて無料で読むことができます。)

学習性無力感の例

学習性無力感について調べてみると、犬を使ったとある有名な実験がありました。

まずはこの実験の内容から紹介していきます。

実験ではまず、鎖につないで自由に動けなくした犬に、電気ショックを与えます。

当然ながら犬は嫌がり、この状況からなんとか抜け出そうと鎖を噛みちぎったり、逃げようとしたりして激しく抵抗して暴れます。

実験はこれを何度か繰り返します。

実験が始まってから始めのうちは犬は暴れて電気ショックに抵抗していましたが、このようなことを何十回も繰り返していると、やがて犬は電気ショックに対しての抵抗を諦めるようになり、おとなしくなります

次に、電気ショックを与えても犬が暴れなくなったのを確認した後に、つながれた鎖を外し、それから再び同じように電気ショックを与えます。

この時、もちろん鎖は犬につながれていないので、その場から逃げだせば、痛い電気ショックからも抜け出すことができます

しかし、この時、犬は逃げようとはせず、電気ショックを浴び続けます

痛い電気ショックを我慢しなくても、その場から走るだけで逃げられるはずなのに、犬は走るどころかびくとも動くことすらせず、ひたすら電気ショックによる痛みを我慢し続けます。

この犬は「もう何をしても電気ショックから逃げ出すすべはないんだ、無駄なんだ」と学習してしまったのです。

これが学習性無力感です。

日本社会を覆う閉塞感~生きづらさの正体~

冒頭にも書きましたが、僕はこの学習性無力感が貧困、うつ病、過労死など、日本の社会問題に大きく関係していると思えてなりません。

「頑張って勉強しても幸せになんかなれないじゃないか」
「どうせ頑張って働いても仕事や責任が増えるだけで給料は増えないんだったら今のままでいい」
「何度面接を受けてもブランクがある限り自分なんてどこにも就職できない」
「もうこんな歳なんだから何をしても無駄だ」
「自分は病気なんだから生きているだけでみんなに迷惑がかかる。いっそ死んだ方がマシだ」

こう思ったことはあなたも一度はあるのではないでしょうか?

現代の日本社会では、仕事や日常生活で求められる能力が高すぎだし、「そのレベルが高すぎる」と誰もが心の中で大なり小なりなんとなく感じているはず。

でもそれが「普通」や「常識」として基準にされている。

僕たち現代人は表には決して出さないけれど、心の中では、

「自分はこんなにも頑張っているのに、どうして認めてくれないんだ?」

と常日頃から思っている人がたくさんいると思うんです。

このような状況下の中では、常に僕らは上記の実験の犬と同じ、学習性無力感の状態に陥っているのではないでしょうか?

学習性無力感から抜け出すためには?

では、どうすればこのような学習性無力感から抜け出すことができるのでしょうか?

上記の実験で犬は「自分の身体には常に鎖がつながれている状態」だとずっと認識していたため逃げることをしなかったのだから、その考え方が自分にとって本当に良い効果をもたらすのかどうか振り返って考えてみることが必要だと思うんです。

有料部分ではそんな学習性無力感から抜け出す方法や生きにくさから解放される考え方をまとめています。

また、うつ病になって人生に絶望していた僕が、実際にどういった考え方をして生きにくさを克服したのかについても書いていますので、参考にしていただければ幸いです。

【以下は有料部分となっています。なお、24時間以内であれば購入後でも返金が可能です。】

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