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1年9ヶ月のリハビリから学んだこと (大学生時代 後編)

2016年10月から始まったリハビリ生活。
2017年4月にサッカーを辞めた方が良いと伝えられましたが、諦めることは出来ませんでした。

グロインペイン症候群に詳しい病院を探しました。
埼玉県にある病院を見つけ、1度診察を受けに行きました。
「しっかりリハビリをすれば、また復帰出来る」
と言ってもらいました。
僕は1ヶ月間その病院でリハビリに取り組みました。

この場所での経験はこの先の僕自身の

トレーニングに対する考え方を

大きく変えてくれるキッカケになりました

グロインペイン症候群はリハビリがとても大事です。
症状や重度は人によって違います。
僕の場合は痛みを我慢してプレーを続けたことで、どんどん悪化させてしまい、痛みが出やすい身体になっていました。
それをリハビリで治す必要がありました。
リハビリというよりほぼトレーニングでした。
本当に地味なトレーニングでしたが、その地味な動きの積み重ねの大切さを学びました。

グロインペインについて詳しく話すと長くなるので、また別でお話します。(結局4年間抱えていたので)

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流石に何ヶ月も学校を休むわけにはいかなかったので、1ヶ月リハビリを埼玉で取り組んだ事を全てサッカーノートに記入しました。
それを大学に戻ってから1人で取り組みました。
部活はしばらく休部させてもらい、リハビリに専念させてもらいました。

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(多分僕にしか読めません、笑)

夏休みに再び埼玉でリハビリをし、その後岡山に戻り1人で取り組みました。
少しずつ状態は良くなっていたものの、復帰には程遠い状態でした。
結局2017年は1度もプレーが出来ませんでした。

2018年になって焦りが出てきました。
1年3ヶ月経っても全く復帰への希望が見えなかったからです。
普通は怪我した場合全治何ヶ月と言われますが、
僕の場合いつ治るかどころか、本当に復帰出来るか自体怪しい状況でした。

いつ復帰出来るか分からない状況で

1人でリハビリする事が1番辛かったです

2月に地元の病院から北海道の病院を紹介され、
その病院で股関節の手術を勧められました。

ここまで来て再び手術。
手術を受けても絶対に治る保証はありませんでした。
なぜなら自分と同じような状況、例を持った人がいなかったからです。
でも僕にはこの方法しかありませんでした。
迷いはなかったです。

病院の先生に言われました。

これが最後のチャンスと思った方が良い。

3月に両足の股間節の手術を受けました。
手術は無事成功しました。

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(リハビリ中ずっと書き続けたノートです。目標や
起きた出来事、気づいたことや変化などを書いたり、
精神的にキツい時はその時の気持ちをそのままノートに殴り書きしたりしてました。この時の気持ちを忘れないように今でも見るようにしてます。)

2週間北海道でリハビリをして、岡山に戻りました。
復帰に向けて最後の目標を設定しました。

夏休みまでに復帰出来なければ諦める。

この頃から海外でプレーすることを目標にしていましたが、就職を考える時期でもあったので、いつまでもリハビリに時間を注ぐわけにもいきませんでした。
これでダメでも後悔はなかったです。
毎日出来ることはやってきていたので。

ただ、5月に入っても状態が予想していたよりも良くなりませんでした。
この時が1番しんどい時期でした。
ダメなら諦めると決めていたものの、いざそれが近づくにつれて自分で自分を精神的に追い込んでしまうようになってしまいました。
そんな時に助けてもらったのは

どんな時でも

応援してくれる人の存在でした。

有難いことに僕は周りの人に恵まれていました。
その存在があったからここでまた踏ん張れました。

6月に入り自分の中で1番良い感触を掴みました。
そこから急激に良くなりました。
自分でもビックリするぐらい。
6月下旬にはついに全体練習に合流しました。

2018年7月16日

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1年9ヶ月ぶりに復帰しました。

まだ完全な状態ではなかったですが、
何とか復帰できました。
本当に長かったです。

最後の最後まで復帰への道がなかなか見えませんでしたが、応援し続けてくれた人達のおかげです。

どんな時でも応援してくれた人達、
治療のサポートをしてくださった病院の方々、
常に僕の事を気に掛けてくれたサッカー部のコーチ、そして家族。

僕に関わってくれた全ての人に感謝です。

僕はこの期間色んな場所に行き、色んな病院に行きました。そこで自分と同じ怪我を抱える人がいれば、違う怪我でリハビリしてる人もいました。
自分よりももっと大変な状況の人もいました。

色んなものを見て、色んなことを考えさせられた期間でした。

この1年9ヶ月はどう考えてもアスリートにとっては致命傷です。ましてはプロを目指してる僕にとって。軽々しく必要な期間だったとは言えません。

でもこの期間がなければ、出会わなかった人達もいて、考え方も昔と変わらなかったと思います。
沢山の発見や学びがあり、
選手としても人としても間違いなく成長出来ました。

そして、
僕は生きていく上でとても大切な事に気づけました。

自分のやりたい事が出来るのは

当たり前ではない。

だから1日1日を大事にしよう。

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最後までお読みいただきありがとうございました🙇🏻

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