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「カラオケ」を詠んでみた。

中国語が聴こえてくるな隣からテレサ・テンなら飛び入りしたい

行ったこともないのに世話になっている津軽海峡また冬景色
「愛は勝つ」なんてぜったい歌わない人に会わない日のカラオケで

2022年9月4日のNHK短歌のテーマは「カラオケ」でした。番組では「一緒に歌っている人との関係性」を詠えているか、がポイントとの先生の言葉がありました。なるほど・・・カラオケというのはコミュニケーションの場所ですもんね。勉強になりました。私は昭和の人間なので古い歌しか知りません。しかし、下手に曲名を入れたものより、どう歌っているかの情景や連れへの」感情をうまく詠めれば成功だったんですね。

退屈な夜だ何を歌っても同じ女優が横を向いてる

ダンシング・クイーンが流れ始めたら四人は立ってABBAになり切る
「窓に西日が当たるオフィス」をぶつけても響いていない不倫の二人

4首目は昔のカラオケで、何を歌っても同じビデオが延々と流れるつくりの店があったんですが、あれはもういまのお店にはないんですかねえ。5首目は最近再結成したABBA,でも歌っているのは女性二人でしたね。最後はテレサ・テンの「つぐない」です。会社でカラオケに行くとき、不倫カップルにあてつけるように歌っても響かないというシーンを連想しました。お粗末でした!(終わり)



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