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2023年クラシック音楽鑑賞記(6-12月)

2023年6月以降の鑑賞記録です。
1月から5月まで8公演、6月から12月まで11公演、計19公演。我ながらよく行ったものです。2024年はどうなるでしょうか。
もし「次に聞く時はこんなところに着目すると面白いかも?」っておすすめがあればぜひ教えてください。

6月16日(金)エラールの夕べ@サントリーホール

サントリーホール・チェンバー・ミュージック・ガーデンという6月に開催される室内楽のイベントのうちの1公演。
ヴァイオリン 佐藤俊介、チェロ 鈴木秀美、フォルテピアノ スーアン・チャイ というメンバー。3人が全員参加したのは3曲目だけで、1曲目はヴァイオリンとFピアノ、2曲目はチェロとFピアノという編成。
演目は全曲ブラームスの壮年時代の作品。

ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100 
チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 作品99
ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101

作品番号が続いているということはほぼ同時期に作られたってことで、初演はいずれも1886年11月から12月。ブラームスの音楽は安心して聴いていられる、気がする。ツボにはまったのは2曲目のチェロ・ソナタ。

6月30日(金)バーミンガム市交響楽団@サントリーホール


山田和樹氏が主席指揮者を務めるオケの日本公演。1曲目はヴァイオリン協奏曲で樫本さんがソリストを務める。

ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77
ラフマニノフ 交響曲第2番 ホ短調 作品27

7月14日(金)東京交響楽団@サントリーホール

前からライブで聴きたかった3曲目をやっと聴けた。ピアニストのキリル・ゲルシュタインは旧ソ連の出身のアメリカ人。いわゆる「ラフマニノフ弾き」なのだろう、大きな体躯で大きな腕、手を使って暗譜で弾き切る(ピアノを弾かないのでわからないが、これって暗譜が前提なのか?)。
迫力に息を呑んだ。
ニールセンの曲を聴くのは初めてだったが、これも良かった。

ニールセン 序曲<ヘリオス> 作品17
ニールセン 交響曲第5番 作品50
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30

7月27日(木)読売日本交響楽団@サントリーホール

2曲目は樫本さんをソリストに向かえた日本初演とのこと。作曲者も来場。

モーツァルト フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調
細川俊夫 ヴァイオリン協奏曲<祈る人> 私には難解だった。(細川作品に対してはいまのところ「難解」としか思えず、すみません)
モーツァルト 交響曲第31番 ニ長調<パリ>
シュレーカー あるドラマへの前奏曲

比較的短い曲が4曲だったので初心者の私にはありがたかったが、現代音楽風の曲の良さが理解できず、そこは昨年以来変わっていない。

10月6日(金)ル・ポン国際音楽祭@アクリエひめじ大ホール

このためだけに有休をとって大阪の自宅に帰り、アクリエひめじへ。姫路駅自体が大阪から1時間半かかるのに、その駅からも10分以上歩く。アクリエ姫路は音楽ホールという感じではなく、内装が姫路城を模した独特の作りだった。
樫本さんが音楽監督を務め、主に欧州で活躍する首席奏者級の演奏家が揃う豪華な室内楽の公演だが、チケットの価格はなんと1000円。姫路への片道の交通費は3000円くらいなので、交通費の方が6倍高いという逆転状態。
この日は初めて聴く曲ばかりだったが、翌日の土曜日の公演同様に、ハープを入れた曲を興味深く聴いた。

ボフスラフ・マルティヌー 「ハーブ、クラリネット、ピアノ、弦楽三重奏のための室内音楽第1番 H376」(V: 樫本大進)
ハンス・フーバー「フルート、クラリネット、ホルン、バソンとピアノのための五重奏曲 変ホ長調 作品136」
カミーユ・サン=サーンス「ヴァイオリンとハープのための幻想曲 イ長調 作品124)(V: ナタリア・ロメイコ)
フランツ・ラハナー「七重奏曲 変ホ長調」(V: アレーナ・バーエワ)

10月7日(土)ル・ポン国際音楽祭@アクリエひめじ大ホール

土曜日は友人を誘って二人で。金曜日は1階席だったが、今度は3階席。高所恐怖症気味の私は落ち着かなかった。「月の光」以外は予備知識なしだったが、前半のハープを入れた編成はやはり新鮮だった。ハープを操るのは金曜日に続きベルリン・フィル首席奏者のマリー・ピエール・ラングラメ。オケでは脇役に回ることも多い楽器が主役を張る面白さ。映像としてハープと一体化する奏者の体の動きは美しいなと思った。

ジョセフ・ジェンゲン「フルート、チェロ、ハープのための2つの三重奏曲 作品80」
ジャン・クラ「ハープ、フルート、弦楽三重奏のための五重奏曲」
ルディ・シュテファン「7つの弦楽器のための音楽 作品16」(V アレーナ・バーエワ、橋本大進)
アントン・アレンスキー「組曲第1番 ヘ長調 作品15」
クロード・ドビュッシー(アンリ・デュティユー編曲)2台のピアノのための「月の光」(ホセ・ガヤルド、エリック・ルサージュ)
ルイ・シュボア「七重奏曲 イ短調 作品147」(V 橋本大進)

10月27日(金)読売日本交響楽団@サントリーホール

1曲目は宮田大さんをソリストに向かえたチェロの協奏曲。宮田さんは汗をハンカチで拭いながらの熱演。

プロコフィエフ 交響的協奏曲
(アンコール 宮田さんのみ ラフマニノフ ヴォカリーズ)
ハチャトリアン バレエ音楽<ガイーヌ>から抜粋>やっぱり知っている曲はライブで聴くと嬉しくなる。「剣の舞」以外もよかった。
ストラヴィンスキー バレエ組曲<火の鳥> これも有名な曲。

11月10日(金)東京フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール

2曲目にチェリスト佐藤晴真さんが参加。佐藤さん、なんかいいなあ。
すべてチャイコフスキーの曲で、表題通りそのうち3曲はシェークスピアの同名の作品を下敷きにしたもの。テーマがわかっているだけあって入りやすく、私向きだった。個人的に好きだったのは「ハムレット」。ストーリーを頭に置きながら聴けるのがよい。

幻想曲「テンペスト」作品18
ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33
幻想序曲「ハムレット」作品67
幻想序曲「ロメオとジュリエット」

11月25日(土)ベルリン・フィル来日公演@サントリーホール

キリル・ぺトレンコ指揮、プログラムBを聴いた。圧倒的な音の強さ。サントリーホールで普段他のオケを聴きなれているせいか、迫力の違いに驚いた。同じ人間が弾いているのになんでこう違う?
プログラムAも聴きたかったが、チケットが取れず、残念。樫本さんがソリストを務めた2曲目もよかったが、1曲目のレーガーにはまった。

レーガー モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132
R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」作品40

「英雄の生涯」のソロ・ヴァイオリンは「英雄の妻」を表すもので、柔らかな旋律が特徴。

12月4日(土)ベルリン・フィル八重奏団@ミューザ川崎

川崎に住んでいるのにミューザにめったに行かないのは、客席のしつらえが好きになれないからだ。客席の列が斜めになっていて見ていると気持ち悪くなる。足元も、わずかに傾いている。演奏する方は大丈夫なんだろうか。
さて、ベルリン・フィル八重奏団は樫本さん以下全員がベルリン・フィルの首席奏者級のメンバー。当初予定してたアミハイ・グロス(ヴィオラ)がパク・キョンミンに変更になったが、赤いドレスで登場したパクさん、オケの時と同様、堂々たる存在感だった。

シューベルト(アブラハムセン編曲)6つの楽興の時 Op 94 D780
細川俊夫 <テクスチュア>八重奏のための
シューベルト 八重奏曲 ヘ長調 op.166 D803

細川さんの曲はやはり私には難解。作曲者も来場されていた。

12月19日(火)ほのカルテット@サントリーホール ブルーローズ

これが2023年の聴き納め。室内楽に始まって室内楽に終わる。しかも最初がカルテット・インテグラ、最後がほのカルテットって面白い。ほのカルテットの選曲は難解なところがなく、楽しい。そしてアンコール2曲はサービス精神にあふれていた。初めてコンサートホールでCDを買ってしまった。今後このカルテットを追いかけそうな、そんな予感。

ハイドン 弦楽四重奏曲 変ホ長調 Hob.III: 38 「冗談」
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲 第4番 ホ短調 作品44-2

2曲目と3曲目の間に衣装直しをし、フォーマルからカジュアルへ。
アンコールは「パルプ・フィクション」のサントラに使われた「あの曲」、そして再度のアンコールでは「津軽海峡冬景色」をやってみせた。鷗の泣き声まで演奏して見せるというエンターテイナーぶりに感動した。






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