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ススメル映画#4【宮本から君へ】

最近、仕事が楽しくない

そもそも仕事なんて楽しいものじゃない って怒られそうですが…

転職する前に働いていた会社で出来た初めての先輩が
「仕事は楽しんでするもんや」って言ったんです。

毎日激務で大変そうでした、でも、楽しそうでした。

結局辞めちゃったけど、こういう言葉は覚えてるもんですね。

先輩元気かな…

さて、お久しぶりとも言えないほど時間が空いてしまいました。
飽き性が…にじみ出てる…

今回、紹介する映画はこちら

【宮本から君へ】

圧倒的熱量と気合と男気とウザさと血と涙と愛を混ぜ込んだ映画です。

あらすじはこちら

超不器用人間ながら誰よりも正義感の強い宮本浩は、文具メーカーで営業マンとして働いていた。会社の先輩である神保の仕事仲間、中野靖子と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅に招かれるが、そこに靖子の元彼である裕二がやってくる。靖子は裕二を拒むために宮本と寝たことを伝えるが、激怒した裕二は靖子に手を挙げてしまう。そんな裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と言い放ったことをきっかけに、宮本と靖子は心から結ばれるが……。

映画.comより引用

この映画と出会ったのは、ちょうど前職を辞めてノコノコと実家に帰って来た年でした。
田舎の映画館のレイトショー。他に観客なんて居なかった。
1人いたかも…。
当時の自分には衝撃的な映画でした。体の芯から燃えるような。

頭に残った ポイントはこちら


①血と涙と情けなさ

人間生きていれば絶対に負けられないケンカがあると思うんです。勝率なんて度外視で、生存率なんか全無視の戦い。
合理的に生きていれば、そもそも避けられる戦いかもしれないし、他人に言わせてみれば無駄な事。そんな戦いがこの映画には描かれています。
血だらけ、泣きじゃくり、どの場面でも情けない。
でも、カッコいい。これを否定する人間にはなりたくないって心から思います。

②完全なる自己愛の行きつく先

この映画で描いている事って、弱者を守るとか、善い行いをするとか、誰かのために自分を犠牲にするとか、そんな綺麗なことじゃない。
究極で完全な自己愛なんです。
宮本は、自分自身を愛してたその先に、他者が居るんです。
これって、世の中じゃめちゃくちゃ叩かれますよね…。実際、バブル期に日本で最も嫌われた漫画って言われてますからね…。
でも、本来人間はこういう生き方が正解なんじゃないかって、この映画で思い知らされました。所詮、自分以外みんな他人ですからね。

自分を愛せない人間が、誰を愛せるんだって話ですよ。
そういう意味では、宮本が嫌いな人は色々と図星だったのかもしれないですね…。

③強い男と強い女

この映画では強い男と強い女、どちらも出て来ます。
ただし、「強さ」の定義が違うんです。
強い男・・・これはタクマでしょう。あんなデカい身体、一発で歯が三本飛んでいくラリアット、中年おじさんを吹っ飛ばすタックル。怖い。泣く。
強い女・・・靖子。自分の身がボロボロにされても、ただじゃ挫けない。とにかく食う。怒る。怒る。涙なんて一瞬でした。

男の強さは力の強さ。女の強さは心の強さ。

私はこの世に生を受けてもうすぐで30年。自動的に大人になるもんだと思ってました。強く生きてれば男にもなれるって思ってた。
でも、未だ女々しい子供のままなのかもしれない。

久しぶりに書いたら映画を紹介したいのか、感想を垂れ流したいのかよく分からなくなってしまいました。ごめんなさい。

自分にとっては人生のお手本映画なので、是非見て熱くなってください。

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