クリスの物語(改)Ⅲ 第十五話 土曜日の学校
優里の家から、小学校はそう遠くない。自転車だとゆっくり走っても5分とかからない距離だった。
卒業してから3ヶ月ぶりの小学校は、記憶にあるよりも小さく感じられた。
校門を入ったところで、三人は自転車を停めた。土日も開放しているとはいえ、学校の校庭は少年野球や少年サッカーで利用される以外、使われることはほとんどない。
その日も、やはり校庭には誰もいなかった。三人は校庭をゆっくりと回り込んで、ブランコへ向かった。
ブランコを漕ぎながら、三人は小学校の頃の思い出話をした