「大人の先回りに潜む危険性part1」

今回は私がサッカーコーチとして1番学んだことをテーマにおいて、話していきたいと思います。
私がサッカーコーチをしてきて1番学んだこと。一つに決めるのは非常に難しいことでもありますが、これだ!ということがあります。
それは一言でいうなら「我慢」です。

1、我慢とは

 言葉の意味を調べると「我意を通すこと、わがまま、強情」などといった意味となっています。これに置き換えるなら、我意を押し通すことは無くなったし、強情に選手に迫ることもなくなりました。(奥さんに対してはわがままかもしれません、、、笑)

そんなことか!当たり前だろ!と思われたそこのあなた。あなたは選手・お子さんに対して本当に「我慢」できていますか?

小学生の保護者・指導者はこんなシーンはありませんでしょうか?
練習や練習試合の集合時間前、選手数名がボールをどこに集めておくか悩んでいる様子でした。(ここでは慣れていない会場という設定で)選手たちは自分達で「どこに集めようか?」「どこがいいかなぁ?」といった会話をしています。そこで大人が察知してすぐに「ここに置いておいた方がいいぞ」と伝えると選手達はそこにボールを集めて、他の行動へと移っていきます。
一見周りからは大人が助けてあげた、指導してあげた、と見えるかもしれません。しかし、状況にもよりますが、大人が子供の成長する機会を奪ったと捉えることが出来るかもしれません。

もちろんこのシーンに登場してきた大人は、子供の成長する機会を奪うために声をかけている訳ではないということは重々承知しております。このシーンと全く同じ状況ではなくても、同様のシーンは数多く挙げられることと思います。では何がどのように子供の成長する機会を奪ってしまった可能性があったのでしょうか?

2、タイミング

タイミングには「時を見計らうこと。よい折に動作を合わせること。間(ま)。」という意味があります。ここでいうタイミングは声をかける間を考慮する必要があるということです。

そもそも前提として子供は大人よりも気付くことが遅いです。例えば、こうしたい!と思った場合、大人であれば、こうしたいけど、これがあるからやり方を変えてみよう。などと考えることが出来ますが、子供となるとそういかない場合が多いですね。今回のケースでいうと、ボールをどこに集めて置けばいいかは大人はすぐ分かっても、子供はすぐには分かりません。当然のことですが、ここでイライラしてしまうコーチや保護者が多く見かけます。

ここで考慮しなければならない点は選手に考えさせる機会を与えられたのか?という点です。このシーンでは選手達はまだ問題に気付いて、問題提起をしたばかりの段階でした。ここからどう問題を解決するのか、今持っている知識、経験、仲間とのコミュニケーションを生かして悩み考える時間でした。がしかしその時間を与えることなく、子供を上回る経験、知識を持った大人が早過ぎる指示を行ってしまいました。ここで指導者(大人)という立場で選手達(子供達)に成長を促すのであれば、すぐに答えを提示するのではなく見守り、質問することです。

もちろんすぐに問題の答えを出して介入した方がいい場合もあります。他人に迷惑がかかってしまう場合や生命の危険がある場合がそれに該当します。今回のシーンでもボールの置く場所が上記に当てはまる場合には、早急に大人が対応すべきことになります。

まだ選手達が解決案を出している最中であれば見守りましょう。そして解決案につまづいている、間違った答え(よりbetterな答えがある)様であれば質問で、解決案を導いてあげましょう。
ヒントを与えるイメージでしょうか?この質問こそが成長を促す絶好の機会になります。ではどの様な質問がいいのでしょうか?

続きは次回!!


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