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Mr.XXX
2022年10月14日 21:23
先輩と話して、自分が全くイケてる人間ではない事。先輩のおかげで女の子と会話が出来ていた事。その全てを理解してから、僕はこれまで以上にモテたいと考えるようになった。しかし現実は甘くなく、女の子に無縁だった人生の遅れを取り戻すのは、思った以上に困難を極めた。そして、何かに取り憑かれた様にクラブに通った。クラブに行っても、現実を知っている僕は、女の子に声をかける事もままならない状態になっ
2022年10月13日 06:04
先輩の言葉を聞いているうちに、さすがの僕も理解した。あぁ、女の子が名前も覚えていない僕と、30分も話してたのは、先輩が居たからなんだと。そもそも、僕の存在なんて、女の子からしたらどうでも良くて、本当の目的は僕の先輩と一緒にいる事だったんだ。そんな事にも気が付かなったなんて…情けないという感情と共に、なんとも言えない感覚に陥った。その日の仕事は、その事で頭がいっぱいで、いつも以上に
2022年10月11日 10:14
先輩にクラブに連れて行ってもらい、ナンパというものを初体験し、30分もの間女の子と話すことが出来た。それをきっかけに、僕はナンパの世界にのめり込む事になる。『かんぱーい!!』後日、僕はクラブに足を運び、ひたすら女の子に声をかけまくっていた。……….おかしい女の子の反応が、先輩に連れていかれたあの夜とは、まったく異なるのだ。一言でいえば、とにかく反応が悪い。無視は当たり前で、ひど
2022年10月10日 23:40
ドンドンと耳に鳴り響く音楽と、初めて飲むアルコール度数の高いお酒のおせいで、頭痛まで感じてきた僕の顔面は、いつも以上に死んでいたに違いない。そんな僕を見かねてか、先輩は『よーし、女の子でもひっかけるか!』と息巻きながら僕の耳元で叫んだ。僕は状況もわからないまま、先輩の後に続いて、ふらふらと足を進めた。先輩は急に僕の元から離れ、二人組の女の子の元へと歩いて行った。僕はその様子を、少し離れ
2022年10月10日 12:21
前回はどこまで話したかな…そうだった。僕がこれまでどんだけモテない人生を歩んできたかを、話したところで終わった所だった。まぁ前回の話を読んでいない人は、そっちを先に読んで欲しいと思うんだけど、簡潔に言うと僕は学生時代全くモテなかったって事だ。でも僕の人生は、ある日を境に急変する。あれは、19歳の頃の出来事。当時の僕は県外の工場に就職して、毎日朝から夜まで働いていた。もちろん工場
2022年10月9日 23:32
『いまなにしてる?』『暇だよ~』『ちょっとでも話したいから仕事終わるまで待ってていい?』『いつご飯いけるの~?』一日の始まりは、溜まったLINEを返信することから始まる。安心してほしいが、僕はイケメンでも、高身長でも、高収入でもない。むしろ”非モテ”と呼ばれる人間であったのだろうと、今になると思う。学生時代の僕は、モテとは最も遠い存在だった。女の子に話しかけられることがあれば