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学生時代、非モテに全力疾走していた芋男が、気づけば、夜の順番待ちされるまでになっていた話をしようか〜その2

前回はどこまで話したかな…
そうだった。僕がこれまでどんだけモテない人生を歩んできたかを、話したところで終わった所だった。

まぁ前回の話を読んでいない人は、そっちを先に読んで欲しいと思うんだけど、簡潔に言うと僕は学生時代全くモテなかったって事だ。

でも僕の人生は、ある日を境に急変する。


あれは、19歳の頃の出来事。
当時の僕は県外の工場に就職して、毎日朝から夜まで働いていた。

もちろん工場なので、女子は皆無(複数人女性に分類される人はいたが)だ。


やる事と言えば、仕事して汚い部屋に帰って来て、今日はどんなシチュエーションで自分の息子を慰めるかを考え、また朝になればバスに揺られて工場に向かう。

はっきりいって、糞みたいな日々だ。


『夜の街に行かないか?』

ある日先輩に言われた。


夜の街という、聞いた事も無いワードだったが、そんな事恥ずかしくて聞ける訳もなく、僕は首を縦に振った。


はっきり言ってこれまで僕が生きていた世界とは、全く違う世界に感じた。

煌めくネオン、耳を叩くほどの音量で流れる聞いたことも無い音楽、なにより僕がこれまでの人生で全くと言ってもいいほど、関わりを持ってこなかった人種(派手な人という意味で)が、狭い部屋を覆い尽くしていた。


先輩に連れられ、聞いたことも無い名前の付いたお酒を口に含んだ瞬間に、僕は心底昨日の自分を恨んだ。


帰りたい…

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