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会議中に内職をするくらいなら会議に出るな

管理職として働いている友人から「会議中の内職を厳禁としている」という話を聞いた。みつけたら鬼のように叱るらしい。

会議中に内職をしている人を見た、もしくは内職をしたことがある人は少なくないだろう。私も見たことがあるし、したこともある。

友人と話をした結果、会議中の内職は「百害あって一利なし」であるという結論に至った。

このnoteでは、なぜ会議中の内職が誰のためにもならないのかについて書いてみたいと思う。


人はなぜ内職をしてしまうのか

そもそも人はなぜ内職をしてしまうのだろう。
大きな理由は2つあると思う。

1. 目の前の仕事に追われているから

1つは目の前の仕事に追われているため、手を動かしたい/止めたくないという理由だ。

近々にやらなければならない作業がある。
抱えているタスクが積み重なっていて焦っている。
だから会議中でも手を動かしていたい。少しでも進捗させたい。

忙しさを理由に、会議の時間を作業時間に充てようとしてしまうわけだ。

2. 会議への出席に重要性を感じていないから

2つ目は、そもそも会議への出席に重要性を感じていないという理由が考えられる。

出席に重要性を感じていない状態で参加する人は「別に私は参加しなくてもいいと思うけど、呼ばれたから一応出ておくか..」程度のテンションなので、会議へのモチベーションは低い

ゆえに、会議に関係のない作業をしていようとも自身としては問題ない。もっと言うと"退屈しのぎに仕事でも進めておくか"くらいに考えている。

重要性を感じていないとまでは言わずとも「耳だけ傾けておけばいいだろう」「何か発言を求められたときだけ話せればいいだろう」くらいの軽い気持ちで参加している人が多いはずだ。

会議中の内職が誰のためにもならない理由

内職をしてしまうメカニズムをふまえて、なぜ会議中の内職が誰のためにもならないのか。
会議の主催者目線と内職をする人目線で書いてみたい。

会議の主催者目線

主催者からすると、自分の会議中に内職をしている人を見たらどのような気持ちになるだろう。
答えはシンプル。「真面目に話聞けよ」だ。

決して難しい気持ちでもなんでもない。
どんな人でも想像できる、当たり前の感情だ。
自分が一生懸命に話をしているのに、聞き手がコソコソ関係のない仕事をしていたら誰でもイライラするし、モチベーションは下がる。


これについては以前の職場で実体験がある。
もう3年近く前の話だが、今でも鮮明に覚えている。

当時、私が所属していた支店のリーダーが大事な会議を開催していたときに、コソコソ内職をしていた女性社員がいた。
見かねたリーダーは女性社員に対して次のように言い放った。

今動かしている手を止めて、その画面のまま俺にパソコンを見せろ

ここまで読んでいただいた方々、ぜひそのシーンを想像してみてほしい。笑
そのときの会議室の空気といったら、それはそれはひどいものだった。

女性社員はすべてを悟ったように「すみません」と言ったが、リーダーは許さず。「パソコンを見せろ」と再度伝えた。それでも女性は「すみませんでした」と言い続けた。

そしてリーダーは「この会議はここで終わりにする」と言って部屋を出ていった。過去1でブチギレていた。
その後、女性社員はリーダーに謝罪し、参加者全員に謝罪とリスケの段取りをする旨を伝えてまわっていた。


「たかが内職」と思う人もいるかもしれないが、会議を主催する側の人間からすると、それは到底許しがたい行為なのだ。

もう一つ付け加えると、内職している人を見るとモチベーションが下がるのは主催者だけではない。
まわりで参加している人もテンション下がるのだ

下記でも記載するが、内職は十中八九バレる。つまり、まわりの人も気づく。「あの人、全然関係ない作業してるな…」とコッチは気になって仕方がない。アナタの内職は、まわりの人のテンションを下げていることを忘れてはいけない。

内職をする人目線

とはいえ、内職をしてしまう人の気持ちはわかる。私も何度も内職したことがある。時と場合によっては、どうしても作業を進めたいときはある。

ただ、冷静になって考えよう。
忙しいなら会議に出なければいい。作業をしたいなら主催者に「すみません。どうしても急ぎの仕事があるので欠席かリスケをお願いできませんか?」と正々堂々言えばいい。

何をお腹の空いた高校生が教科書の裏で早弁するみたいにコソコソしているのか。大人なんだから堂々と「安西先生、作業がしたいです」と言えばいい。

あと、もう一度冷静になって考えよう。
コソコソ作業するより、堂々と自席で作業したほうが効率が良い。

何を静かにタイピングしたり、マウスをカチカチしたりしているのか。
いいか、内職がバレないなんて思うな。バレバレだ。見え見えだ。モロ見えだ。特にメモを取る必要もない場面でカタカタとタイピングをしているキミの行動は明らかに不自然だ。


まとめると、会議中に内職をするくらいなら会議に出るな。その方がまわりの人にとってもアナタにとってもハッピーなのだから。


補足1

このnoteは特定の誰かを想像して書いているわけではない。
私が直近、内職している人を見て怒りが爆発しているとかでもない。
冒頭に書いたように、知り合いから会議中の内職について話したことをシェアしたくなっただけである。

補足2

本筋とは逸れるので補足として書くが、個人的には内職をするような人を会議に呼んでしまう主催者側にも問題がないとは言い切れないと思っている。

もしかしたら内職をする人は、本当にその会議に必要ないのかもしれない。そもそもその会議自体が本当は必要ないのかもしれない。

内職をする人に弁明の余地はないが、仮に自分が主催した会議で内職をする人を見かけたら、会議に対する自分の意識や考えを改める機会にしてもいいかもしれない。完全に自戒。


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