はぐくむコーチングとはなにか。今振り返る。
■なぜはぐくむコーチングを学ぼうと思ったか
□はぐくむコーチングとの出会い
人の心に関わる仕事がしたい
大学進学は、第一志望で物理学、第二志望で心理科を志望していた。たまたま物理で受かって、晴れて大学生。人生の夏休みって聞いてたはずなんだけど、勉強についていけず、大学を楽しめなくて、中退。
心理士になりたいと思ったけど、もう一度大学にいくのは...
それから4年経って、仕事も安定せず、自分の行きたい方向もはっきりしないまま時間が過ぎた。心理学の道を思い出して調べたものの、心理士になるためには大学院卒が必須とのこと…。ちょっとそれは…。
LIFE DESIGN SCHOOLでぐっちさんに出会った。
友達から「おれはぐくむって会社ではたらくねん」と話をきいて教えてもらった、実現したい未来を描き形にしていくプログラムだという『LIFE DESIGN SCHOOL』(LDS)。なんだかよくわからないけれど、この先どうやって生きていくかボヤボヤっとしてたおれにとってはいいきっかけやな、という気持ちで参加してみることにした。
13人で半年間、自分の願う生き方/働き方を探求していく中で、LDSのファシリテーターぐっちさんは、「うん、うん」って、じっくり、しっかり、最後まで人の話を聴いている。こういうスクールって講師がたくさんレクチャーするものじゃないのかな?って最初は思ったけれど、話を聴いてもらっているうちにひとり、またひとりと心の内を語っていく。なぜこんな展開になっているのか自分でもよくわからないけれど、心がぐわんぐわん動く場に毎回感動していた。
ぐっちさん大切な問いを投げかけてもらうなかで、おれもこういうことやっていたいな。という気持ちが芽生えはじめてきた。コーチングという仕事らしい。
心理学を学ぶ道を手放したはずなのに、コーチングというお仕事があるよ、と知って、本当にやりたかったことの入り口に立てる気がした。もしかしたら、おれにもコミュニケーションを通じて人の役に立てる仕事ができるかもしれない。
LDS同期メンバーがはぐくむのコーチングスクールに通っていると聞きつけて、どんなの雰囲気なの?コーチング面白い?と質問攻めにした。おれにはコーチングスクールのお誘いきてない!ということで、自分からはぐくむの運営に「コーチングスクールっておれも参加できますか?」と連絡して、参加。いぇい!
■はぐくむコーチングとはなにか
はぐくむでコーチングを学んで4年が経った。
大学も4年通えなかったおれが気づけばコーチングを仕事にしている。
その歩みの中で何度も「コーチングってなんだろう」「どんな想いでやってるんだっけ」と問い直して、”はぐくむコーチング”というなにかの輪郭が見えてきた。
□命の絶対的な肯定者
はぐくむのコーチとは何者か?と聞かれたら、命の絶対的な肯定者だと答える。一人ひとりの願いに焦点をあてて話を聴いていく。最短・最速で成果を求められる社会においてけぼりにされてしまった、その人のユニークさをともに探求し、より一層その生命が躍動するように関わっていく。そこに良し悪しの判断はない。もっと早く進むためにはどうしたらいいか、最大の成果を出すためには何が足りてないのか。そんなことは点数評価される社会でもうたくさん考えてきた。足りないところを埋めるのではなく、目の前にいる人の命の火種がじわじわと燃えていくように、そばにいて、たしかにある願いを、ともにじっくり見つめていく。
□みんな天才なんだぜ
「大ちゃんは天才!」そう言い続けて育ててくれたお母さんには今すごく感謝してる。
「まさか、そんな天才なんて」「そんな当たり前のことできる人たくさんいるよ」とか思って受け止めていなかった母の言葉だが、はぐくむコーチングに出会って気づけば考え方がガラリと変わっていた。
まじでみんな天才なの。
あなたが立っているその場所は、本当にあなたが一番輝ける舞台ですか?
ほんとうにだれにでも無限に可能性があって、天才なの。
その天才性に気づいて、披露できるかどうかだけなんだよ。
あ、ちょっと冷めた気持ちになりましたか?
大丈夫。この世界に触れたら、きっと感じられるから。みんな天才。
□徹底的に聴く
上司に、どう思う?って聞かれて、じゃあ、って話し始めるんだけど、話半ばで「それはわかったんだけど、〇〇はこうだから、△△じゃない?それはどう思う?」みたいなコミュニケーションあると思う。聴いてくれてる風なんだけど、会話をコントロールされてる。
はぐくむのコーチングは、ずーーーーーーっと待って、とことん聴く。本っ当に急がない。コーチングを受ける理由は様々だけど、解決したいことが合ったり、前進したい気持ちがあって受けていることがあると思う。すると、コーチも、クラアントが抱えている問題を解決してあげたいと思う。だから解決法を探すコミュニケーションを取るんだろう。全然それは自然な心の動き。
けれど、はぐくむコーチングの「待つ」って、本当に徹底的に待つからね。他にここまで待って聴いてくれたことっておれは体験したことなかった。3分でも5分でも、何かを言葉にしようとしている気配を感じたら、ずっと待っていてくれる。それはもうムズムズしちゃうくらいに。そしたらふいに、声にならない声みたいな、自分自身でも聴いてあげられていなかった声があふれでてくるときがあったりする。
あとはもう、流れるままに。
□焚き火のような時間
ひとつのメタファーの話。焚き火とかキャンプファイヤーするとしたら、火つけるときにコーチがマッチで火つけるんじゃなく。ここにマッチとかライターとか着火剤とか色々あるよね、と一緒にながめてみて。あるねぇ、じゃあマッチで火つけようかなとクライアントが自分で選んでやってみる。ちょっと燃え始めてきたね、いい感じだねとかお話しする。その次、コーチが薪をくべるわけじゃなく。どの薪がよく燃えるんかな?みたいな話になって、これ入れてみようかなと、クライアント自身が薪をくべていく。クライアント自身で火を起こしているんだけど、コーチも一緒にいて、楽しむ、よろこぶ、みたいな感じ。コーチもあたたかさを分けてもらってるんだよね。それが嬉しい。
やっぱり最短最速じゃないんだと思う。一番燃えやすくて長持ちする方法だけを見つけることがクライアントにとって本当に豊かな焚き火体験になるとは限らないから。紙とか突っ込んでみて一瞬がぁって燃えるのも楽しいかもしれないし、その旅路を一緒に過ごすのが楽しい。あれはどうだ、これはどうかってやっていると、結果的に大きな火になっていたりする。
■コーチという生き方に決めた
□コーチングという仕事の喜び
物語に触れるよろこび
豊かなつながりが人生に彩りを与えてくれると信じている。人生には、固有の物語があってどれも味わい深いもの。目の前の人が、ノンフィクションの大切な話を分かち合ってくれることそれ自体がとっても嬉しいこと。
私とあなたは別の世界の人間だ、と分断して話を聴くほうが楽かもしれないけれど、ともに1つの大切な物語を味わっていくと、相手の話から宝物が、きっと見つかる。
命の躍動をともにする感動
コーチングが始まる前より、終わったあとの方が、なぜか元気になっている自分に気づいて「ああ、これがおれの生き方だなぁ」と思えた。コーチングセッションを通じて溢れ出てくる命の躍動感。エネルギーを分けてもらっているような感覚。
いやぁ、ほんとにいい仕事だ。
□なぜコーチングなのか
生身の人間という温度感
人間が好きで、この世界で一隅を照らすことにした。役割や肩書きという荷をおろして、ひとりの人として発する願いから伝わってくる温度にふれると、すごく、すごーく生きてるなって感じがするんだよ。
コミュニケーションの質が人生の質を左右する
はぐくむ式コミュニケーションの大事なエッセンス。コミュニケーションの質は人生の質を左右する。それは、自分の人生を良くするための考え方であり、人とのつながりを感じるための、人生の必修科目のようなものかもしれない。みんなに知ってほしい。はぐくむのコミュニケーション、真髄にふれるとすっごいよ!
人間の可能性を感じる
人と人がお話しているだけ。それなのに、希望が湧いてきたり、やりたいことに向かって前進したり、モノやお金があってもなくても、人はイキイキと生きることを諦めなくてもいいんだなと思わせてくれるのがはぐくむコーチング。おれが今感じているより、もっともっと人間の可能性は大きいものなんだと思う。
■コーチングを通じて実現したい未来
□モモになりたいんだ!
良いアドバイスをしなきゃ。解決しなきゃと急がずに。それは良い、これは悪い。こうしないといけない。そんなモノサシはおいといて、ちゃんとそばに居て、いなくならない。あなたの話を評価せず、判断せず、最後の最後まで聴く。そんな聴き手になりたいな。
貧乏ってお金がないことじゃなくて、繋がりが欠乏してることだから。
ひとりぼっちじゃないんだよってことが、傾聴から伝わったらいいな。
□モモを増やしたいんだ!
よく聴いてもらったから、よく聴ける
しっかり聴いてもらう体験をした人は、聴いてもらった感覚が分かるから、よく聴ける人になる。
だから、はぐくむコーチングを受けた人は、次は人の話を最後まで聴くようにしてみようと思ってもらえたら嬉しい。もっと聴けるようになりたいなと思ってくれたら、一緒にはぐくむコーチングの旅路をともにできたらさらに嬉しい。そうやってよく聴ける人が増えていったら、世の中に豊かなコミュニケーションが溢れていく。
そんな社会の実現のためには、おれだけじゃ、はぐくむの5人だけじゃまだまだ道のりはとおい。だからはぐくむコーチングをともに学び、実践し、広めていく仲間を増やしていきたい。
一緒にはぐくむの世界観を広めてくれませんか。
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